【キャリア#3】学生のうちにやりたいことなんて見つかるのか?

こんにちは!

今回はキャリアの第3回です。前回の「【キャリア #2】就活・転職でやりたい仕事ってどう見つけたらいいの?」では、Ikigai フレームワークをベースに、「自分」と「世の中」を知って、やりたいことを見つけるべし、といった話をしました。

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でも、おそらく多くの皆さんは、「そんな簡単にやりたいことなんて見つからない!」とも感じたかと思うので、今回はその点を補足します。

キャリアの主軸を自分に置く「プロティアンキャリア」の考え方

先日のNewspicksでこんなスポンサード記事を見かけました。
https://newspicks.com/news/5010253/body/?ref=user_250697
プロティアンキャリアとは、2002年にダグラス・ホールという心理学者の方が提唱したキャリア理論です。

プロティアンキャリアとは何か?というと、

プロティアンとは、ギリシャ神話に出てくる“思いのままに姿を変えるプロテウス神”にちなんだキャリアのあり方で、変幻自在という意味です。VUCAの時代に合った、最新のキャリア理論とされています

第1回でお話したように、世の中の変化のスピードは極めて速いので、それに対応するよう、個人のキャリア観も変化に対応できるようにすべし、ということですね。

そして、変幻自在であるためには、「アイデンティティ」と「アダプタビリティ」の2つの能力を身に着けるべし、と言っています。
アイデンティティ:自分は何がしたいのか?(好き、価値観、能力…)
アダプタビリティ:変化への適応スキルとモチベーション/市場価値


これは、前回のIkigaiフレームワーク(上述)で言う、「自分(=アイデンティティ)」と「世界(アダプタビリティ)」とも読み替えられます。

ここまでだと、前回ということは変わらないように見えますが、非常に重要なポイントは、「変幻自在」「アダプタビリティ」という言葉に表れているように、「変わることを前提に、その際に備えられるようにキャリアを形成すべし」、つまり「変わってもいいんだよ」ということなんです。
そう考えると、少し気が楽になりますよね?
一生の天職を大学生のときから見つける必要はない。その代わり、変化に適応できる準備だけはしておこうよ、ということです。

(参考)プロティアンキャリアと従来型キャリアの比較
出所:Global Leadership & Global Talent

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プロティアンキャリアってどんな感じ?(筆者の例)

先ほどの記事の例に加え、私自身の例も参考になるかな、と思い経験についてお話させていただきます。(良い例かは別として)

私の仕事上の価値観は、キャリアを通じて大きくは変わっておらず、
「日本発で世の中をより良くする」(目の前の1人ではなく、広さが重要)という点です。
この背景には、「失われた30年」を過ごした日本への課題意識と、留学等を通じて感じた日本人・日本社会の優位性のミックスの考えと(日本はもっとデキる子)、個人の志向性として、社会全般>個人 という方向性があるためです。

そのうえで、ドコモ(現場→経営企画)→ベイン→AIスタートアップ、というキャリアでは、その手段や領域が変わってきています。
ドコモ現場:モバイル x サービス開発
→ドコモ経営企画:ドコモ x 経営変革
→ベイン:日系大企業 x 経営変革
→AIスタートアップ:日系スタートアップ x 経営加速

こうして領域や手段が変わってきた背景には、社会自体の変化(iPhone登場によるモバイルエコシステムの破壊的イノベーション、日本におけるスタートアップエコシステムの成熟)と、自身の変化(自身の強みの正しい認識とその発揮分野の発見、経営という未知だった領域の面白さの認識)があります。
また同時に、昔から「自分の子供を大事に」という考えはありましたが、それが「家族と時間を過ごす」ことを重要とするのでなく、「子供に良い世界を遺し、子供自身がより良い世界を創れる教育・機会を与える」となったことで、ワークとライフが融合(というか仕事人間の完成)となったというのも別側面であります。

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このように、成し遂げたい変わってきた背景には、やはり社会を知ること、自分を知ることが大きく働いており、また、インプットの幅・深さを増やせば増やすほど、どんどんIkigaiはシャープになってきた実感があります。


これからの時代、自分の市場価値さえ高めていければ、新たな世界に挑戦することも可能ですので、ぜひ、「変わってもいい前提で」将来やりたいことを見つけてみてください。またその際には、極力インプットの幅を増やすことで、未来の自分が好きになりそうなことを見つけることをお勧めします。

本記事も読んでいただきありがとうございました!

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