飯島孝也

飯島孝也

最近の記事

2024.4コラム武田節

▼春は別れの季節と言いますが、かく言う私も、この春に友を二人、見送りました。新たなビジネスチャンスを求め、一人は沖縄へ、もう一人は遠くアメリカのシアトルへと旅立ちました ▼腹を割って話ができる数少ない友だちなので離れることに寂しさがないわけではありませんが、それよりも新天地で新たなチャレンジをする友を羨ましくも誇らしくもある気持ちが勝っている心境です ▼どんな場所でも強い意思があればきっと花開く、なぜこう思えるのか記憶を辿りました。そして、先人の言葉に救われたことを思い出しま

    • GI勝沼を目指して~勝沼ワインゼミナール開催

       3月17日、勝沼ぶどうの丘にて勝沼ワインゼミナ―ルが開かれました。これは勝沼ワイン協会が毎年開催しているもので、会場にはワイン生産者など約90人が集まりました。  ワイン産地として目指す「GI※①勝沼」に向け研究機関や高校生が「勝沼のテロワール※➁の解明」を目指し、研究成果を発表しました。 ※①産地ならではの特性が確立されていることを産地が申し立て、産地名の独占的使用を求めるもので、酒類の場合は国税庁が指定する ※➁ブドウ畑を取り巻く自然環境がワインの個性や品質に大きく影響

      • 勝沼ぶどうの丘、現下の経営体制を改めるべきか

         2022年3月にまとめた事業戦略改定版で勝沼ぶどうの丘は「先人たちが築き上げたワイン文化・歴史の発展と継承」を活動目的として定めました。  2023年度の予定損益は、営業収支で約450万円の赤字、営業外収益を充てて何とか約713万円の黒字を確保しています。この数字は納税も賃料もない直営企業としての実績で、21年度、22年度も芳しくありません。営業成績のすう勢を見ただけでも厳しい経営で、特に売上の5%に満たない利益率の低さは驚くべきものがあります。  3月議会の一般質問で私は

        • 「勝沼病院の今後」を一問一答

           勝沼病院の今後ということで、3月議会では一般質問の項目を立てました。一問一答で振り返ります。 ■問 勝沼病院経営強化プラン策定で見えた課題は? ■答 常勤医不足の解消や病床利用率向上、他医療機関との連携、在宅医療を支える機能強化が挙げられる ■問 在宅医療の担い手とは具体的にどんな役割? ■答 常勤医不足から積極的な訪問診療の実施は困難ではあるが、東山梨地域の他の医療機関との連携により、勝沼病院の病床機能を生かし、在宅医療の後方支援病院として対応していく ■問 地域のかかり

        2024.4コラム武田節

          「学校を核とした地域づくり」について一問一答

           子どもの教育環境向上、そして地域の活性化。地域と学校協働の取り組みを自身の考えも織り交ぜながら一問一答で尋ねました。 ■問 学校と、家庭や地域住民が協働で子どもの教育環境を向上させ、学校を核とした地域の活性化を目指すことが国や県の考えだが、市教育委員会はどうか。 ■答 子どもの学習や安全確保などを支援する体制として学校支援地域ボランティア実行委員会を創設し、今日まで活動している。 ■問 全国で不登校が30万人もいる状況から、学校が子どもや保護者のニーズに応え切れていないとも

          「学校を核とした地域づくり」について一問一答

          2024年3月議会メモ(甲州市議会)

          本会議や委員会で取り上げられたことで私が気に留めたことをコンパクトにまとめてお伝えします。 緊急医療救護所  緊急医療救護所は、発災直後72時間以内に開設、主に傷病者のトリアージ※①や継承者の応急処置、重症者の搬送調整などを行う。令和5年3月に塩山市民病院との協定締結により敷地内での開設が可能となった。関係者による開設の合同訓練も行われている。 ※①トリアージ…災害時に多数の傷病者が同時に発生した場合、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行うために、傷病者に治

          2024年3月議会メモ(甲州市議会)

          総額約189億円の2024(R6)年度予算は原案通り可決

          約2600万円削除を求める修正案、4事業に注文を付ける付帯決議案は否決  2024年度の市一般会計予算は、議会に提出された原案(総額189億3800万円)の通り可決となりました。前年の196億8000万円と比べると規模縮小ですが、1月の市長選の影響で政策的予算は6月議会提出の補正予算へと見送られています。  原案に対する修正案が、私を含む3議員の発議で提案され、さらに付帯決議案も提出されましたが、いずれも否決となりました。  修正案は①救護施設のアドバイザリー事業➁大菩薩の

          総額約189億円の2024(R6)年度予算は原案通り可決

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart4~飯島孝也

          4.学校を核とした地域づくり "教育長のお誘いで市のコミュニティ・スクール運営委員会を見させてもらった。各校の発表はもとより、県教委の指導主事からの指導や助言について、甲州市教委ではどう受け止め、どう応えていくのかが興味深かった。 というのも、学校だけでなく、家庭や地域住民などが連携・協働、地域全体で子どもたちの教育環境を向上させ、学校を核とした地域の活性化を目指す、というのが国や県の考え方ということだったから。" "(1)学校を核とした地域づくりのキーマン育成、地域と学

