見出し画像

権力を持つ者が「わきまえる」こととは

塩野七生の著書「ローマ人の物語」で描かれている権力者たちは様々ですが、著者が一貫して求めていることは「ノブレス・オブリージュ」だと感じています。この言葉は、日本語で「位高ければ徳高きを要す」を意味し、財産、権力、社会的地位の保持には義務が伴うことを指していると考えられています。もっと砕けた言い方をするとしたら、金儲けがうまくいっている者や権力を持つ政治家は、社会に尽くす義務がある、ということではないでしょうか。

社会に尽くすということは自己犠牲の面が大いにあり、決して手柄を自分のものにするということではないと思います。私も政治家ですが、日本の政治家たちはどのような気持ち、考えで活動をしているのでしょうか。政治家は決して儲かる仕事ではない、というのが市議会議員を務める私の実感ですので、多くの地方政治家は富の見返りを期待せず、志を支えに活動をしているのだと思います。

この志が薄れることなく、「ノブレス・オブリージュ」をわきまえる政治家がたくさん輩出されれば、特に地方の政治は大きく変わると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?