人生のサバティカルをとってみました
NOTEを書き始めて、約5か月。今までほぼ毎日投稿してきました。
前職の会社を退職したのが2月末。そのあたりからNOTEを書き始めました。2月は有給休暇の時期でもあったので、7月末までの6か月間、人生のサバティカルを行っていました。
サバティカルは、一定の年数を勤務している従業員に対して与えられる長期休暇を指します。大学の教授が取るシステムとしても有名ですね。
私の中でのサバティカルの定義は、完全休養というよりは、次のステップに進むための必須期間。
充電というよりも、インスピレーションを受ける機会だったとも言えます。
20年の社会人経験の中で、トップスピードで走ってきたので、次のステップに進むためのギアチェンジも必要でした。
特に最後の10年間は、海外勤務で、かつ現地企業の社長という立場、さらに日本本社のマネジングディレクター&エグゼクティブコミッティーメンバを務めさせていただいたこともあり、かなりの集中力と速度で走っていたという自覚もあります。
海外勤務を10年間続けていたことも、なかなか体力的・精神的にも大変でした。
経歴はこちらから:
今回は、約半年サバティカルをとっていて発見したことなどをまとめておきたいと思います。
前半(こちらの投稿)は、何をやっていたかについてまとめています。
そして後半(明日の投稿)はそこからの学びにつなげたいと思います。
何をやっていたかをまとめます。
◆まず最初に~当たり前だったことをやめる~
前職(組織変革コンサルティング&MBA教育)でのマネジングディレクター(事業部門の事業責任者)としての役割は、今年2月末で終えました。
一方でMBAの教授としての役割は引き続き行う予定で、教員活動も10月からは授業を担当しますが、9月まではクラスを担当せず過ごしています。
これまで10年以上にわたり、事業責任者をしながらもMBAクラス(大学院もしくは企業研修)を、2-3日に1回(3時間)は担当していた計算になりますので、半年間そのクラスを担当しないこと自体、とても新鮮でした。
改めて半年を振り返ってみると、
この「今まで当たり前だったこと」を「やめる」ということが、
この半年のサバティカル中のメインの取組みだったように思います。
いままでの「当たり前」というのは、続ける方が簡単(続けるにも苦労はありますが)です。
当たり前だったことをやめる決断をすることの方が乗り越えるべきものも多く大変ですが、この取組みこそ、自分自身の視界を一番変えてくれたものだと思います。
この半年間は、今までの延長線上の仕事(研修や組織コンサルティングなど)は意図的にお引き受けせず、
自分にとって「新しくて&面白そう」と思ったものだけを(最小限ではありますが)お引き受けしていました。
教員としての活動や、今までやってきた仕事に類似した活動を最小限にし、
次のようなことを行っていました。
・NOTEを書き
・旅をし
・今までの人生の中でしてこなかったことを思う存分ガンガンにする
収入を得るための活動は最低限にしており、やりたかったことをやるというシンプルな生活を送りました。
会社員時代あまりに予定がたくさんあり忙しい日々を送っていたので、サバティカルに入ると、時間を持て余すかと思いましたが、それは杞憂でした。
ふたを開けてみると会社員時代よりもやりたいことが多く、毎日がやりたいことに囲まれ、会社員時代よりも時間が足りないと思うくらい、時間が過ぎるのがあっという間でした。
ただ、時間に縛られているのではないので、時間の柔軟性は高く、追われる感覚もなく、のびのびと時を過ごせた感覚です。
新しくやったこと(もしくはこの期間に集中してやっていたことは)はたくさんあるのですが、代表的なことをいくつか下記します。
◆日本に10年ぶりに住む準備
日本に10年ぶりの引っ越し:日本で暮らすのは10年ぶり。手続きや家具の買いそろえ等。シンガポールでは家具付きマンションに入居していたことと、駐在期間が数年で終わるだろうと思っていたこともあり(10年もの駐在になるとは予想していなかった)、家具を自分好みに揃えることはしませんでした。日本に帰ってきてからは家具などを自分の好きなものにして、こだわりの空間を作りました。
マイナンバー取得など様々な役所手続き:マイナンバーや住民票登録をはじめ、日本の行政サービスを10年ぶりに受けました。世界トップレベルの効率的な一元システムを推し進めるシンガポールに10年暮らしていたこともあり、日本の行政システムはまだまだ進化の余地があると思いました。
もともと日本で暮らしていたわけですが、この10年間の変化が大きすぎて、日本で暮らす事には、少し順応期間が必要でした。
◆会社設立関連
会社設立:自分の会社を設立しました。シンガポールやタイで会社設立した経験はあるものの、日本で会社設立した経験は初めて。人生では、前職での経験と合わせて、3社設立しました。
会社設立に伴う様々なペーパーワーク:シンガポールと比べても紙での作業が多く、手続きも一元化されておらず複雑でした。なかなか学ぶことが多かったです。
会社や個人の銀行口座の開設:役所と同じくらい銀行の手続きに時間を要しました。シンガポールも銀行口座開設は審査含めかなり厳密に行われるのですが、日本での手続きは驚きがたくさんありました。
