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就活に効く苦い薬 ~いいかげん『就活』はやめよう〜

 いま日本企業は学生諸君の確保に躍起になっている。
 なぜなら、これからの日本は10年ごとに労働人口が1割ずつ減って行くと推計されているからだ。女性や高齢者の活躍が叫ばれているのは労働人口の確保という面が少なからずある。
 昔に比べて転職市場が整備されつつあるが、それはもともと企業に入るべきでなかった人々か、企業の現実に気付いてしまったアウトロー達の溜まり場であって、新たな使い捨て資材の探し場所になっているに過ぎない。
 つまり流動的で実践的な転職市場は日本には無いと思った方がいい。
 だから、売り手市場だからといって入社してダメなら辞めて転職すればいいなんて安易に考えない方が身のためだ。

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 新卒採用という労働力の一気集団獲得祭りが行われている限り、そこには優秀な何でも屋を少しでも多く狩り集めなければならないという各企業の人事部の使命はなくならない。

 大手企業にとって大半の学生は、収益獲得のための資源(リソース)でしかなく、その育成は幼い頃の学校教育から始まっていて、皆の心の中には「企業に就職しなければ」という強迫観念が植え付けられている。
 大手企業の中で資源を利用出来る立場になれるのは、ごくごく一部の優秀な人のみであって、学歴がものを言う世界であることは未だに変わらないが、学歴だけでは決まらないのも確かだ。だから大きな網で漉し取るようにして優秀な人財を残し、残る人材はただの材料として転がされ続ける。
 それが大手と言われる企業に勤めた場合の現実だ。

 ただ、そんな企業に所属することが不幸かと言えば、そうとも言えない。企業信者となって、現実に気付かないまま自分が活躍出来ていると思い込んでいる限り本人にとっても企業にとってもWin-Winなのだから。

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 この記事では、大手、準大手もしくは大手のグループ企業、あるいはそこそこ名の通っている古くからあるそこそこ従業員数のある企業への入社を目指して就活をしている学生に向け、少なからず採用に関わったことのある企業人の立場から、就活本や就活サイトその他参考情報では得られない話をお伝えする。
 個人的見解に過ぎないため、就活生万人に役立つことは保証しない。
 ただ、あなたの人生に有益であることを前提に綴っているので、読んで損はないと自負している。

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