ツクルバ、10期目を迎えロゴリニューアル! -『Keep Creating “BA”』という原点を受け継ぐ新たなロゴへ-
共同創業者である村上と中村の専門性をイメージし、創業期につくられたツクルバのロゴ。
2019年7月31日のマザーズ上場から早1年。10期目を迎えた節目に、これからのツクルバを表すものへとアップデートすることになりました。(全社での運用は、2020年11月〜開始いたします。)
「ふたりのロゴ」から、「みんなのロゴ」へ。このストーリーを体現するため、メンバーをはじめとする“ツクルバコミュニティ”のみんなと共に新しいロゴをつくっていきたい。
そんな想いのもと、約1年の時をかけ、社内外の関係者とのオープンな対話のプロセスによってロゴリニューアルプロジェクトに取り組んできました。
その過程やロゴに込めた想いを動画にまとめました。ぜひご覧ください。
また、ロゴリニューアルプロジェクトに深く関わったメンバーである小林・永田・中田の3人にも話を聞いてみました。メンバー目線から見たロゴリニューアルの裏側、またこのロゴリニューアルのプロセスの中で見えたツクルバのアイデンティティとは?
小林杏子(写真右)
ロゴリニューアルプロジェクト プロジェクトマネージャー。2016年5月に入社、初の専任担当として採用チームを立ち上げ、現在は人事本部 採用・人材開発マネージャーを務める。
永田正明(写真左)
ロゴリニューアルプロジェクト委員会 委員長。2016年4月入社の新卒1期生。カウカモエージェントを経て、現在は不動産企画デザイン事業部 企画開発グループに所属。
中田成人(写真中央)
ロゴリニューアルプロジェクト委員会 メンバー。2018年2月入社、クリエイティブ室所属のデザイナー。現在はKOU inc.へ出向し、emochanなどの新規サービスデザインを担当。
「ふたりのロゴ」から「みんなのロゴ」へ
ーー創業以来使用しているロゴを、今回なぜリニューアルすることになったんですか?
小林:上場という節目もあり、改めてツクルバのビジョンやアイデンティティを言葉で表現していこうとする過程で、「ツクルバの描く未来のイメージとロゴの持つイメージが合っていないかもしれないね」という話になったと聞いています。最初は造形的な印象の話が起点でしたが、旧ロゴがつくられた当時から組織の在り方も大きく変化しているし、意味合いも含めてアップデートするにはちょうどよい頃合いだったと思います。
中田:当初は、創業者ふたりと外部パートナーの社内外横断プロジェクトという形で新ロゴの検討が進められていましたが、社内にクリエイティブを担うチームがあるにも関わらず社内のデザイナーが自社のロゴデザインに関与できない状況には個人的に悔しさも感じていました。
小林:まーさん(中村)、浩輝さん(村上)のふたりがリードするプロジェクトとして新ロゴの検討が進行していき、昨年の夏頃にふたりから召集がかかり新ロゴ案の中間発表会が開かれたので参加しました。半開きのプロセスでメンバーからの意見を集めることがふたりの狙いだったんでしょうが、「そもそもなんで変える必要があるの?」みたいなところからコンセンサスが取れていなかったので、コメントを寄せるために用意していたチャットはネガティブなコメントも多く、大荒れで……。
ーーそこからどうやってプロジェクトを立て直していったんですか?
