【紹介】フィルタについて
ちなみにこの小説、IT業界にいる人じゃないと、わからないかもしれない。
プロキシサーバーとかフィルタリングとかSVNとか、コンピュータの専門用語が盛りだくさん。
骨子の部分で、その知識が理解できないと楽しめないかもしれない。
もちろん普通の人にもわかるように頑張って書いたつもりだが、一般の人が拒否するようなコンピュータ用語が盛りだくさんなので、コンピュータが嫌いな人には無理かもしれない。
ただ、個人的にはメチャメチャ気に入っている小説のひとつ。
現実に、このトリックでやられたら、殺人まではないにしても、人の人生を狂わせることくらいはできると思う。
ちなみに私は数年間、この小説の舞台となる業界の会社に勤めていた。
そして「こうすれば簡単に人の人生を狂わすことができるよな」と思ったことがメイントリックになっている。
当時仲のよかった同僚数人にも読んでもらって、「ありえるよね」という話をしていた。
コンピュータに詳しくない人から見れば、「コンピュータ使ったらなんでもありじゃん」と思うかもしれないが、これは実際に可能な方法なのである。
そして、我々はその可能なことができる世界にいたのだ。
考えてみると、恐ろしい。
コンピュータが好きな人には、ぜひ読んで欲しい小説。
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講談社から「虫とりのうた」、「赤い蟷螂」、「幼虫旅館」が出版されているので、もしよろしければ!
(怖い話です)