本屋のまりーさん

ゲーム&芝居&歌が好きな本屋さん。北九州市の【Book-R 小倉】内、古本屋【遊文堂】…

本屋のまりーさん

ゲーム&芝居&歌が好きな本屋さん。北九州市の【Book-R 小倉】内、古本屋【遊文堂】店長。東広島市西条で本屋を開くため奮闘中!

マガジン

最近の記事

書店を開くまで6

気軽に更新できるように、iPhoneアプリから投稿のテスト中です。 この3か月で変わったことは下の通り。 1.簿記3級の勉強 2.BASEのショップ開設 3.専用口座開設 4.食べるための仕事開始 たぶんこんなところです。

    • 新年に際しての抱負(note版)

      2021年、あけましておめでとうございます。 昨年はTwitterのフォロワーさんが念願の100人に届いたり、自分の”本屋”を持ったり、起業の第一歩を踏み出したりと、少しずつ成長できた年でした。 これもひとえに、支えてくださる方々のおかげだと実感しています。 今年こそ日商簿記検定を受けようとか、50冊以上本を読んでやろうとか、そんな抱負はいくつかありますが、その一つにこのようなものがあります。 noteの更新を定期的に。 12月には色々と内省的になることが多く、表に

      • まりーさん流書籍購入術

        本にだけは投資を惜しまない。 それが私の買い物の基本方針です。 新刊書店で買うこともあれば、古本屋で探すこともあります。 安く手に入るに越したことはありませんが、書き込みがあったり汚れや折れがあったりするものは避けます。 どうしてもこれが欲しいという明確な意思があれば新刊で買って来ることが多いです。 逆に古本屋では、気になっていた本が安くで出ていればあまり深く考えずに手に取ります。 古本屋の岩波文庫やちくま文庫などは隅々まで目を通します。 本や図書館、書店などに

        • 心に響く言葉と物語はどこから来るか

          ある作品のある場面にいたく心を動かされる、そういった経験は誰しも持っているでしょう。 物書きを志すような人なら、一度はそういう場面や台詞を書いてみたいとも思うのではないでしょうか。 かく言う私もそういう野望を抱いたことがありますし、私の紡ぐものが誰かの支えになればと今も願っています。 しかし、そういう言葉は、美辞麗句を並べればいいというものではありません。 むしろ、誰かを真実想って紡がれる言葉、手紙でも口頭でも、そうした言葉こそ、人の心を動かすものでしょう。 特にそ

        書店を開くまで6

        マガジン

        • アルバイト書店員を辞めて、書店を開くまでの記録
          12本
        • あなたに読んでほしい本
          1本

        記事

          何を表現のテーマに据えるか

          男女の機微、それが私が創作でテーマとする最たるものです。 友情が男女の間に成り立たないと断言もしないけれど、そこで育まれる絆や関係性は決して友情と同質のものではないとも思っています。 そのくらい、男と女ということに関心が高いのです。 ただの思慕でもなければ、男女でどんな関係が築かれるのか、それを芝居で表現したかった。 もう一つの私のテーマは、梨木香歩さんの小説『裏庭』を戯曲として書き起こすことです。 初めてこの作品に触れた時、ただ感情移入したというより、もっと深いと

          何を表現のテーマに据えるか

          書店を開くまで5

          創業相談に行って参りました。 まだ確固たる形になるまではいかないのですが、人に目標の話をする練習のような感じになっています。 とりあえず、今後やることとして3つ考えました。 1.古物商許可の申請 2.簿記の勉強 3.BASEにショップを開設 勉強は一朝一夕に成るものではありませんが、どれも一歩を踏み出すのはすぐにできますので、動いてみます。

          書店を開くまで5

          奥深い世界の理(システム)に惹かれるようになった理由(ワケ)

          「十二国記」シリーズを読んでいる。 去年このシリーズに手を出したのは書店員としてのちょっとした興味からだったが、その完璧に構築された世界観に舌を巻き、今ではすっかりシリーズのファンだ。 もともとファンタジーも好きだし、しっかりとした理論に則った異世界の方が性に合っているが、この傾向を強化したゲームがある。 耕さんが開発したフリーゲーム「巡り廻る。」だ。 最も新しいバージョンはプレイできていないが、まだ学生だった数年前に初めて出会い、その世界観に引き込まれて長く遊んだ。

          奥深い世界の理(システム)に惹かれるようになった理由(ワケ)

          読書の性質

          読書に熱中して気づいたことがあります。 テレビと読書とでは受動的な行為か能動的な行為かという違いがあるとよく言われますが、ある点では共通していると私は感じました。 それは娯楽であるということかもしれません。 とにかく、私は逃避的な読書のかたわらで際限なく間食を求めます。 今の私は仕事と呼べる行いをしていません。 そのためか、何か満たされないものがあるように思います。 これまでの人生経験から、過食に走るような時は私自身に満たされない思いがある時だと了解しています。

