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Salesforce管理者1年目に読んだ本-その4

第4弾は、DB設計やSalesforce運用の入門に読んだ「技術書」関連書籍のまとめです!


なぜ?がわかるデータベース(2018年12月発行)

書籍自体は、下記記事で紹介されていて知ったのですが、

情シス時代に、同著者の下記Docker入門本を読んで、とても分かりやすかったので購入。

「データベース」とは何でしょう。IT業界では略して「DB(デービー)」などと呼ぶこともあります。「デー」と「ビー」では英語読みとドイツ語読みが混ざっています。何やら壮大ですごそうなもののようですが、データベースとは、一言で言ってしまえば「データの集まり」です。

コラム含めて「なるほど!」という丁寧な解説があって、好きです。

データは「datum(データム)」の複数形であることからもわかるように、複数で存在するのが基本です。何故なら、一つの言葉がポツンとそこにあっても、意味のないことが多いからです。

「名前だけがポツンと存在している」→謎のメモ
「ジュースに名前のメモが貼られている」→何かのデータ

そのほか、「トランザクション処理」「ロールバック」「ビュー(仮想的なテーブル)」「トリガー」「ER図」「鳥の足(IE)記述法」など、Salesforce管理者として知っておきたい基本的な内容をわかりやすく解説してくれています。



達人に学ぶDB設計徹底指南書(2012年3月発行)

『なぜ?がわかるデータベース』でも、ネクストステップとして紹介されています。

1.要件定義
2.設計
3.開発(実装)
4.テスト

システム開発の設計工程

情シス時代にもDBに触れる機会はほとんどありませんでしたので、下記のような基礎の基礎を理解することは、Salesforceの機能開発設計のベースとしても必要な知識でした。

スキーマ:データベースの構造、枠組み

1.外部スキーマ
「ユーザーから見たデータベース」「テーブルやビュー」
2.概念スキーマ
「開発者から見たデータベース」「テーブル定義」
3.内部スキーマ
「DBMSから見たデータベース」「データの物理的配置」

データベースの3層スキーマモデル

1.概念スキーマ(論理設計) ←物理層の制約にとらわれない
2.内部スキーマ(物理設計)
これは料理にたとえるなら、器を用意してから何の料理を作るのかを決めるのではなく、料理に合わせて器を決める、ということです。

論理設計と物理設計

このほか、「論理設計のバッドノウハウ」「論理設計のグレーノウハウ」の章については、時間が経ってからまた読み返します。



SQL 第2版: ゼロからはじめるデータベース操作(2016年6月発行)

「SQLの基礎は知っておかないと」ということで、情シス時代に一読だけしていた本。

Salesforceでは、SOQL(Salesforce Object Query Language)または、SOSL(Salesforce Object Search Language)を利用してデータを探索します。

SQLの観点から見ると、ビューは「テーブルと同じもの」。両者の違いは、テーブルの中には「実際のデータ」が保存され、ビューの中には「SELECT文」が保存されている点です(ビュー自体はデータを持ちません)。

ビューとテーブル

SF「リストビュー」の表示件数は2,000レコードの制限がありますが、SOQLのSELECT文の制限なのですね。「なるほどなぁ」と繋がりました。

SQLの話で完全に余談ですが、過去に業務で初めてSQLを触った際、例に漏れず↓にハマったので、とても印象に残っています。

SQL文はセミコロン(;)で終わる

SQLの基本的な記述ルール

なお、ここに『SQLアンチパターン』という本を加えた、『達人に学ぶDB設計徹底指南書』『SQL 第2版: ゼロからはじめるデータベース操作』『SQLアンチパターン』の3冊は、DB設計の入門本として紹介されていることが多く、「定番コース」の印象があります。



Salesforce運用保守ガイド(2023年11月発行)

発売前からTwitter上では認識していて、「地元の図書館にも早速入荷されているじゃないか!」ということで、読みましたmm

Salesforceの全体像も学ぶことができるため、認定資格の登竜門といえる「認定アドミニストレーター」の参考書としてもオススメです。

本の説明

上記の説明がしっくりきます。「Certification Days」よりも、短時間でコンパクトに、復習が必要な部分に絞って、Salesforceの基本設定を確認することができるかと思います。

また、巻末資料の「Salesforce用語集」は、普段利用していない製品や機能についても情報を補完できるので、ありがたいです。

・AccountEngagement(旧Pardot)
・Pathfinder(パスファインダー)
・SalesCloud
・パイプライン(Pipeline)
・最善達成予測(BestCase)
・達成予測(Commit)
・リストメール

巻末資料-Salesforce用語集


図解入門 よくわかる 最新 Salesforceの導入と運用(2023年1月発行)

先に『Salesforce運用保守ガイド』を読んでいたため、基本的には既知の内容となりました。

1999年3月8日:「salesforce.com,inc.」設立
2000年3月:日本法人「株式会社セールスフォース・ドットコム」設立
2022年:「Salesforce,Inc.」に改称
2022年:日本法人「株式会社セールスフォース・ジャパン」に改称

そういえば過去、「SFDC」と呼んでいた記憶もありますが、改称していたんですね。

毎日ログインして、最低5分はSalesforceに触れる時間を作る

コラム

これは、本当に大事。

デスクワークでも「基礎練」はとても大切だと思っていて、「基礎練」というのは、スポーツと一緒で「反復練習」なんですよね。

なぜ「反復練習」をするのか、というと「自分の仕事をラクにするため」と考えています。

「リストビュー」や「レポート」など、基本的な切り口の集計であっても、自分で時間を見つけてちまちまと作っていくことの重要性は強く感じます。

何より、自分で作成したものは、自分で毎日確認する習慣につながるんですよね。これがとても大きいです。



以上です!


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