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【中学受験】校内テスト 11月(5回目)(3)

この構図に思いが至っていない附属小の親御さんは多いような気がする。

息子が入学したとき、附属中学の進学実績を見せられた。
詳しい数は覚えていないが、トップ公立高校は4割くらい、ラ・サールや久留米附設にも10人弱合格。普通に進学校と呼ばれる学校への進学率は半分以上だった。
これだけ見ると、公立中学と比較して、抜群に良いと思うし、私も最初はそう思った。
もっと言うと、附属小学校に入学させてしまえば、普通はトップ公立校、良くて久留米附設、ラ・サール高校などだろうと夢見てしまう。

だが、よく考えてみると、附属中学には外部受験組がいるのだ。
公立小学校の時から塾に通って、中学受験対策をして頑張り、外部受験組として附属中学に入学してくる子と、附属小学校の間はたいして勉強をせずに内部進学をした子。のちの頑張りで、ある程度は取り戻せるとは思うけど、スタート時点でかなり厳しい戦いを強いられる。

こんな不利な戦いが待っているのであれば、附属小学校に入学できたからと言って油断せずに、いずれ来る中学のための準備をしなければならない。
低学年からやる必要は全くないと思うけど、4,5年生から塾に通って勉強しなければ、中学に入学して苦労する、というのが、附属小学校の現実ではないだろうか。

結局、附属中学での華々しい進学実績の大部分を占めるのは、外部受験生なのだろう。

そういえば、小学校の説明会で「当校では受験対策の勉強はいたしません」と強く言っていたことを思い出した。
他の市の附属小学校では「できれば入塾して勉強させてほしい」みたいなことを言われたと聞く。
あの鬼畜系のテストは、中学に入学してレベルの違いに驚くのではなく、小学校のうちからレベルの違いを認識させる(親子ともども)、ということなのかもしれない。

結局附属小学校に入学できたからと言って、ラ・サール行きのチケットを手に入れたわけでも、トップ公立高へのコースが確約されたわけではない。
小学校のうちからコツコツと勉強し続けてきた人間が勝つのだという、実に当たり前の現実しか、ないのである。そしてこの現実は、ほとんどの地方の国立大学附属小学校に当てはまるのではないかと思う。
どこにも魔法の杖はなく、地道に努力するのが最良というわけか。

小学受験に通過して附属小学校に来たわけだから、どうしても「自分の子は選ばれし子」と思ってしまいがちになる。
それで「うちの子も中学に入って勉強すればトップ公立高くらい」と思ってしまうのだろう。
ただ、これは単なる幻想であり、幼稚園の時の賢さなど、地道に中学受験勉強をしてきた子に対しては、なんの役にも立たないということを、附属小学校の親御さんたちは肝に銘じたほうがよいと思う。


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まあ、息子氏が今回悪かったのは事実なので、次回はぶっちぎりでいい点数を取ってやれと言ったら、「うん。僕もここまで本気のテストとは思わずに、舐めてたよ」と言っていた。
そもそも舐めるなよな。(*´ω`*)
なんにせよ、学校でこんな本気の模試をやらせてもらえるなんて、附属ならではなのだろうし、中受親からすると、純粋にありがたい。






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