『定数ではなく変数を動かす』
2021年11月14日にTBS系列で放送された「日曜日の初耳学」にて、林修先生が時代のカリスマと1対1で対談する「インタビュアー林修」をみました。
私の中でとてもインパクトに残る素晴らしい対談だったので、このnoteは自身の思考の整理も兼ねてメモしたものになります。
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その対談ゲストは「日本人が今、一番話を聞くべきカリスマ」として、日本企業の救世主で、現代最強のマーケター・森岡毅さんでした。森岡さんといえば、当時業績が低迷していたユニバーサルスタジオジャパンをV字回復に導いた実績で有名なビジネスパーソンです。
「どうやれば圧倒的に勝てるか?」物事を戦略的に考える森岡さんは番組でも触れられていますが、その後も丸亀製麺や西武ゆうえんちなども見事に再建されています。
そして、「最強の戦略家」である森岡さんが自身の考え方や人生をより良くするためのヒントを林先生との対談で明かしてくれました。
2021年11月22日現在、YouTubeの「日曜日の初耳学」公式チャンネルで、対談の模様は配信されています。
私にとってこの対談の何が素晴らしかったのか。それは林先生と森岡さんが、自分が人生を生きる上において、最も大事にしている考え方を別の概念で言語化してくれたことでした。
それがタイトルにある『定数ではなく変数を動かす』という数学的な考え方でした。昨年末に書いたこちらのnoteは、自身の2020年の振り返りと2021年の目標を整理したものです。
その中で、
という気持ちを言語化しました。この気持ちは2020年1月にサラリーマンを辞め独立した際に強く感じたのを覚えています。自分でコントロールできることを人生の中で増やすことが今の自分にとってはなにより大切であると。
この考え方は今でも大事にしていて、自分にとって物事を意思決定する際の基準であり、自分の人生をよりポジティブにするための思考法であります。
林先生と森岡さんの対談は4つのテーマで展開されていったのですが、
1.「USJ復活は数学的な考え方のおかげ」
の中で、「数学的に考える意味」について、話が展開されました。
森岡さんは学生時代、数学が得意科目だったこともあり、数学の考え方をビジネスやマーケティングに応用し、独自の数式や方程式を用いてこれまで数々の成果や実績を残されてきました。
数学を勉強する理由は「問題にたどり着くために論理的に考える練習」であり、その練習によって「問題解決能力を鍛える」ことができるとおっしゃっています。
そして、「論理的思考ができる人は、やりたいことが叶っている」と、数学的に考えることで、人生でやりたいことの実現度にプラスに影響すると、森岡さんは語られていました。
ここまでのお話も相当興奮していたのですが、林先生が「数学をやって来なかった人は"定数"を動かそうとする」と言葉にしたところから、自分の頭の中のアンテナがさらに反応しました。
定数とは「変更できない数値」であり、その反対の変数とは「変化する数値」と定義されていました。
この定義に対して、森岡さんは定数は「自分の力ではどうしようもない事」、変数は「どうにかしなくてはいけない事」と意味づけをしました。
林先生と森岡さん共に共通していたことが、この定数と変数を見極めて、変数を動かすこと。つまり、自分の力でどうにかできることに対して人生の時間とエネルギーを使うことが大切である点です。
定数に時間とエネルギーを浪費すると、自分でコントロールできるところの時間に集中がいかなくなる。要領がよくない方は、どうしようもない所、つまり定数に取り組んでいるとおっしゃています。
この表現を聞いた時、自分が昨年末に言語化にした「自分でコントロールできないこと」が定数であり、「自分でコントロールできること」が変数であると、自身の概念がアップデートされた瞬間でした。
こちらも昨年末のnoteに自分が楽しい、興奮する感覚を言葉にしました。まさに林先生と森岡さんの対談の中で表現された数学的な考え方によって、自身の思考のOSがアップデートされました。
また、「どこに自分の時間と労力を集中すべきか」を改めて考えるきっかけになり、その時に論理的に紐解いていく数学的アプローチが有効であることが新たな学びとなりました。ちなみに、私も学生時代の得意科目は数学(その中でも計算)でした。
一方で、森岡さんは「合理的に準備してから精神的に戦えないか」という考え方を持っていて、数学を「世の中の構造を解き明かす冷徹なメス」と定義しました。
その上で、「熱い思い」と「冷たい客観性」の両輪が必要で、冷たさだけでは人はついてこないし、熱さだけでは道を間違えるとおっしゃっていました。
この言葉を聞いて、数学は戦略的に、論理的に考えるための一つの手段であり、成果や目的を達成するためには論理と情緒の両方を使うことが、ビジネスやマーケティングの場では大切なのだと感じました。
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※以下は森岡毅さん著の本で、私も好きな4冊です。
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