カメとの思い出

高校生の頃にカメを飼っていたことがあります。

福岡の三大祭の内のひとつ「放生会(ほうじょうや)」の出店で、採ってきたカメ。小さなミドリガメでした。

突然我が家にやってきたカメに少し困惑しながらも、日に日にかわいく感じるようになっていきました。

弟が採ってきたカメでしたが、結局一番かわいがっていたのは僕だったような気もします。
エサをあげたり、ベランダに出して日向ぼっこさせてたり、当時のガラケーでたくさん写真も撮りました。

初めてのカメとの生活に、どうすれば快適に過ごしてくれるのか試行錯誤しながらの日々でした。

我が家にカメがやってきて2ヶ月ほどが経ったある日のこと。
玄関に置いてある水槽の中を覗くと、カメが固まっていました。

なんで動かないのかよくわかりませんでした。
何をしても反応がありません。

しばらくして、カメが動かなくなった理由を少しずつ理解してきました。

僕は涙が止まらなくなりました。

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