オンライン授業の功罪・アメリカ編

コロナ禍の中で、オンライン授業が注目されていますね。私の通う大学でも、他の大学同様オンライン授業が行われたので、簡単にプラス・マイナス面をまとめてみたいと思います。少しでも参考になればと思います。

ただ、「アメリカ編」と大きく出てみましたが、私は経済学の院生で、元々自学自習が好きなタイプなので、はっきり言ってオンライン授業との相性はかなりいいタイプだと思います。なので、どこまで一般化できるかは不明なので、こういう例もあるのだ、というぐらいにとらえてもらえればと思います。

<よいところ>

何度も授業を聞き直せる。母国に帰っている学生も多いので、自分がとっていた授業では、すべて録画がアーカイブとして残されていました。オンライン授業ならではですね。ボイスレコーダーで録音した授業を聞き直す、という方法をとっていた同級生もいましたが、そんな手間をとらずとも、100%のクオリティの授業を何度でも見直せます。授業内容や、宿題・試験の指示事項を聞き漏らしても、再度確認できるのは、結構心強いです(クラスメイトに確認しても、ネイティブではないので、理解が正しい保証がなく・・・)

板書がすべて記録にのこる。コロナ禍前から、板書を電子化してアップロードしてくれていたケースはありましたが、全部動画でやるので板書ももれなく記録に残ります。それでもノートをとった方がいいとは思いますが、取り逃しても録画をを見れば簡単に取り直せます。

体力的にも、スケジュール的にも楽。通学時間が減るし、大学院だとありがちな、中途半端な「空きコマ」の過ごし方や、昼食(アメリカで大学内で買って食べると高いんです・・・)をどうしようかとか考えず家で過ごせるので、体力的にはとても楽です。ただし、人に会わない分、精神的に楽かどうかは人によると思います。

<よくなかったところ>

集中力が切れる。まぁ、もう一回見返せばいいという話もありますが、やはり自宅だと教室に拘束されていない分、スマホを見たりお菓子をつまみながら授業を見たり(実はアメリカの大学院では、対面授業でも、大人数での授業中にご飯を食べているアメリカ人の学生は結構見たのですが、私はやる勇気がなくやりませんでした・・・)と、集中力が切れる要素が多かったです。個人的問題かもしれませんが。

人との会話が減る。「宿題やった?」「テスト準備してる?」「この辺が分からないんだけど」というコミュニケーションが減ります。地味にこれ、ストレスでした。

教授/TAとのコミュニケーションが減る。人間、まだオンラインで目上の人と気軽にコミュニケーションをとる手段を体得できていないと思います。

ディスカッション、プレゼンが難しい。慣れの問題もあると思います。また、聴衆の顔が見えない方が緊張しないでプレゼンしやすいという人もいると思います。が、私は苦手でした・・・そもそもオンラインだと英語も聞き取りづらいし、自分が言ってる英語が伝わっているかも謎だし・・・ただ、隠れたメリットとしては、「プレゼンも録画されているので、教師から詳細なフィードバックを後日もらえた」「プレゼン中の質問の量が明らかに減って、自分のペースで進められる(うちの学科(というかアメリカ全般でしょうか)の標準ルールで、プレゼンを遮って疑問点を質問することがOKで、結構多いので、質問の多さで立ち往生するケースが多かったです)」という隠れたメリットもありました。

自分としては、前者のメリットをうまく生かしつつ、後者のデメリットを補うのがいいと思いますが・・・教授に質問するオフィスアワーなどはオフラインでやりたいですが、不特定多数が教授室に出入りすることになるので、まだまだ難しいですよね。集中力を切らさないようにするのも、自分自身の問題だと言われればその通りなのですが、難しい・・・

ただ、個人的にはそこまでオンラインでも困らないんですよね。授業はかわらず受けられるし、論文は家でダウンロードできるし、統計解析も自分のパソコンでできるし、、、理系で実験が必須だったり、共同研究者と顔つき合わせて議論することが必須だったりすると話が違うのかもしれませんが。

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