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結婚式のお祝儀をLINE Payで支払おうとした話

3年前ほど、友人の結婚式がありました。
出会って9ヶ月で付き合い、付き合って3ヶ月で入籍、その1ヶ月後に結婚式というなんともスピーディな展開だったそうですが、良い意味で非常識な部分がある友人だったのでそのスピード感自体はあまり驚きはありませんでした。
しかし、今回の結婚式はいつもとは異なるポイントがありました。

この話の始まりは式の2ヶ月ほど前に唐突にFacebook Messengerのグループに「俺、結婚することになった!7月に結婚式あるからぜひ来て欲しい!」と連絡が来たところからでした。
もちろんと快諾すると式の受付もやってほしいとのことでそれも快諾。
特に準備するわけでもなく式の2週間ほど前になったところで、またもやグループに友人からメッセージが届きました。

「祝儀持っていくのがめんどくさい、ピン札揃えるのむずそうという方は前払い受け付けているので、個人メッセで振込たい旨をお伝え下さい!口座番号渡します。筆ペンとか祝儀袋買うコストもあるので…」(原文ママ)

これをどう感じるかは人によって大きく変わるんでしょうか。
ぼくは「友人らしいし、確かにそっちの方が便利だ」と思いました。

そして返しは、

ぼく「LINE Payでもいい?」
友人「いいよ!(QRコード付)」

なんて理解のある良い友人なのでしょう。

そして当日、ぼくは受付担当で新郎新婦の関係者のお祝儀を受け取る役目でした。
新婦側は当然、振り込みで良いなんて話をしていないので全員がお祝儀を”お祝儀袋”で持ってきていましたが、新郎側はお祝儀を”お祝儀袋”で持ってきたのはわずか一人だけでした。

このできごとはものすごく興味深い体験でした。
自分からお祝儀は振込で構わないと連絡する友人とそれを受け入れ、そして実際にキャッシュレスでお祝儀を済ませる友人関係者。

一言で言えば柔軟な価値観を持つ人が集まっているコミュニティといったところですが、なぜ興味深いと思ったのか。それはお祝儀への価値観と文化変容の可能性が垣間見えたからです。

いままでのお祝儀の価値と、キャッシュレスお祝儀の価値で何が変わるのでしょうか。
ぼくはお祝儀に限らず物や商品は”多角的な価値の集合体”だと考えています。
そしてそれは人によって”どこまでを有意義な価値”と捉えているか、”どういった価値”と捉えているかが異なります。

ぼくはお祝儀は「新郎新婦の結婚を心からお祝いするためにお金を渡すこと」が重要な価値であり、「ピン札を揃えたりお祝儀袋を用意すること」を重要な価値として捉えていないから友人の提案を抵抗なく受け入れられたのでしょう。

しかし、お祝儀を「ピン札を用意しお祝儀袋に入れてお金を渡すこと」や「手間ひまをかけて用意するからこそ価値がある」と捉えている人からすればもしかすると不愉快な提案だったかもしれません。
(実際に別の知人に話をしたところ良い気分にはならないとのことでした。)


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(なんとなくイメージこんな感じ)

その違いはあくまで価値観の違いでしかなく、どちらが正しいかなどは存在しない問題だと思っています。
そして現在のお祝儀の形式は慣習であり、あくまで過去をベースとして形成されたものです。
お祝儀をキャッシュレス化することによってお祝儀を用意する側のコスト削減はもちろん、お祝儀を受け取る側のオペレーションコストや集まったお祝儀の盗難リスク管理にも繋がります。

現在は慣習そのままに運用されているお祝儀文化ですが、文化・慣習は移り変わるものなので新しい価値観を持った人によって文化変容し、キャッシュレスお祝儀が市民権を得る日が来るのも近いかもしれないと思いました。

全然関係ないけど

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