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バゲットの持ち方、3種類の持ち方

おいしいバゲットが街にたくさんあり、それを持って歩くひとの数だけそれぞれの持ち方というものがある(はずだ)。

たいていの子どもはバゲットを手で握りしめて持ち歩いている。歩くたびにバゲットは前後にゆられている。その持ち方はいかにも子どもらしく、これからの夕食に向けての期待と、夕方に散歩することの楽しさを感じさせる。

ほとんどのマダムは3、4本ほどのバゲットを抱えるようにもっている。そうそれは常に複数のバゲットでないといけない。時には7本も持って(だっこするように抱えて)いるマダムもいる。これからの夕食にはバゲットがたくさん必要なのだ。

年配の紳士はバゲットを小脇に抱えて歩く。手はポケットにいれたままその脇にバゲットを挟む。まるでそこに食べ物なんてないかのようだ。こなれた様子で歩き、ときどき空を見上げる。

♤小脇に抱えてみたけれど、後ろにずり落ちていった。

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