【速報】『1‐0で勝利した熊本が4位浮上』~第37節ロアッソ熊本VSいわてグルージャ盛岡~

2022 J2 第37節
9/20 19:03K.O. @えがお健康スタジアム
熊本(1-0)岩手
11分 杉山直宏

今季にJ3から昇格してきた両者は真逆の状況で4か月半ぶりに再会した。

昇格争いを演じる5位・熊本は、12得点を決めている髙橋利樹が3試合ぶりに先発入り。勝利して4位浮上を狙う。

一方、残留争いを戦う21位・岩手は、先発4選手を変更。奥山洋平が左のシャドーで4試合ぶりに先発し、蓮川壮大が右WB、中野雅臣が左WB、最前線には188cmのキムジ・ジョンミンが入った。

立ち上がりからボールをつなぐ熊本、[5-4-1]で対応する岩手の構図で試合が進んでいくと、ホームチームが幸先よく先制する。11分、杉山直宏が右サイドから切れ込み、左足を振り抜いた。鋭いシュートは枠に向かって一直線に飛んでいく。竹本雄飛がゴール前でボールの上をジャンプしたことで、GK野澤大志ブランドンは反応することができず、ゴールネットを揺らした。岩手はオフサイドをアピールするも、レフェリーの判定は変わらなかった。

先制を許した岩手は18分にアクシデントが発生する。腿裏を痛めたジョンミンに代わってクリスティアーノを投入した。ジョンミンへのロングボールが陣地回復の手段だったため、熊本に押し込まれる展開が続く。しかし、クリスティアーノが前線で体を張り、奥山が積極的に仕掛けて反発する。33分、奥山の落としを受けたモレラトが左足を振り抜き、41分にCKの混戦からクリスティアーノがシュートを放つも、枠を捉えることができない。43分にはカウンターを発動。長い距離をドリブルで運んだモレラトのパスをゴール前で受けた奥山がシュートを打つ。しかし、シュートはGK佐藤優大にセーブされた。最終的に熊本よりも多い7本のシュートを放つ反撃を見せて試合を折り返す。

後半の立ち上がりも熊本が押し込む。河原創を中心に細かくパスをつないで左右に揺さぶり、両サイドの奥に進入して攻め入った。49分、平川怜がPA手前でパスを受けると、キックフェイントでDFをかわして放ったシュートはクロスバーを直撃する。64分にはカウンターからPA左でパスを受けた髙橋がフリーでシュートを打つも、枠を外れた。

追い掛ける岩手は68分にブレンネルと中村充孝を投入し、75分には足をつった中野に代えてビスマルクが駆け出していく。82分には中村のFKをクリスティアーノが頭で合わせてネットを揺らしたが、副審の旗が上がった。

試合終了間際、岩手がセットプレーからゴール前にボールを放り込み続けるも、最後までゴールをこじ開けることができず。最後までリードを守り切った熊本が4位に浮上し、昇格を争うシビアな中でも力強く進んでいく。2連敗した岩手は苦しい残留争いが続く。

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