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【中学受験】校内テスト 11月(5回目)(2)

いやあ、それにしても、塾の問題を塾生基準で受けさせるなんて、うちの学校もだいぶ攻めるね。
しかし、500点満点で平均点が240点そこいら。平均が半分ないって、だいぶおかしいでしょ。
と思ったところ、うちの学校の平均点を見て唖然とした。
塾生の平均点より、さらに数十点も低いのだ。
他の学校と同時に受けるテストでは、うちの学校の平均点はいつも10点以上高い。それなのに相手が塾生だと、こんなにも悪いのか。

二月の勝者でも説明されるシーンがあって、わかってはいたことだけど、ここまで塾に通っている子と通っていない子の差を見せつけられると、愕然とする。
案の定、まともな点数を取っていたのは、10人弱。しかもほぼ全員が塾に通っている。
おそらく今回のテストの偏差値が50以上なら、うちの附属小学校を外部受験しても合格できるレベル。いったい偏差値が50以上ある子は何人いたのだろうか?
ちなみに先程の10人弱の子達はほぼ全員が中学受験組で、他校に進学する予定(偏差値は60以上が多し)。

もっとざわつくのかと思ったが、学校内での反応は信じられないくらい薄かったそう。
まあ、これだけ低い点数を取らされると、話題にするのも嫌になるだろうし、この事実をなかったことにしたくなる心理もわからないではない。
それくらい衝撃の結果だった。

いったい学校側はどういうつもりだろうと考えていたのだが、附属中学校の対策ではないかと思うようになった。
よほどのことがない限り、私立中学受験組を除いて、今のメンバーは全員が附属中学に進学する。そして、外部受験をして入学した子が同数程度加わる。

そうなった場合、この点数を見た限りでは、先程のテストで偏差値50以上取っていないと、外部受験組には到底太刀打ちできない。
(おそらく外部受験組は偏差値50くらい)
そして当然の結果として、外部受験組が成績上位層として、小学校からの内部進学組の上にどっかりと乗っかる。
この構図は毎年繰り返されているのではないかと思う。

70人いた附属小学校の10名弱(上位層)が中学受験して、いなくなる。そうすると、例えば現在小学校内で成績が20位の子は、10人がいなくなるので、内部進学組の中では60人中10位になる。
ところが中学で外部受験組が60人入ってきて、彼らは中学受験して入学してきた受験組なので、入学時には内部進学組には勝ち目はない。結局順位は120人中70位の半分以下になる。
もちろんここまで単純な話ではないけれども(例えば、息子の親友のM君は中学受験しないけれど、外部受験生が入ってきても上位になると思う)、だいたいこのような構図になる。

小学校では上位層だと思っていても、中学に進学すると、いきなり下位層になってしまうのだ。

(続く)







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