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新型コロナ報道が怖くなくなる話

残念ながら、パンデミックになってますます新型コロナウイルス関連の報道が増えますね。

あくまでも「正しく知って」「正しく防ごう」

飛沫感染って本当に危険なの?

ちなみに、「飛沫感染」という言葉ばかりメディアで報じられるので、ちょっとでも咳をすればコロナを疑われたり、差別される「コロハラ(コロナ-ハラスメント)」なんて言葉も出るようになりましたが、そもそも飛沫感染そのものは、わりとポピュラーな感染方法です

下記が「飛沫感染するウイルス・細菌」の例です(カッコ内は主な病名)。

飛沫感染するウイルスの例
 コロナウイルス(COVID-19、SARS、風邪)
 インフルエンザウイルス(インフルエンザ)
 ライノウイルス(風邪)
 麻疹ウイルス(はしか)
 風疹ウイルス(三日はしか)
 ムンプスウイルス(おたふくかぜ)
 水痘・帯状疱疹ウイルス(水ぼうそう)
 アデノウイルス(プール熱、結膜炎、扁桃腺炎)
 エンテロウイルス(手足口病)

飛沫感染する細菌の例
 A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)
 インフルエンザ菌(中耳炎、副鼻腔炎、肺炎)
 百日咳菌(百日ぜき)
 肺炎マイコプラズマ(肺炎)

・・・どうでしょう?

お子さんがいらっしゃる方だったら、「ウチの子もなったわ」というものも結構あるのではないでしょうか?

つまり、皆さん思いっきり飛沫感染しまくっているのです。
(もちろん、これらは接触感染することもあります。麻疹や水痘などは空気感染もします)

全員が今みたいにちゃんと手洗いして、ずっとマスクしていれば、こういう病気にかからなかったかもしれませんが、そういうわけにもいかないからこそ、感染したりしなかったりするわけですね。

メディアが不安を煽っているわけじゃない

そういう意味で、「新型コロナウイルスだけが危険」というわけでは決してなく、世の中には、ある一定時期、一定箇所で、ウイルスや細菌が爆発的な広がりを見せることはある、ということなのです。

「感染症の専門家」が言ってることが何か不安を煽るように感じているのは、彼らはあくまでも感染症の専門家として新型コロナに限らず「正しい予防衛生の必要性」を訴えているのですが、我々一般人はそこまで意識して生活していないのが現実です。

だからこそ、今回のように、報道を見ていて、「未知のウイルス」「ワクチンがない」という恐怖感が強まってくると、感染症の専門家がたくさん出てきてメディアが不安を煽っている、と感じるのです。

でも実際は、彼らは、専門家としてよかれと思って言っているだけなのです。メディアも、とりあえずわからないことは専門家に頼む、とにかく早く情報を流す、と考えているからこそ、あのような形になるのです。

誰のせいでもありません。

新型コロナウイルスがメディアで騒がれているからそう感じるだけで、感染症の専門家は、インフルエンザが流行っている時でも同じように「手洗い・うがいはしっかりしましょう」と言っています。

試しにググってみてください。
今回の時と同じようなことを言ってますから・・・。

ただ、専門家もわからない動きをするウイルスで、政治的に動かないといけない驚異的な感染力がある、というだけです。

ワクチンや治療薬がないことを理由にしている人もいますが、インフルエンザだって、体温が高くなければ気づかないまま終わる人いますよね?

だから「飛沫感染」が今に始まったことでもないですし、なんなら市販のマスクだってパッケージに「飛沫ウイルスをブロック」と書いてあるものもあります。飛沫ウイルスなんて、実はそこら中にあるのです。

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そもそも、命の危険はどのウイルスにだってあります。

実際、インフルエンザで亡くなる人は年間3000人と言われており、増加傾向です。

新型コロナは死なない病?「肺炎」の真実

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、個人的に名付けの失敗と思います。大人しくウイルス名(SARSーCov-2)にちなんで、SARS2号とでもしておけばよかったのにと思って仕方がありません(その経緯についてはこちらに記載)。

なぜなら、これでは、コロナウイルスに感染したら終わりな病気のように見えてしまうからです。

実際はどうでしょう?

