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A logical dedication

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北川貴英が書く雑感。「誰だお前?」という人向け
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2020年2月の記事一覧

重たい引っかき傷

重たい引っかき傷

とてもお世話になっていた人が、ある時ふと姿を消した。

その少し前に疎遠になっていた頃だったのだけど、とても世話になっていただけに気になった。

そのお世話になった人の師匠筋が言っていたという言葉を、風の噂で聞いた。

「人を導くということの重さに気づいたんだろうね」

その重さから逃げたのか、あるいは重さに耐えうるよう修行に出たのかは分からない。

とても気になったので、数年ぶりに連絡をとってみ

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Pig&Pearl -思考実験-

Pig&Pearl -思考実験-

値付けはとかく難しい。

宝石屋さんに「丸くてキラキラしたものを買いたい」とお客さんが訪ねてきた。喜んでもらおうと思って、原価1万円の真珠を特別に5,000円に値引きしたら「ぼったくりじゃねーか」と怒られてしまった。

そのお客さんはプンスカと店を飛び出して別の宝石屋さんにいって、原価10円のビー玉を1,000円で売りつけられて、ホクホク顔で出てきた。

「さっきの店では5,000円とふっかけられ

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非行少年にシステマを

非行少年にシステマを

「ケーキの切れない飛行少年たち」に興味深いことが書いてあった。

少年院に来る非行少年たちはそもそも、認知が歪んでいる。

だから聞いたこと、見たことの解釈そのものがくるってしまっている。

殺人を犯した少年が「自分はやさしい人間です」と言う。

本人の中では、やさしさの帰結が殺人だったのだろう。

彼らは問題を解かせても、そもそも問題文の意味がわからない。妙な受け取り方をしてしまう。数分先の未来

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5秒で始めるイノベーション

5秒で始めるイノベーション

世間的に見れば、僕は法人成りを果たした元フリーランスだ。

まあ法人化にたいしたメリットはない。書類関係は一気に煩瑣になるし、税理士に払うお金もガクッとあがる。「株式会社」という肩書以外に、なんにもメリットはない。

ただ、これは不思議なのだけど立つステージが変わる。株式会社なんて書類といくばくかのお金を出せば、誰でも作れる。

でも、それを持つかどうかでちょっとステージが変わるし、世の中の見方も

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