小林:このままふたりで進めていくのは難しいだろうな〜と思ったし、言いたいことだけ言って外野のままでいるのもモヤモヤしたので、その週末に「なにか手伝えることはありますか?」と浩輝さんに連絡を入れて。その流れで、私もプロジェクトに参加することになりました。
そこからまず、「そもそもなぜロゴを変える必要があるのか?」っていうところから改めてディスカッションしたんです。すると、創業者ふたりの関係性を表した「ふたりのロゴ」を「みんなのロゴ」にアップデートすることが1番のテーマだということが見えてきて。創業者ふたりがつくったツクルバも、今ではたくさんの仲間が集まってきて、経営もチームで行っていますから、そういう今とこれからのツクルバの姿をロゴにも反映すべきだと思ったんです。だったらこのプロジェクト自体も、いっそメンバー主導のボトムアップの体制にしてしまった方が本当の意味で「みんなのロゴ」がつくれるんじゃないかと考えて。
そういうわけで、私がプロジェクトマネージャーになり、「ロゴリニューアルプロジェクト委員会」という社員代表チームを組織し、彼らと一緒に多くのメンバーが参加できるワークショップの機会を設計するなど、プロジェクトの座組みとプロセスを大きく変更して仕切り直しました。
対話を通じ、組織の輪郭を確認していくプロセス
ーー どんなワークショップを開催したんですか?
小林:新ロゴのコンセプトにつながるアイデアを広く集めることを目的に、対話型のワークショップを開催しました。任意参加で参加者を募ったのですが、合計で70名以上のツクルバメンバーが仕事の合間を縫って参加してくれました。毎回すごい熱気でしたし、みんなの仕事に対する価値観や、ツクルバに対する想いを改めて聞くことができ、とてもいい時間でした。ワークショップには関係性の深い社外の方にも参加いただき、外から見たツクルバの姿を知ることができたのも新鮮で、刺激になりました。
中田:ワークショップを繰り返し行う中で印象的だったのは、みんなプロフェッショナルとして自分の仕事にしっかり誇りを持っていること。それから、「『場の発明』を通じて欲しい未来をつくる」という抽象度の高いミッションに共感し、それぞれが自由に解釈できる余白を好んでいる一方で、その曖昧さにもどかしさや戸惑いを同時に持っているということ。その、一見矛盾するような思いをどうやってロゴの形に落とし込んでいけばいいか、難しいところでした。
小林:実際、ワークショップを通じて見えてきたのは、ミッションは十分に浸透しているということ。だけど、抽象度の高さゆえに具体的にどんなアクションを通じて、どこを目指したらいいのか?というところに答えが出せずに悩んでいる人が多いことも分かりました。この気付きが、理念体系の再構築にも繋がっていきました。
アイデンティティは結局“場づくり”にあった
永田:ワークショップの中でたくさんのキーワードが出てきましたが、結局いつも行き着くのは「場」という言葉。ツクルバのメンバーは、所属している事業部や職種に関わらず、とにかく“場づくり”というミッションに共感して入社した人が多いんだなと本当に実感しました。
小林:これまでもこれからも、変わらないツクルバのアイデンティティは結局“場づくり”なんだと。議論し尽くした結果、原点に立ち返った感じです。
永田:だから、新しいロゴのコンセプトは『Keep Creating “BA”』。ワークショップを通じて再発見できた、“場をつくり続けることを通して、自分たちの欲しい未来をつくる”という僕らの姿勢を上手く表現できたのかなと思います。
脈を打ち、広がる「BA」のモノグラム
ーー『Keep Creating “BA”』というコンセプトでつくられた新しいロゴ。デザインにはどんな意味が込められているんですか?
