見出し画像

グレーゾーンがある自分、好きになれてますか?

勝ちか負けか、好きか嫌いか、敵か味方か…。世の中にはいろんな白黒がある。どっち側につくのか選択しなればいけない時もあるし、曖昧にその場をやり過ごすこともある。

そして勝ち負けの間、好きか嫌いの間、敵か味方かの間にあるのが、どっちつかず状態のグレーゾーン。敵を作らなさそう、どっちにも身を振れるなどいいこともあるのだろうが、わたしはグレーゾーンが苦手だ。

これが自分で自分のことを嫌になってしまう原因の1つでもある。


整理整頓は苦手で部屋がどれだけ散らかっていても平然とできるO型なのに、思考がごちゃごちゃになってどっちつかずになったグレーゾーンは大嫌い。

この状態に陥ってしまうと、白黒はっきりつけたくなってしまい、何も手につかずに思考旅行だけで1日が溶けてしまう。どうにかしなければ…そう思っても、何から手をつけたらいいかわからなかった。


長年グレーゾーンを許せない自分と付き合ってきたのだが、ふと、職場の先輩がこんなことを話してくれた。


「私は職場を変えたいと思ったことがあるし、なんなら今この瞬間も思ってる。これも一種のグレーゾーンだし、早く辞めてえ〜!!ってグレーゾーンが一気に揺らぐこともある。それでも私がこの職場で働けているのは、エネルギーを別の方向に向けることができたから。」
「辞めたい!上がムカつく!って気持ちをバネにして〝じゃあやめるときに、全部嫌だったところを言ってから辞めてやろう〟とか〝今の職場はほどほどのエネルギーで向き合って、そのほかのやりたいことを精一杯やってみよう!〟って別の方に自分の意識を持っていけば、グレーゾーンも悪くないって思えるんじゃない?」
「生きてりゃ付き合う?付き合わない?言っちゃう?言っちゃわない?みたいなグレーゾーンがうじゃうじゃあるんだから、いちいち悩んでないで別の方向で行けるとこまで行って、思考を柔軟にしていくといいよ」


た、確かに…。人生の先輩からの言葉は重いなあ、答えを出している先輩はすごいなあと一層尊敬の念を抱いた瞬間だった。


この会話があってからというもの、自分のグレーゾーンを「ゆるそう」と心が動き始めた。「仕事やプライベートを中途半端にしていい」というわけではなく、責任持ってやるけれど意識として「どっちかの判断をしなければ!」と思った時に、グレーゾーンで悩む時間をちゃんと設けられるようになった感じ。

1つの決断にゆっくり時間をかけられるようになり、心にもゆとりが生まれたので、グレーゾーンは見かけによらず結構いい時間だったりするのかもしれないと見直し始めた。


「ちょっと時間をください」「一旦持ち帰って考えてもいいですか?」という言葉、今までは「即決してくれや〜!」と心の中で思ってしまうこともあった(ごめんなさい)

でも、時間をかけて吟味することやどっちつかずの状態をあえて作ることで、見えてくる考え方や選択肢もあるんだよね、と今なら納得できるなと思っている。



今日のnoteは「いい言葉としてあまり使われない〝グレーゾーン〟だけど、もっと思考を広げられる時間としてポジティブに捉えていくと、ちょっぴり楽しく過ごせそう」ってお話でした。


彅野アン(なぎのあん)





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?