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ラジオドラマシナリオ

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シナリオの仕事で、セカンドライフを構築することを目的として。
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2020年5月の記事一覧

ご質問にお答えします!『苦労して書いた作品が日の目を見ないのが辛いです』

ご質問にお答えします!『苦労して書いた作品が日の目を見ないのが辛いです』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

ご質問ありがとうございます。

「プロの人はどう納得しているのでしょうか?」
とのことですが、プロも人それぞれですので、以下の内容は中川の個人的な考えとしてお読みください。
また、上映、放送に至らない作品に対して、私は常に納得しているわけではないので、「納得できる場合」と「納得できな場合の対処」に分けてお答えします。

【作品が上映、放送に至

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ラジオドラマ脚本 010

ラジオドラマ脚本 010

広見(M)今日の午後の面会時間に来てほしいと連絡が来た。

N:病院の駐車場に車を止め、車から歩き出
す広見さん。

広見「くそ暑いな。暑いだけで気が滅入る」

SE:ドアの開く音

広見「どう?具合は?」
弘道「この暑さなら、いつでも死ねそうだ」

N:寝間着のままで外を眺めている弘道さん

広見「食欲はあるの?なにか。食べ物でも、
 買ってこようか?ただし、酒以外。」
弘道「お前も母親

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ラジオドラマ脚本 003

ラジオドラマ脚本 003

タイトル【あおぞらに散骨】

広見(M)昨夜、病院の親父から連絡がきた。今日の午後の面会時間に来てほしいと。頑固な親父も気弱になったか。

N:病院の駐車場に車を止め、歩き出す。

広見「気が重いな。親父からの呼び出しは」

SE:ドアの開く音

広見「どう?具合は?」
弘道「今日は、気候もよくて最高だ」

N:窓から外を見ながら答える。親父さん

広見「食欲はあるの?なにか。食べ物でも、買ってこ

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