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素的視点から

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この世界をアラタなココロでジユウなシテンで素のまま観る
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2021年11月の記事一覧

【素的視点から#061】ココロを繋ぐ場所

【素的視点から#061】ココロを繋ぐ場所

明日からは十二月、2021年の最終月に入りますね。

先日出かけた京都では、歌舞伎の顔見世がもう間もなく始まります。
キリリとした冬の京都、しかも朝一の公演に間に合うようにと小走りで橋を越え足を運んだ去年のことを思い出しました。

と同時に、時が経つのは早いというよりも鑑賞したことが、遥か遠い他人事のようで、一年前であるのに数十年前のような、おかしな感覚にとらわれました。

お昼時の人々が多く行き

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【素的視点から#060】ウチから眺めるソトの世界

【素的視点から#060】ウチから眺めるソトの世界

自己の世界に没頭、いや、埋没していると、”エゴイスティック”になるように思っていましたが、自身に徹底的に向き合うことは、むしろ、その逆でした。

自分というものは、この世の森羅万象に等しく、到底”エゴ”というラベルでもって特定・断定など不可能なもの

と知ることになるから。

しかも、今回私に訪れた、もう何度目か知れない内省期間は、少々特異で、ウチソト関係なく、どこからともなく、静かにココロに入っ

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【素的視点から#059】目に映るものは

【素的視点から#059】目に映るものは

もう十一月も終盤、紅葉の鮮やかさがむしろ胸を刺すような、そんな気分になります。

それでも行楽地の紅葉は、それでも我々の心を和ませることが本分というのか、変わらぬ笑顔を魅せてくれ、多くの人がその下に集い明るい気持ちを取り戻す。

庭先の楓や街路樹、校庭のあれらの赤黄の葉々には静かに心に響きます。愛でる、というよりも、あれらの影がすっと心に入ってくるような。

これは子どもの頃から、晩秋になるといつ

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【素的視点から#058】眠りにつく時

【素的視点から#058】眠りにつく時

このところ 眠い 眠い 眠い

ずっと そう 感じていたら

身近な あの女性が

本当の眠りに つかれた

凛とした群青の紬

清楚な生花とともに

謹んで感謝申し上げます

いつもありがとうございました

<今日の美>

【素的視点から#055】ココロ打つもの

【素的視点から#055】ココロ打つもの

先日、ひょんなことから、この作品を全巻一気に読むことになり、数十年ぶりに漫画に触れました。

世代を超えて愛されている、日本少女漫画の最大傑作ですが、妙にオカタイ家庭だったので子供の頃はあまり漫画に接したことがなく、今更ながら初めて読んだ次第。
もう、言葉が出ないくらい…素晴らしいですね!

さすがに、登場人物に“胸キュン”ということはないですが、ひとコマひとコマの完璧さに、漫画や劇画を超えた、オ

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【素的視点から#054】さえずりに耳を澄ますと…

【素的視点から#054】さえずりに耳を澄ますと…

今日は早朝に新月を迎えました。

昨晩は漆黒の夜空が更に空気を冷たく感じさせ、るせいか、足早に歩きながら、またひと月、新しいページをめくるような気持ちになりました。

前回のブログのように「足下を見直し」て、新月前の「頭上を見上げる」と、自分というのはこの大地と宇宙の両方につながっているのだと、改めて思います。

宇宙と地の間では、浮世のあれこれが現れては消え、また現れては消えていくー

そんな中

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【素的視点から#053】ココロの叫び

【素的視点から#053】ココロの叫び

己レゴトニ 集中セヨ

頭上ノ 青空モ

背後ノ 紅葉モ

眼前ノ 白米モ

皆 美シカロウ

ダガ マズハ 足下ノ土ヲ 思エ 感ジヨ

己レゴトニ 還レ

<今日の美>