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Journal de Paris

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2018年2月の記事一覧

ムースショコラのために

ムースショコラのために

ムサオのバーにいってカウンターでビールを飲んでいた。テラス席ではいつものように若者が集まって楽しそうに話をしながらお酒をのんでいる。そのうちの一人がビールを頼むために、カウンターで注文をしにきた。ビールがつがれているあいだに日本人がそこにいたのが珍しいのか、話かけてきた。

「ニホンいったことある。」「キョートとトーキョー。」

「僕は東京からきていて、近所にしばらく滞在しているんだよ。」

「ス

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バゲットの持ち方、3種類の持ち方

バゲットの持ち方、3種類の持ち方

おいしいバゲットが街にたくさんあり、それを持って歩くひとの数だけそれぞれの持ち方というものがある(はずだ)。

たいていの子どもはバゲットを手で握りしめて持ち歩いている。歩くたびにバゲットは前後にゆられている。その持ち方はいかにも子どもらしく、これからの夕食に向けての期待と、夕方に散歩することの楽しさを感じさせる。

ほとんどのマダムは3、4本ほどのバゲットを抱えるようにもっている。そうそれは常に

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マダムとバゲット

マダムとバゲット

近所のおいしいバゲット(Traditionという)をみつけてからというものの、毎日のようにそれを買いにパン屋に通っている。

毎日同じ時間に同じバゲットを買っているので、お店で注文するときに「 バゲットドゥ トラ」と言おうとすると、マダムがそれにかぶさるように「 トラディシオン!! 」と言ってくるようになった。それでもうシルブプレである。満面の笑みでマダムは〈あなたもこれが好きだわね!〉という感じ

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おいしいバゲット

おいしいバゲット

学校がおわったあとにメトロのなかで夕食のメニューを考え、滞在先のちかくのお店で野菜やお肉を買って帰る。というのが平日の日課になってきた。すぐにメニューを決めることができるときもあれば、なかなかできないときもある。たいていはパスタになってしまうのだけれども。

野菜はスーパーマルシェで買い、お肉は肉屋。そして、バゲットはもちろん、パン屋で買う。

パン屋はそれはもういたるところにある。すこし歩けばパ

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チラシとシネマ

チラシとシネマ

そういえばパリでは映画のチラシってないような気がする。あの小さいサイズのあのチラシ。あるのかな?探してみたけどどこにもみつからなかった。

東京にいるときは、気になる映画のチラシをとって上映前に席でふむふむとながめるのが習慣になっているので、それがないのは少し落ち着かない。ないならないで、なにもうつされてないスクリーンをただ見つめてればいいのだけれど。

もし「いやいや、パリにもチラシぐらいありま

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ルードウィックと金曜日の夜

ルードウィックと金曜日の夜

パリの街は金曜日の夕方になると、ようやくやってきた週末を楽しもうという雰囲気がとてもある。子どもたちは母親につれられてケーキを買ってもらい、カフェではカップルが手を握りあって見つめ合い、仕事仲間たちはテラスでビールを飲んで賑やかに喋っていたりと、街中がいつもよりもなんだか楽しそうだ。

そういうこともあって、金曜は外にご飯を食べにいこうということになり、近所の気になっていたビストロにいった。

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スーパーマルシェ

スーパーマルシェ

学校が終わり路面電車にのって、「今日の夕食はなにをつくろうか?」と考えながら帰るのが日々のルーティンとなっている。瑠衣さんの学校が終わるのがすこしおそいので(家での宿題も多い)、それまでにつくっておいて、帰ってすぐに食べれるようにということで、僕が料理の当番となっていった。

最寄りの駅につくころまでに、なんとなく作るものをきめて、帰り道にあるスーパーマルシェによる。ここでは野菜や果物は量り売りで

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ムサオのいるバー

ムサオのいるバー

ムサオのいるバーが滞在先から歩いてすぐのところにあって、その夜もひとしごとおえた(ような気がした)のでビールでものみにいった。お店について入ると、いつものように「タカ!タカ!」といって握手をかわす。フランス人ってこういうところがあって、何度かあっていくうちにいつのまにか、こういった挨拶をするようになってくる。

カウンター席に座って、ビールをいただく。ハーフパイントで330円(ちなみに1パイントで

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右まわりと左まわり

右まわりと左まわり

天気がいい日曜日。こんな日はふとんに陽射しをめいいっぱい浴びさせたくなるものだ。しかし、パリではバルコニーになにかしらを干すということがいけないみたいで、それはしかたないので、近くにあるコインランドリーにいくことにした。以前ニースにいったときに、コインランドリーではおつりがでてこないということを知ったので、しっかりと小銭をもってちょうどの金額で払えるようにしておいた。

ふとんを持ちコインランドリ

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メトロでのトラブル、再び

メトロでのトラブル、再び

これといってなんのトラブルもなく、パリの街ですごしていた。街の人々はとても親切だったし、知らない人と気さくに会話がはじまるのもしょっちゅうで、それが良かったりもしていた。

まさか、パリでよく耳にする、「スリ」に自分たちがあうなんて、思ってもいなかった。いつも注意をしていたし、人が多い所にはなるべくいかないようにしていたのに。実際にそういうことをされてみて、スリってこんな身近にいるんだな、というこ

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ふたたび降った雪

ふたたび降った雪

朝から雨が降っていて、それはすこしづつ雪へとかわっていった。空気はつめたく、散歩をしていると手がかじかんで、耳もいたくなってくる。街の人の足取りは早くなっていき、身をちぢめるようにしてその雪をさけていた。

そんな雪のなかを傘もささずに、ウールの長いコートにマフラーを巻き、ポケットに手をいれてあるいていた。

すると、すこし前をあるいていた女性が、何かにつまずき、いきおいよくころんだ。まわりにいた

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レパルスとメル

レパルスとメル

滞在先の家主が旅行にでかけるので、しばらく二匹のカメ、レパルスとメルと過ごすことになった。

メルは食事の時間がとても待ちどおしいようで、通りがかるたびにこちらをじっとみてくる。今日は食事の日ではないといっているにもかかわらず、あいかわらずこちらをみてくる。そしてレパルスは、そこまで食事には興味がわかないようで、食事の時間がきても、しばらくぼおっと外を眺め「あ、食事だったんだ」と気がついてからよう

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モンマルトルの丘の上

モンマルトルの丘の上

雪がおさまり、よく晴れた1日だった。風は冷たいものの、陽射しは眩しい。積もった雪はすこしづつとけはじめている。これまで、これといって観光ということをしていなかったので、天気もいいことだしとでかけることにした。

パリの観光ガイドなんかで、名前がなんだか印象にのこっていた「サクレ・クール寺院」にいってみようということに。寺院があるモンマルトルは、モディリアーニが住んで、絵を描いてすごしていた街だとい

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はじまらない食事

はじまらない食事

滞在先の部屋をでて、廊下をしばらく歩いていくと、そこにはカメが二匹いる。水槽のなかで、そのながい首をのばしている。近づいてのぞいてみると、一匹と目があってしまった。しばらく、お互い見あっていた。

仕方がないのでそのカメに名前をつけることにした。「君の名前はメルで、そっちの奥にいるのはレパルスだ。」納得したように首をのばしているので、その名前は気に入ってもらえたのだろう。そしてその後も、メルはあい

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