会社のオペレーションの立上げ:会社を設立すればそれなりに最低限必要なことが生じますので、粛々と対応。国は違えど、シンガポールやタイで会社を設立していた経験が役に立ちました。
◆登壇・講演活動など
国際会議での登壇:知らない人が多い会議でしたが、アジアから集まったリーダーたちの強さには驚きました。強い人は本当の意味で優しいですね。
企業向け講演
ヨーロッパで開かれたSDGのカンファレンス参加:ヨーロッパの会議に、アジアから参加していたので、目立ったようです。ヨーロッパでは何がイシューなのかの勉強になりましたし、これからのビジネスアイデアの良いインスピレーションとなりました。
スポーツマネジメントのシンポジウム登壇:大学院時代はスポーツビジネスが専攻で、キャリアの中では長くスポーツビジネスから離れていました。ここにきて、スポーツビジネスの仕事に戻ってこれて幸せです。
ホテルビジネスのマネジメントプログラム講師(8月半ば予定):私がやりたかった仕事の1つで、初めての仕事です。これからもホテルサービスが世界一になることに微力ながら貢献したいです。
◆発信&NOTE
NOTEを約5か月間、毎日投稿:自分自身がビジネスパーソンとして今まで教えていただいたことや学んできたことを1つ1つ丁寧に書くことができました。普段考えていることを1つ1つ書くことは、自身の頭の整理につながりました。そしてそれらを読んでくださる方がいらっしゃったのは本当に嬉しいです。いつもありがとうございます。
◆今後の活動へのインスピーレーション
そろそろ始動しようとしているビジネスの構想:後述する「旅」の次に、一番時間を費やしたことがこちらです。したいことはぼんやりとはあったのですが、この半年の間に偶然にも様々なインスピーレーションを受け、かなり具体的にイメージできるところまで来ました。親しい人以外は人に会うことを最小限にしていましたが、会いたいなと思う人からなぜか連絡が来て、その人と話しているとまたほかの人につながり・・・という不思議な縁を感じました。直接お目にかかった人は限定的ですが、それでも会いたい人に会えてよかったです。これからやっていきたいことのキーワードは、以下の3つです。
ビジネスパーソンのためのメンタルコンディショニング&ストレングス
ホテルサービス&スポーツビジネス(サービスマネジメント全般:私のMBAでの専門分野でもあります)
+アルファ(続く)・・・・
◆予防医療と+アルファ
予防医療:海外での10年間は、人間ドック以外の予防治療を受ける機会が少なく(予防医療は駐在員保険の対象ではないため)、帰国と同時に、歯科・皮膚科などでの予防治療を受けました。年齢的にも予防治療が大事になってきました。
フィジカルトレーニングの開始:体を動かすことは好きではなかったのですが、マシーンピラティスでフィジカルトレーニングを開始。今では多くの時間を使っています。次の3つを主に行っています。
最初はストレッチに力を入れました。
それに加えフィジカルトレーニングも取り入れ始めました。
そして食事内容の見直しもしています。
私の場合は、体によいと言われる食材を摂るよりも、自分の体に合わないものを摂取しないという方法の方が体調管理しやすいです。専門家からいろんな情報も得ますが、最後は自分の体にとって心地よいかどうかで方法を選んでいます。実験しながら選択している感じです。
睡眠へのこだわり:睡眠に関してはその重要性が一段と上がってきたので、睡眠パターンを図り、よりよい睡眠がとれる環境整備を行いました。
韓国語を始めました:上記とは異なる分野ですが、いつかやろうと思っていた韓国語。3か月間のインテンシブトレーニングを始めました。3か月は毎日やろうと決めて取り組みたいと思います。
◆最も時間を使ったこと~旅とホテル巡り
そしてなんといっても旅!&大好きなホテル巡り!:実は、この半年間の半分以上は「旅」に出ていました! 半分以上の時間を旅に充てていたといっても過言ではありません。
・家族との旅行
・おい・めいとの旅行(半年で2回!一緒に旅行ができました)
・友人との旅行
・自身の興味関心の範囲での旅(月に1-2度海外に行っていました)
●国内に関しては、秋以降に様々な国内の場所を巡りたいと思っていますので、この半年で行った箇所はごく限られています。京都、福岡、高知などに行きました。
(東京・名古屋・大阪などは仕事もしくは用事で何度も行きました)
この半年、新幹線が私の足になっていて、日本にいるときは、1週間に2-3回乗って日本の様々な都市を訪れました。
●海外は、
・オセアニアは、オーストラリア・シドニー
・東南アジアは、タイ・バンコク
・東アジアは、韓国・ソウル(半年で2回)
・ヨーロッパは、ミュンヘン(半年で2回)、ポルト、リスボン、アムステルダム、チューリッヒ、ジュネーブ、バルセロナ、コペンハーゲン、プラハ、ウィーン、ドゥブロニク
等に行っていました。
アブダビを経由して欧州に行った旅程もあったので、アブダビにも寄ればよかったです。
ここまで、新しくやったこと、もしくはこの期間に集中してやっていたことの中で代表的なものを書いてきましたが、5-6か月の間、サバティカル(次のステップのためのインスピレーション期間)を体験しての学びは次回に書きます。
(次回に続く)
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