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窓からパン・オ・ショコラ

借りているアパルトマンは、無理をいって改装中に入居をさせてもらった。完成するまでに、ほかの宿を探すのも大変そうだったし、少しずつ作られていく様子を観察しながら住んでいくのも貴重な経験(ましてや遠い異国の地で)だと思い、これはとお願いして住ませてもらえることになった。寝室とリビング、お風呂(あとはシャワーの水よけ冊子のみ)とトイレが完成しているというので、住むのにはまったく問題がない。

昨日に大家さんから連絡があり、朝の9時頃にネット関係の簡単な工事があり、大家さんも立ち会うとのこと。

朝、予定通りに少し早くおきて、身支度をしてソファでお茶をのむ。東京で暮らしているころは朝がとても弱く、午前中というその左下の時計の針に埋もれるのがぎりぎりの生活だったけれども、こちらに来てからは、日が変わる前にすっかりと寝て、きちんと起きれるようになってきた。

お茶をのんでぼんやりとしていると、座っているソファの後ろの窓から、ノックの音が聞こえる。え、なんだろうと振り向くと、そこには大家さんがいた。
窓を開けると、「これ、朝ご飯です。」と、窓から紙袋を手渡された。そして大家さんは僕はそこの公園で食べてるね。といってそこから離れていった。

紙袋をあけると、焼きたてのパン・オ・ショコラが2つ。

これがまたおいしく、しっとりとして柔らかく、チョコの甘さが身体を温めた。

工事の時間ちょうどに大家さんは戻ってきたので、朝食のお礼をして、工事の人を待った。しばらく、工事の人は時間どおりには来ずに、大家さんが「フランス人はとても遅刻の癖がある」と教えてくれた。ちょっと知ってますと僕たちは返事をした。

♤無事にネットが繋がったのでパソコンが使えるようになりました。ありがたい。

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