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart4~飯島孝也

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart3~飯島孝也

          3.市内の事業系一般廃棄物について "甲州市廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例施行規則で可能とされている事業系一般廃棄物の処理方法について、適正化を求め、塩山地区と勝沼・大和地区の平準化、事業者の適切な負担へとつなげていく" "(1)市では、事業系一般廃棄物であっても、一部は家庭廃棄物と併せて容易に処理できるものとして、家庭ごみと同様の処理を可能としているが、どのような条件で、どのような理由で、どの地区が可となっているか尋ねる。" "●規則では240kg

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart3~飯島孝也

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart2~飯島孝也

          2.勝沼病院の今後 "勝沼病院の本質的な存在意義とは、在宅医療を支える存在であれば… ●ソロプラクティスはダメ ●公的診療機関である大藤診療所との連携や一体化が必要 ●バックベット機能も、介護施設への支援体制も、訪問看護ステーションとの連携や一体化も ●山梨市との協働医療圏構築が必要ではないか。" "(1)甲州市地域医療体制基本計画(甲州市立勝沼病院経営強化プラン)で見えてくる勝沼病院の課題とは何か。" ●市では2040年に高齢化率50%、在宅ひとり暮らし高齢者は年々

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart2~飯島孝也

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart1~飯島孝也

          1.観光需要獲得に向け取り組むべきこと "新たな観光施設、往来を喚起するインフラ整備の具体的事例… ●年間120万人以上の来場が予想される大手菓子工場が新設 ●世界の富裕層が利用する大手ホテルチェーンが進出 ●バス観光を呼び込むトンネル遊歩道が再開 ●中央道小仏トンネル増設と高架橋整備で上下線3車線化 ●新御坂トンネル整備で富士北麓との往来時間短縮 ●リニア新幹線と環状道路延伸との連結によるリニア利用者取り込み、など ※受容できる体制が必要、そして住民生活保持も両立しなけれ

          2024年3月5日甲州市議会一般質問に登壇しますpart1~飯島孝也

          政治活動と政治資金

          なぜ政治家だけが領収書なしで非課税の裏金を使い放題か…橋下徹「これが抜本解決のための『4つの提言』だ」 政治資金問題の「中心的課題」とは? #プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/78461 政治活動に充てた費用などの経費は非課税、それを使途の公開をもって証明し、残ったお金は所得となり課税される…納税義務の仕組みから言えば当然のことをしていない現実があるんですね。 橋下徹さんは、確定申告で私たちがしていることと同じことを政

          政治活動と政治資金

          コラム「武田節」

          ▼毎月1回程度、甲州市ゆかりのトップランナーにお会いしてお話を聞いています。既に4人の方にお会いしました。さらに3人の方とお約束しているところです ▼トップランナーとはどんな方でしょうか。それぞれの方、個性的ではあることは確かですが、共通して言えるのは、人との出会いに恵まれ、その出会いを縁に変えていることです。もう一つあるのですが、それは大きな決断を必ずしている、ということです ▼話を深堀すると、縁に変える人柄や才気があり、散々考えて決断したことは揺らがない、ということがわか

          コラム「武田節」

          甲州市の財政について一考

           市税や交付税など毎年安定的に確保できる収入(経常的収入)に対する、人件費、扶助費、公債費などの経費(経常的経費)割合を経常収支比率と言います。甲州市は2022年度が90・3%で、この比率が高いと財政が硬直的とされ、投資や災害対応の臨時経費に充てる財源が少なく、市の経済性や利便性など成長を追求する事業が少なくなると評されています。  毎年持続的に支出される経費は、前述に加え、給食費無償化(約2億1500万円)や、子ども医療費無料化(約8800万円)、予防接種助成(約7000万

          甲州市の財政について一考

          2023年12月甲州市議会メモ

          アグリトレイニー制度1年が経過して  地域おこし協力隊をベースに農業に特化した事業であるアグリトレイニーは、支援機関である株式会社あぐりフルーツ(JAフルーツ山梨が出資)指導の下、主に果樹栽培の研修をしている。また、隊員が将来自立した際に耕作する畑の確保などを目的に、遊休農地など、これまで50アール以上を再整備した。 自治体業務のデジタル化 他市の例では、マイナンバーカードを活用した公共施設の解錠自動化や移動車両による各種証明の交付や申請の自動化などが見られる。国や山梨県で

          2023年12月甲州市議会メモ

          「市民が主役、市民が当事者」    甲州市に活気を呼び込む十の政策提言

           私が考える市政の基本は「市民が主役、市民が当事者」で、市議会議員としての提案はこの原則に沿って考えています。新年に、そして転機も迎える甲州市にとって重要と考える私から十の政策提言です。 【一の提案】地域経営円卓会議による、市民が主役、市民が当事者のまちづくり  住民主体の円卓会議での地域経営と、経営を支えるふるさと納税や住民税寄付金活用によるクラウドファンディングを提案します。  地域経営円卓会議とは小学校区くらいの範囲で、区や組、農業者、経営者、教育者、女性、子育て世代

          「市民が主役、市民が当事者」    甲州市に活気を呼び込む十の政策提言