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妄想

現実は
我々がそこにおいてある場所であり、
我々自身、
現実の中のひとつの現実にほかならぬ。
       三木清

「マトリックス」の世界観や
村上春樹の世界観のようなものが好きだ。

好きというよりも
有り得そうと思う。

並行して
まったく違う世界があったり
過去や未来の世界がいまもどこかに存在したり
タイムマシーンやパラレルワールド
そんなのが面白いと思う

あってもおかしくないだろなとも思う

いま現に
江戸時代、鎌倉時代、弥生時代が展開されてるとか
5年前の自分がまったく違う形で居るとか
隣の世界には自分は存在していなかったりとか
実は自分の体自体が宇宙であり
いちいちの細胞は小宇宙であり
その中に太陽系や地球が存在しているとか
そんなことをたまに妄想してしまう。

ひとりでニヤついて
ひとりでワクワクしていたりする

で、どんな時にそんな妄想に陥るかというと
そうした映画を観たあとか
村上春樹のような本を読んでいる時

そう!
映画はいいんだな
観たあとだから。
問題は本の場合だ。
読んである時なんだ。
途中で妄想に入ってしまうから
先に進まない。
読むのが中断されてしまうってわけだ!
で、妄想が終えると
「あぁ、楽しかった」
と、完全に読書モードが失せてしまい、
次に読むときにはどんな話だったかを改めて流し読みを始め
また妄想に突入。
まったく先に進まない。
読了できない。

正直に言おう

やっと一昨年
1Q84を読み終えた。
すんげぇ〜時間がかかった。

で、思うわけ。

面白かったで終えればいいけど

「もしあそこであぁしていたら、こうしていたら・・・」
「ああだこうだした自分がいる世界があるのかもしれない・・・」
そんなことを考えて落ち込んだり、
憧れたり、悔やんだり。
前世ではこうだった、ああだったと
恐れたり、喜んだり。
それはちょいと筋違いかな。

また、
そうした人の気持ちを煽るようなことを言って儲ける人
やめときなよ。

妄想して面白がっても、
でも、それはそれであって
自分はあくまで自分なんだ
と、そこに戻らにゃね。

江戸時代がもしいまどこかで並行して存在したとしても
それはさぁ
隣のことであって
自分には何ら関係ないんだよね

前世がゴキブリでその前が王子様であったからって
今の自分に何ら影響することはない。
前世がゴキブリだったから
明日から食うもんが変わるわけでもないし
王子様だったからって
明日からそれを理由に収入が変わるわけでもない。
ま、前世だ、来世だ、関係ないと言ってしまおう。
あろうがなかろうが
関係ない。
今を生きるのみ。

このあいだ書いたnoteとは矛盾している?
文字面だけ読むと😅
自分の中では矛盾してはいないのだけれど😅

自分はどこにいるかということ
過去・現在・未来を通して
その時その時の一切の
出遇い・誕生・死滅
事象・現象
すべてを通して
その結集している一点に在る
それが「わたし」

だから
隣にどんな世界が展開されていようと
過去の世界でどうあろうと
その妄想の世界での事象とわたしは
関係がない。

今、わたしと皆さんがいる世界がAという船だとすれば
それに並行してB、遅れてC・D・E、先んじてF・G
なんかがあって、それぞれの世界があったとしても、
それを覗くのは面白いかもしれないけど
わたしの乗っている船には関係ない。

前世だ、来世だで騒ぐのって
他の船を覗いているだけ
いや、あっちの船ではこんな事が起きているかも!って
覗く前に妄想しているだけのことだな、と。

で、
わたしの立ち位置は
ここだけでしかないし
ここに立てるのは
わたしだけでしかない

わたしがそこをどいて
どいたあとに誰かがそこに立ったとしても
船はもうすでに先に進んでいるから
そこはわたしの立った場所とは違う
わたしが居る以上は
ここにはわたししか立てない

それはみんなお互い様

だから
変わることのできないわたしなんだな

無有代者(むうだいしゃ)
  代わる者あることなし

でもそれはそれ
これはこれ

覗き見根性
スケベ根性は治せない

久々に村上春樹に挑戦してみようかなぁ
どんだけ掛かるだろ。。。読了まで。。。
まだ開いてもいないからまったく内容はわからないけど。。。

『騎士団長殺し』


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