なくなる患者さんのほとんどの死因が「肺炎」です
(下の写真はSARSによる肺炎の写真です。出典:Wikipedia)

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でも、「肺炎」って、新型コロナに限った病気ではないですよね?

肺炎は、文字通りは肺に炎症が起き、肺の機能が低下する病気です。

ご存じの通り、人間にとって呼吸はまさに命なわけですから、肺機能の低下はヘタすると死に直結するわけです

だから肺炎は、割と身近な「死因」となる病気で、なんと、死因*の第5位が肺炎です。
*病気や事故・自殺を含む

【日本人の死因 ベスト5(2018年)】
 1位:悪性新生物(ガン) 373,584人
 2位:心疾患 208,221人
 3位:老衰 109,605人
 4位:脳血管疾患 108,186人
 5位:肺炎 94,661人
(厚生労働省 2018年人口動態統計より)

「肺炎」で亡くなった方は、年間で94,661人です。
(世界では約400万人)

一方、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」で亡くなった方は、全世界で4,613人です(3/12現在、WHO調べ)。

これを多いと思いますか?

少ないと思いますか?

新型コロナ犠牲者が高齢者ばかりの理由

メディアを見ていて不安になるのは、「高齢者に死者が多い」ということでしょう。

でも、そもそも「肺炎」という病気自体、高齢者に多い病気です。

先の厚生労働省の人口動態統計データによると、

肺炎で亡くなる方の

約98%が65歳以上の高齢者

なんです。

驚きじゃないですか?

医療関係者には常識かもしれませんが、我々一般人からすると、「肺炎の死者の98%が高齢者」は衝撃な情報ですよね(ちなみに死因1位の悪性新生物による死者の高齢者の割合は87%で、10ポイントほど下がります)。

でも、それが現実です。

よく、高齢者が風邪をこじらせて肺炎になって亡くなるというのがありますよね?

正確には風邪ではなく、細菌感染による風邪のような症状から肺炎になる、ということらしいですが、どちらにしろ、肺に炎症が起こり、肺機能が低下すれば、当然命の危険もあるわけです。

しかし、若い場合はそこから快復する。肺も体も元気で、どんな治療薬も使えるからです。

でも、高齢であったり、高齢であったらなおさらありえる「基礎疾患」のあある方であれば、ワクチンのない新型コロナに感染し、発病してしまった場合、治療薬の選択も限られるので、「肺機能の低下」は文字通り致命的です。

若者に犠牲者が出ない理由

最近は「若い人には感染しても発病しない・重症じゃない」ということが広まってきましたが、「肺炎」そのものはどうなんでしょう?

先ほどと同じ統計データから、もう一つ面白い数字も読み取れました。

先ほど、肺炎で亡くなった方の98%(正確には97.97%)が65歳以上の高齢者とお話ししましたが、今回、一斉休校を強いられた小中高生にだいたい該当する5~19歳*で「肺炎」が理由で亡くなった割合を出してみました
*厚生労働省の統計データ上5歳区切りのため

【肺炎死亡者の年齢別内訳(2018年)】
0~4歳:45人(0.05%)
5~19歳:13人(0.01%)
20~39歳:81人(0.09%)
40~64歳:1,952人(2.06%)
65歳~:92,568人(97.79%)
(厚生労働省 2018年人口動態統計より作成)

どうでしょう?

5~19歳はたったの13人と、肺炎による死者のなんと0.01%にしかすぎません

文字通りケタが違いますよね。

なんなら、5~19歳よりも、実は0~4歳の幼児の方が肺炎で亡くなることが多いのです。

肺炎は、幼児と高齢者の病気なのです

感染した犠牲者に、高齢者が多く、若者が少ない、というのは、特に「新型コロナウイルス」だけに限ったことだけではない、ということが読み取れるわけです。

若者は肺炎ではそう死なないということです。

その理由はちょっとわかりませんが、肺が元気だし、免疫も強いから、という事だろうと思いますが・・・。

と、話がそれましたが、そういった視点で見ると、連日ニュースで流れる「新型コロナウイルスで死者」が高齢者ばかりなのも、理解できるのではないでしょうか?

