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転職活動をした方がいいかどうかチェックリスト

今回は転職活動をするかどうか迷っている方向けに転職活動をした方がいいかどうかのチェックリストを作成してみました。以下項目で一つでも当てはまる方はぜひ一度転職活動をしてみて下さい。

一点勘違いして頂きたくないのは「転職をした方がいい」ではなく「転職活動をした方がいい」という点です。こちら大きく違いまして転職することを前提とせず活動だけしてほしいという意図です。以前こちらに書かせて頂いた通り一度活動することで長期的な視点でキャリアを考え直すきっかけになり、その結果現職でのあり方を変えるのか、転職したほうがいいのか、そしてそれは今なのかどうかなどを考えることができます。そういった広い意味で転職活動をした方がいいのかどうかを以下の点からご判断頂ければと思います。


①入社して5年以上経過している

入社して5年以上経過している場合は問答無用で一度転職活動をしてください。少なくとも一度履歴書と職務経歴書の作成・更新まではされるのをおすすめいたします。これは私の感覚もありますが、だいたい5年くらい経過すると今在籍している会社内での仕事も落ち着いてきているのでないかと思いますので、そのタイミングで一度自分の市場価値が入社前後でどう変わっているのかを確認すべきだと考えます。

仕事に慣れてきて日々のルーチンをこなせるようになってくると自分の市場価値が上がってきているように感じますが、もしかするとそれがただの業務に対する慣れだったりその会社内での社内価値だけが上がっていて市場価値は全く上昇していない可能性もあります。そして当然年齢だけが上がってスキルが上がっていない場合は相対的には市場価値は下がります。そういった事態に陥っていることに気づかないまま社歴を重ねていくのはリスクが高いため、ぜひ5年程度経過した時点で「市場価値の確認」のために転職活動をしてみて下さい。


②今の給与が自分の市場価値を反映しているのかわからない

これも上記①に通じる点なのですが、原則として自分の「市場価値」がわかっていない場合というのは一度転職活動をしてみることをおすすめします。今もらっている年収=市場価値でしょうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には年収は「社内価値+市場価値」の合計額となり社内価値(=その会社でしか活きない価値)の比率が高いほど転職したときに年収が下がる可能性が高くなります。

その割合をある程度根拠を持ったうえで説明できない場合は要注意です。いざ転職活動をしようとエージェントに面談をしにいき年収が低い求人ばかりを紹介され、その事実を受け入れられず不機嫌になり帰ってしまわれる方を何度か見てまいりました。エージェント側も転職時の年収が高いほど自分たちのフィーも高くなるので無駄に低い求人を提案するということはございません。

またエージェントによっても得意な領域が異なりますので、ぜひ複数(3~4社)の転職エージェントと面談してみることをおすすめします。


③社会人5年目以上で転職のやり方がわからない

「転職活動」と言われて何をすればいいのかぱっと思いつかない方もぜひ一度活動して頂いた方がいいと思います。最低でも履歴書と職務経歴書を作成頂くところまではやって頂きたいですし、できれば何社か応募してどのくらい受かるのかまで確認頂くことをおすすめします。

理由としてはいつ転職しなければならない状況になってもすぐに動ける準備をしておくためと、転職活動は練習することでよい結果が出るためです。一点目の理由については説明不要かもしれませんが、今のご時世いつ何時転職しなければならない時がくるかはわかりません。例えばなんらかの事情で病気になってしまったり家庭の事情だったりで転職せざるを得ない状況になることもあり得ます。そういった限られた時間で動かねばならない状況になったときにすぐに活動に移れるかどうかで結果は大きく変わってきます。

準備する書類、登録するサイトやエージェントとの面談で話すべきことなど一度やっておくことでかなり楽になると思いますし、そういった練習をしておくことでいざ本番の転職活動の結果も変わってきます。

職務経歴書は記憶が新しいうちに作成しておく方が詳細な内容がかけますし、一度書いておくとどういう点を抑えて仕事をしないと書くことがなくなってしまうのかということにきづかされます。面接についても同様で自分の話すことがちゃんと伝わるのか、社内用語を使ってしまってないか等本番ですべきではない失敗を先にしておくことで成果を上げることができると思います。

5年目というのは目安として新卒としてある程度仕事が落ち着き始めて社会人としての成長が緩やかになりがちな時期だからです。そこまでの5年間でどこまで市場価値が上がっているかを確認して頂きたいと思います。


④目先の目標やなりたい姿が見えていない

自分が何を目指しているのかが不明確な方も一度転職活動をして頂きたいと思います。成長意欲を高くもってほしいという自己啓発的な意味合いではなくて、どこへ向かって仕事しているのかがはっきりしていないと市場価値が下がっていってしまうからです。

何度か他の記事でも書いている通り同じスキルをもった人が2人いた場合年齢が若い人の方が採用されます。転職市場における市場価値は一度上がったからと言って一定に保つことはできず年齢が上がるごとに相対的に下がっていってしまうのです。特に30歳くらいになってくるとその流れは顕著で年齢と給与が徐々に正比例しなくなっていきます。

なので今やっている仕事がこの先何につながりそうなのか、それを続けていて大丈夫なのかは確認する必要があります。そのために転職活動をして現在の市場価値を確認してほしいです。もし実際に選考を受けてみて面接などで自分の仕事を説明して評価が高くない、そして自分は今の会社にいて同じ仕事をし続けるしか選択肢がないという場合は現時点が自身の市場価値のピークでそこから上がっていくことはありません。もしどこか評価された部分がある場合はそこを伸ばせる部署に異動する、その業務の担当になるよう働きかけるといった選択肢が出てきます。

そしてもし社内ではどうにもならない場合には転職をするという選択になってきます。どの選択肢も自分だけで考えて社内にいてはわかるものではありませんのでぜひ一度エージェントに相談してみて下さい。


転職活動をした方がいい人の条件4点書かせて頂きました。重要な視点としては市場価値をできる限り高くすることとそのギャップを認識することです。転職エージェントの口説き文句でもよく使われますが「誰でも残りの人生で今が一番若い」のでキャリアの修正も早い方がききます。ぜひ転職はしなくてもよいので活動だけでもしてみて下さい。

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