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もしもSEXが違法になったら…!?面白さとエロを兼ね備えた無敵の「もしも」漫画『アカイリンゴ』

漫画の面白さの一つは、「もしも〇〇〇になったら…?」という「if」という要素を、簡単に楽しむことができる点だと思います。

「生まれ変わったら異世界で美少女だった!」とか「日本が第二次世界大戦で勝利してたら」みたいな「if」もあります。

でも、本書の「if」はかなり衝撃的です。

なんと「性行為が違法となった令和XX年の日本」!!

つまりSEXする事は犯罪行為であり、それを行えば罪に問われる社会、という事です。

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『アカイリンゴ』(ムラタコウジ/講談社)1巻より引用

なんか、芸能人がマリファナやってた、みたいなノリですね……..。

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『アカイリンゴ』(ムラタコウジ/講談社)1巻より引用

毅然として言い放つ、この少年こそが主人公の光君。こんなこと言っていますが、漫画のお約束として、彼がエロティックな展開から無縁でいられる訳がありません。

面白いのは、禁止されたSEXを取り扱う裏組織があり、主人公がそこに
巻き込まれてしまう展開が、完全にクライムサスペンス(犯罪を取り扱ったサスペンス)になっている点。

しかも、主人公の父親はそれらを取り締まる「セトリ(厚生労働省性行為取締官)」の幹部であり、光君は絶対にばれてはならない「秘密」を抱える事になります。

この部分だけで言うなら「性行為」⇒「麻薬」に置き換えてもストーリーは成立します。

しかし「禁止されているけれど魅力的」の説得力は、麻薬よりも美少女の裸のほうが100倍わかりやすい!!!!

人気絶頂の女優にして神秘に包まれた美少女

主人公をバカにしながら本当は気になる同級生の少女

秘かに主人公の童貞を狙う眼鏡美人女教師

魅力的なヒロインが次々に登場して、光君との距離を詰めていきます。

この辺は、いわゆる「エロコミ」としての定石を抑えているので、「期待」にたがわぬサービスぶりを楽しむことができます。

本作は、コミックス1巻が発売されたばかり。

社会的には破滅に向かいながら、オス的にはハッピーに向かっている光君のとまどいっぷり。ストーリーとエロ両面で楽しめる傑作エンタメになっているので、ぜひ読んでみて下さい。

WRITTEN by 新里 裕人
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