情報を正しく知ろう

新型コロナウイルスは、感染力も強く、他のウイルス性肺炎と違ってワクチンもありません。SARS(重症呼吸器症候群)と同系統の姉妹ウイルスのため、人工呼吸器が必要になるほどの肺炎に急速になることもあります。

ですからそれが、「不幸なキッカケ」ではあったとは思いますが、誰もが同じ状況になるとは限らないということです。

それが現実として、若者は感染しても重篤化する例が少なく、高齢者に重篤化、ヘタすると死亡する例がある、ということです。

逆に、免疫力の低下した人、特に基礎疾患があるとか免疫を低下させる薬を飲んでいる方にとっては、「恐怖のウイルス」なのは間違いありません。

ですが、それ以外の方、新型コロナウイルスに感染して「陽性」となっても何もないという方は、極めて乱暴にザックリ言ってしまえば、「肺炎にならなかった」ということです。

ですから、高齢者の方以外が、そこまで「怖い」と過剰に心配されるものではありません。まず大事なのは、「肺炎」にならないこと。

そして、もしウイルスに感染しても、他の人に広めないこと。特に大声で話しがちな人、よく笑う人は要注意です。家族に高齢者がいる方、持病のある方がいる場合は特にその辺気をつけて、持ち込まないようにする必要があります。

この新型コロナウイルスは感染力が強いので、体調管理をしっかりとすることと、いつも以上の衛生管理意識が重要になります。いつもアルコール消毒が置いてあるけどしていないのであれば、必ずする、といった感じです。
➡新型コロナの正しい対策①手洗い編

ベストを尽くして、ウイルスに負けない生活をしましょう。

SARSと同様、公衆衛生のレベルを上げれば封じ込め出来るウイルスですから、1人1人、できることを粛々とやっていきましょう。

むしろ怖いのは世界経済の混乱による不況かもしれません・・・。

おまけ:若い世代の死因一位を知っていますか?

新型コロナと関係ありませんが、死因の話が出たので。

若い世代の死因1位は何だと思いますか?

皆さんも予想がつくかもしれませんね、

そう

「自殺」

です。

あくまで統計上なのでわかりませんが、5~9歳で自殺する子はいないようです。ただ、10~14歳では死因の2位、15~19歳の死因の1位は「自殺」です。

若い子が病気にならないというのもありますが、それでも、交通事故を含む「不慮の事故」による死者よりも「自殺」の死者の方が数が多いのが現実です

これは何も、子どもたちに限ったことではなく、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳の死因1位も自殺です。

壮年期に入ればぼつぼつ病気による死者が出始めますが、40~44歳、44~49歳は2位、50~54歳は3位、55~59歳は4位です。働く世代が借金や倒産などで自殺することもあるんでしょうが、それでも「不慮の事故」よりも多いのです。

そしてやっと、60歳以上になると「不慮の事故」が「自殺」を上回り、70歳以降になるとトップ10からはじき出されますが、これはあくまでも病死が増えたためです。

先進国で、

「自殺」が「事故死」を上回るのは日本だけ、
若者の死因1位が「自殺」なのも日本だけ、

と言われています。

でも、悲しいかなこれが現実です。

ひとまず私に出来ることとして、私のやっている寺子屋では、子どもが絶対に自殺しないように、その子のあるがままを受け入れ、笑顔でいられるようにはしています。勉強よりも、その子の心が大事。勉強は後からでも入れれるけど、心は壊れたら終わりだからです。

コロナのことも同じです。コロナのために、体や心が病んだら意味がありません。ちゃんと知って、ちゃんと考えて、ちゃんと行動することが大切です。

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