中田:今回は、シンボルを持たないタイプフェイスメイン(書体のみ)のロゴにしましたが、このタイプフェイスのもととなっているのが「BA」のモノグラムです。旧ロゴでは、創業者ふたりの専門性を示す「“B”usiness」と「“A”rchitecture」で「場(=BA)づくり」を行う会社であることを表現していましたが、今回つくったモノグラムも、原点でありアイデンティティでもある「場」を表す“B”と“A”のシンボルを引き継いでいます。
その上で、「A」が脈のように繋がり、「場(=BA)」が無限に広がっていく様子を表し、これまで大切にされてきたツクルバのクレドのひとつ「Philosophy&Business」のような“矛盾の統合”というメッセージを、動的な印象の「赤」と静的な印象の「青」の色に込めました。
01:旧ロゴでは、創業者ふたりの専門性を示す「“B”usiness」と「“A”rchitecture」で「場(=BA)づくり」を行う会社であることを、シンボルマークで表現。
02:新ロゴのコンセプトは『Keep Creating “BA”』。“B”と“A”のシンボルを引き継ぎ、「A」が脈のように繋がり「場(=BA)」が無限に広がっていく様子を、モノグラムで表現した。
03:新ロゴは、シンボルを持たないタイプフェイスメイン(書体のみ)のロゴとなり、「BA」のモノグラムがタイプフェイスのもととなっている。
また、上場の節目を意識し、ロゴ上の表記を小文字から大文字へ変更しました。大文字はもともと石碑などに“刻む”ためにつくられた文字。これからツクルバが、社会にその名前を刻んでいくんだという覚悟の表れでもあります。
小林:シュッとした印象の旧ロゴと比較すると、新ロゴは少しポップでかわいらしいイメージ。旧ロゴに見慣れてしまっていたので、イメージを大きく変えることには少なからず抵抗があり、当然論点にもなったけれど、これからのツクルバはよりパブリックな存在を目指していくので、それなら親しみやすいイメージの方がいいなと。そういう意味でも、変わらないものと、変わっていくものの両方に覚悟と決意を込めたロゴになっていると思います。
それぞれの解釈で意味を重ね、育てていく
ーーロゴの完成、そして発表を経て、今思うことは?
永田:プロジェクトが再始動した昨年の9月から半年近くのあいだ、本当にたくさんのメンバーや外部パートナーの方々との対話を重ね、このロゴに辿り着くことができました。ロゴリニューアルのプロセスを通じて、ツクルバらしい「共創」を体現できたことがよかったなと思います。また、ワークショップの中で「主体的参加」という言葉がよくあがっていたのですが、みんなが自分ごととして積極的にプロセスに関わってくれたからこそ、すごくいいものができたね、とそれぞれ思えるような状態をつくれたんじゃないかなと。
小林:発表するまではみんなに受け入れてもらえるかずっと不安でしたが、発表後にみんながそれぞれの解釈をそれぞれの言葉で語ってくれていたのがすごく嬉しくて。「あ〜、いいロゴができたのかも……」って、そこでやっと少し安心できました。作って終わりではなく、コミュニケーションツールのひとつとして、ツクルバに関わるたくさんの人と一緒に、意味を重ねて育てていきたいなと思ってます。
中田:「『場の発明』を通じて欲しい未来をつくる」というミッションはあるけれど、欲しい未来の具体的な答えがあるわけじゃない。そこにバリエーションがあるように、ロゴを見てどう感じるかを各々の解釈に任せられるところが、結果的にツクルバっぽくなったなと思っています。
小林:世の中のいい作品って、作り手のもとを離れて、受け取り手の中で勝手に育っていきますよね。そういう風になるといいなぁ……だから我々はこれ以上語らないでおきます(笑)
※この記事は今月発行予定の「BA MAG」にも掲載される予定です。
▼2020年8月1日「ツクルバ、10期目を迎えコーポレートアイデンティティを刷新 -ロゴを刷新、新理念体系を構築-」のニュースはこちら
TSUKURUBA CI RENEWAL PROJECT
Project Manager:ANZU KOBAYASHI
Project Members:MASAAKI NAGATA, J. NARUHITO NAKATA, MINT YOSHIDA, YOSHIKI NISHIOKA, TATSUHIKO IGAKI, HIROYUKI SHIBATA, MANAMI KOKUHO
Movie Director / Movie Editor / Camera Operator:HIROSHI TSUNODA
Special Thanks!!:JUNYA MORI (Inquire Inc.), SHINA INABA (Inquire Inc.), KAZUYUKI KOYAMA (Inquire Inc.), yansuKIM (Photographer), MIHOKO SEKI(Graphic recorder / ARAWASU Inc.)
Logo Designer:TOMOYA SASAKI (PARK Inc.)
Creative Director:SHIMPEI TAKAGI (NEWPEACE Inc.)
Producer:MASAHIRO NAKAMURA
AND TO ALL TSUKURUBA MEMBERS
Let’s keep creating “BA”
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