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人・農地プランをまちづくりに生かす

住民が地元と思える範囲、小学校区くらいでしょうか、その地域ごとに、農村振興というか、地域振興策を考えていかないと、なかなか住民の自分事にならないのではないかと思います。

地元の小学校のまわりがどんな風になっていってほしいか、
地元に根付く産業はどんなものがいいか、
その産業が展開する場所はどこがいいか、
自分たちの暮らしはどんな環境がいいのか、
日常にどんな風景が、文化が、サービスが、広がっていればいいのか、
などなど、
自分事として捉えられる範囲の地域を考えていきたいですね。
そのためには大きすぎる範囲ではピンとこない、つまり小学校区くらいが適当なのではないかと思います。

そこにピッタリとくるのが、今、甲州市でも展開されている人・農地プランです。もちろん、このプランは、第一義的には、地元の農業の行く末を計画的に考える、ということですが、それだけに留まらない大きなきっかけになるものだと思います。
人が集まり、農地とは言え、土地の使い方を今から将来まで、みんなで考えていくということは、地元地域の土地を、農業というゾーンとそれ以外のゾーンをどう考えていくかということにつながり、そのゾーンにおけるハードやソフト、つまりは住居地や産業、サービスが何がいいのか、何が必要なのか、そしてそれは実現可能なのか、ということへと発展的に考えることにつなげられるはずです。

人・農地プランは、農水省が考えた仕掛けですが、ここに農地法や農村産業法を組み合わせていくと、国交省が求める都市計画、つまりは「コンパクトシティー」では答えることのできない、地方の事情に配慮したまちづくりが、できるのではないかと思えるのです。

農水省の本意がどこまであるのかはわかりませんが、この政策分野を大いに地方の振興に活用していくべきだと考えます。

「人・農地プランから地域計画へ」
https://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/chiiki_keikaku.html

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