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とーちゃんエコノミー〜家族でつくる小さな経済圏〜

こんにちは。

今回は我が家のトークンエコノミー(家族内通貨)擬きについてお話しします。

今、僕はブロックチェーンを利用した新規事業を企画しているのですが、ブロックチェーンと言う技術だけでなく、ブロックチェーンの技術基盤の上に成り立つトークンエコノミーがとても素敵な世界観を描いていると感じて、トークンエコノミーにハマっていきました。

そんな道中で、たまたま会社の忘年会で使ったゲームセンターのメダルが手に入りました。

家に持ち帰ると、我が家は親子揃ってメダルゲーム好きなので子供達が大興奮でした。

んーん...
メダルを使って我が家で何かできないかなぁ。
メダルを子供達の宿題をするモチベーションに繋げられないかぁ。
...なんて考え、トークンエコノミーの真似事でもしてみようと思いました。

トークンエコノミーについては、こちらがとても分かりやすいと思います。

0から分かるトークンエコノミー
https://www.neweconomy.jp/series/zerokara

思い立ったが吉日です。
プロジェクト名をトークンエコノミーを文字って

“とーちゃんエコノミー”

として、トークン(コイン)は、モナコインを文字って

“ママコイン”

と名付けました。
非常にしょうもないです。

次にママコインのウォレットをどうするか?と家を見渡すと良い感じの貯金箱が見つかりました。
イトーヨーカドーのクジでゲットしたSUMIKKO GURASHIの貯金箱です。

続いては、バウンティリストの作成です。
学校の宿題など規則正しく生活できたら報酬としてママコインを貰えるリストを、またまた会社でもらったスケッチブックがあったので嫁に書いて貰いました。

あと長男坊が、サッカーの自主練したら報酬が貰えるリストも作成しました。

めずらしく家族(主に嫁...)に反対される事もなく始められたので、だったら真面目にやろうと思い、チャーリーさんのビジネスモデル図解で“とーちゃんエコノミー”を図解してみようと思いました。

そして完成したのがこちらです。

我ながら良く書けたと自画自賛してます。

とーちゃんエコノミーでは、溜まったママコインを1枚10円に換金できるようにしています。
まだ我が家ではお小遣い制度がないので、このままお金は自分で稼ぐスタイルにしようと思っています。

長男は、ショッピングモールに行くとママコインを円に換金してゲームコーナーでメダルゲームをやってます。
以前までだったらメダルがなくなると「まだやりたい!」となグダグダ言うのですが、自分で稼いだお金で購入したメダルだと諦めがつくようで、グダグダ言わなくてなりました。
ただメダルが増えた時のテンションの上がり方は倍増してます...うん、ちょっと心配。

また溜まったママコインは、特典に交換できる制度も導入してます。

ママコインを溜め込んでるのは娘たちですね。

その他にも、1枚で10分間TVゲームができたり、TV番組や外食先の決定権など権利もママコインと交換できるようなルールにしてますが、これは子供たちには魅力的ではないようで、いつからかTVゲームもやらなくなりました。

さてさて、そんな感じでワイワイやってますが、親としては1つだけ絶対に守る制約を設けています。
それは...

「何があっても没収はしない!!」

...です。
この制約を破ってしまうと、この小さな経済圏は崩壊します。
実際のトークンエコノミーも同じ事が言えると思います。

我が家では一度だけ没収事件未遂がありました。

ある日、帰宅すると子供部屋がカオス状態で嫁と長男が突散らかしていました。
どうやら学校で配られたプリントを無くしたようで、それを探している様でした。
しばらくしたらプリントが見つかったのですが、長男のテンションがダダ下がりで背中を丸めて俯いたままだったので「どうした?ちょっと来な」と話し掛けたら、急に泣き出しました。
理由を聞くと、ママにメダルを20枚没収されるとの事でした。
ママ曰くプリントを探した報酬との事でしたが、長男は了承してないので違反行為になります。
その旨を説明して、長男には自分の意思で枚数を決めてお礼としてママにママコインをあげる形で落ち着きました。

そんなこんなで、とーちゃんエコノミーを始めて1ヶ月が経ちましたが、ママコインが貰える機会は増えています。

例えば...
・サッカーの試合で得点を決めたら15枚
・サッカーの練習のミニゲームで得点を決めたら1枚
・マッサージをしてくれたら10分1枚
などなど

見て頂ければ分かりますが、ママコインの報酬の基準が曖昧です。
換金は1枚10円と今は固定にしてますので、所謂ステーブルコインになるので、基準は設けやすいはずですが、今は基準が感覚値になっている状態です。
たまに「これやったら何枚?」と聞かれて、「んーん...1枚!」みたいな会話になってしまっています。

あまり良い状態ではないなと思っていますので、解決すべき1つの課題ではあります。
実際のトークンエコノミーのプロダクトだと、どのように調整しているのか気になるところです。
もしくは報酬が貰えるバウンティ(例えば、ALISでは記事を投稿する、最初に"いいね"する)の数が少ないので、そこまで問題視されていないのか、非中央集権として、基準は各々が決めれば良いと言う思想なのかも知れません。

前述したママコインの価値も課題の1つだと考えています。

今は1枚10円と固定ですが、本当は変動させたいと思っています。
子供たちがワークしてママコインの循環が活発になれば、価値が上がるようにしたいです。
そして子供たちは、ママコインの価値が上がる事を共通の目的としてバウンティを活発に行うようになってくれるとトークンエコノミーらしくなるのではないかなと思っています。

ただママコインの価値をどのように算出すべきか悩ましいところではあります。
よく見かけるトークンの価値を算出する方程式があります。

M=PQ/V

M:トークンの経済規模...?
P:サービス価値...?
Q:サービス利用回数...?
V:流通速度...?

正直まだまだ勉強不足で方程式の意味を残念ながら理解できていないです。
とーちゃんエコノミーでは規模が小さ過ぎてハマらないような気もしますが、ハマるかハマらないかの判断は、この方程式を理解してからですね。

デフレだ、インフレだ、バーン(焼却)だ、ミント(発行)だ、とかも、その後です。

まだまだ勉強不足な面や、とーちゃんエコノミーを運用する上での課題は多々あると思いますが、現状としては思った以上に浸透してますし、子供たちも楽しんでいるようなので、成功していると言えるのではないでしょうか?

そんなところで、とーちゃんエコノミーに解説を終了したいと思います。
長々とお付き合いありがとうございました。

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