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案件がなくなる不安に押しつぶされた時「多方面に私を広げよう」

ふと、我に帰った。あれ?私〇〇のクライアントとの契約が終了しないようにするために文章を書いている…と。

今回は、フリーランスライターとして働く私が気付かぬうちに落ちていた落とし穴について振り返ってみることにします。

案件がなくなる恐怖と隣り合わせ

フリーランスは、いつ仕事が無くなってもおかしくないのが事実です。継続取引があっても、来月も同じようにあるとは限らないのが現実。

そうなってくると、ある程度安定して受けていた収益もなくなりますよね。これは、個人事業主にとって由々しき事態です。

そんな恐怖を強く感じていたつもりはなかったのです。契約しているクライアントは1つではありません。直接契約とクラウドワークスやランサーズ、他の求人サイトでも案件は頂いているので。

ではなぜ、〇〇のクライアントとの契約が終了することが怖かったのか。単純な理由になります。収入源の半分を、このクライアントとの取引で受けていたからです。

書くことで自立したい気持ち

書くことで食べていく。そんな強い気持ちでやっています。家計の足しになれば、ではなくて、本気で書くことを軸に自立したくて取り組んでいます。

それゆえに、高単価で2桁以上書いた経験や、この仕事のために取った資格を無駄にしたくなかったのです。だからこそ必死だったのだと気がつきました。

執着してしまうと風通しが悪くなる

〇〇のクライアントとの仕事は、特に大きな問題が発生したわけではないのですが、ただ私には漠然と不安がありました。

不安①ディレクターの上にディレクターがいる(?)

〇〇のクライアントとは、実際事務所に赴いて顔合わせをして面接をしています。なのでディレクターの方ともお話ししましたし、執筆の段取りや注意事項、ご丁寧にレギュレーションの読み合わせもしたくらいです。

ですが、以降在宅で仕事をして記事を入稿すると、ディレクターから聞いていたレギュレーションにない点の修正を指摘されることが増えたのです。

連絡が来るのは、いわゆる連絡係さんから。なのでどうしても仲介を挟んでいるため、どこか不透明で仕事がしづらいなと感じていました。

不安②修正回数を控えられていて、直した数だけ減額

タイトルからすると『修正回数が増えたら減額』と感じますよね。でも、本当ところこのようにハッキリとは言われていないんです。

減額になる場合や対象について尋ねてみても、連絡係さんは「私には答えられかねます」の一点張り。そこからです。私は楽しく文章を書いていましたが、ディレクターにはOKをもらえてもダメなことがわかってしまったのです。

時間が経ってから、連絡係さんを通してさらに上の方(2人目のディレクター)の指示で修正が来ることもあります。そうすると、ディレクターからは合格をもらっていても、後から不合格を突きつけられるのです。そして『修正が必要』としてカウントされてしまうことになります。

…この見通しの悪い環境に、少しモヤモヤしながらも、なんとか減額されないように、契約を切られないようにしなくては、と必死になっていました。

慎重になりすぎて効率もスピードも落ちた

必死にミスしないよう慎重になっていたら、

  • 記事納品の頻度が遅い

  • 記事納品数が少なくなっている

  • 目標が最初よりハードルが低くなっている

そうご指摘されました。理由は明確、『修正が必要』という烙印を押されないために、かなーり慎重になっていたからです。それくらい、契約を切られたくなかったし減額もされたくなかったのです。

しかしそんなことを伝える勇気もなく、とにかく慎重に正確にしている為とお返事しました。それ以来、連絡係さんから頻繁にあった連絡もびっくりするくらいなくなって、見切られたのかと思うほど静まったのです。 請求書を送ればきちんとお支払いがあるので、問題ないんでしょうけど…。

「問題ないから、何も言わない」方針

問題ないからこそ、お伝えすることもない。注意喚起もない。それこそ、契約終了まで何も言われないのだろうな…と感じたのは、連絡係さんから受けたタイトルの台詞でした。

問題が発生するまで、何も言われなかったら、改善する気持ちがあっても何もすることができないことにモヤモヤしてしまったのが本音です。他の契約しているクライアントとは見通しのいいやり取りができているがゆえに余計モヤモヤしてしまうことがわかって、私には合わないのかも知れないな…と思うことが増えました。

案件もクライアントもたくさんある

冷静になって、とりあえず私は契約先を増やそうと考え直しました。要は収益のバランスをとれば良いんだ、と気がついたのです。

なんたって、執着してきたわけは収益が下がることへの恐怖だったのですから(記事を書くのに慣れてきたのもあり、KWやペルソナ設定、構成など内容を考えるのは楽しくて仕方なかったんですけどね…)。

自分に少し奢りがあったなと反省しました。高単価での提案があって、私の実力が評価された!と浮かれていたのだと思います。愚直に、粛々と。
それが私の心掛けていたことであるにもかかわらず。

そこから営業と提案を重ねて、新しい契約先ができました。1つは本命ペット関連記事。2つ目はコラム記事。楽しみです。

再び育手の門を叩く

あとは、昨年母の入院や私の体調不良で少しお休みさせてもらっていた、私がライターの力をつけたふるさと。そこのディレクターに連絡。

「勉強したいので、残り契約分だった記事を書かせて欲しい」

するとすぐに心良いお返事がもらえました。ありがたいです本当に。最近自分の文章が我流になり、文章の型とのズレがあることを感じていました。オリジナリティは大切でも、ベースが整っていないのではダメだと思って、かつての育手のもとへ向かったのです。

契約も増え書く時間が必要なので、とにかく短期集中で頑張る予定です。

執着を手放したら、サラサラと書けるようになった


慎重になりすぎると、自分の書く文章に自信をなくして納品できなくなることをよく良く学びました。そして正確を追求しておきながら、結局正確でもなかったり。8割方書けていたらいいかな、程度のレベルでしかなかったのです。

ライターは言葉を書くことに尽力しているし心血注いでいるからと言って、完全に完璧であることはできません。AIなら、その点は優秀なのかも知れませんね。

でも、感情的価値やその表現に関しては、まだまだAIはパターン化したものしか書けないと思うのです。その点は結局、メリットとデメリットという味方になってきます。

私は失敗を数えられていることに怯えて評価(減額)を突きつけられたくなかったのです。でも、それを気にしていたら何も書けないと悟った今、6-7割書けていれば大丈夫だと言い聞かせています。もちろん肩の力を抜きつつですが、正確さは追求していますよ。ソフトにも協力要請してしっかり確認して。

いろんな文章を書いていて広がる私

収益に執着するのが疲れたのか、今回〇〇のクライアントに対しての執着から解放された途端、とりあえず書かせていただけて報酬がもらえるのならいいや。と思えるようになりました。

もちろん、文字単価1円以下は絶対書かないけど。搾取は勘弁願いたいです。

2023年の目標が変わったということを、Twitterに投稿しました。

目標について書いたnoteはこちら。

本当に、焦らないでいこうと思います。自分の実力を過信せず、でも確実に力をつけて胸を張れる文章を書けるようになって、そして私は自立したい。

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