          書店を開くまで4

          「眺めて楽しい、買って嬉しい」 上は、私が開く書店が”お客様にとってこんなお店であって欲しい”という方針です。 私がよく雑貨屋さんなどで思うことを、書店で実現したいと思います。 その一方で、目下模索中の自分の在り方に沿って、お店自体の在り方ももう一歩深めたくもあります。 お客様にどう思って欲しいかという目標と、このような書店で在りたいという目標とは、違って当然です。 外面と内面は別物であり、その表裏によってバランスを取っていくものでもあると思うからです。 二つの指

          書店を開くまで4

          書店を開くまで3

          この一週間ほど、あまりうまく動けていません。 こんな報告をするのは良くない、あるいは恥ずかしいとも思いましたが、少しだけ正直なところを綴っておきます。 内職と称してくす玉をつくってみたり、積読を消化してみたり、外で人と会ってみたり、そういうことばかりで、肝心の目標に向けての足取りは鈍くなっています。 先日、仕事の相談を以前から受けてくださっている方と面談し、アルバイトを辞した経緯を説明してきました。 その折に、少し気持ちが落ち着いてからでもとお言葉をいただきましたが、

          書店を開くまで3

          質感があることの大切さ

          地元の大型書店が、フロアを移って営業を再開しました。 それにつけて思うことは、そこを訪れる者の立場からすれば、店は”人”でもあるけれど”場所”だということです。 本は電子じゃなくて紙がいい。 LINEよりビデオ通話より対面でのコミュニケーション。 そういうことと同じで、中で立ち働く人が変わらないにしても、空間そのものがその店を体現しており、場所が変われば店も変わります。 現に、私の周りでも「変わった」と評する人が多いです。 質感があるということは、人の感覚、五感に

          質感があることの大切さ

          創作の源泉

          いちばん創作がはかどるのは失恋した時です。 満たされた状態が続くと、ハングリー精神のようなものなのか、創作の源泉も枯れやすくなります。 カーペンターズだって Because the best love songs Are written with a broken heart つまり「最高のラブソングは失恋した時に書けるもの」だと歌うのです。 もともと作詞を主としてきた私には理解できる気がします。 訴えたいことがあるから何かを”創る”行為に情熱が注げるのでしょう。

          読書録を続けるコツ

          2009年の正月から続けている読書録があります。 これは巷にテンプレートが転がっているような読書ノートの類ではありません。 なぜなら、感想は一切書きませんし、読了日も記録しないからです。 書くことは①年、②本の題名、③著者(と訳者)or編者、④短編集の短編の題名、⑤その年に読んだ冊数の五つだけです。 マイルールは簡単で以下の通り。 ①正月にページを改めて年を書く ②読み終わった本のタイトルと著者名等を書く ただし、詩集、絵本・マンガ・画集など文章以外が主体のものは

          読書録を続けるコツ

          リアル書店とネット通販のいいとこ取りをしたならば

          昨日こんなツイートをしました。 これは「興味→購入」を直結させるという話を見かけて考えたことです。 書店を「回遊する」のは、インターネット上でのおすすめを見て回るよりもはるかに多くの情報に触れることができます。 それに、新刊のマンガなどはともかく、多くの書籍は中身の確認も簡単です。 インターネット上では試し読みなどもできますが、イメージ取得に時間がかかることもありますし、少なくとも私は画面では見づらいと感じます。 その代わりに、ネット通販なら決済もその場ですぐにでき

          リアル書店とネット通販のいいとこ取りをしたならば

          書店の品揃え

          しぼると輝く(かも)。 体型の話ではありません、書店の棚づくりの話です。 アルバイトをしていた書店は大型店だったので、専門書もたくさん揃えているのが売りでした。 私もそれを一つの正義として当たり前に受け入れていましたが、今日ふと思ったのです。 点数が少ない方が、店全体をキラキラ見せるのはやさしいのでは?と。 つまり、本がたくさん置ける場合、店の目標は自然に、様々な人のニーズに合わせてあれもこれもと選択肢を広げることに向かいます。 一方で点数を絞らなければならない場

          「書くこと」は「伝えること」

          物語も、レビューも、手紙も、日記も、ブログも、SNSも… 全部誰かに何かを「伝えたい」からでした。 ①物語児童書ファンタジーが好きだった子ども時代、自分の世界観で物語をつくって、図書館に並ぶ本のように誰かに読んでほしかった。 ②レビュー『トムとジェリー』のDVDを観るのが好きで、各話の面白さを5つ星で評価して何の話かをメモしていた。観直す時の自分に向けて。 ③手紙特にラブレターの類で、今もよく書きますが、告白や記念日の手紙からただ「ありがとう」と伝えるだけのものまで。

          「書くこと」は「伝えること」