Step by Step　10月18日 ■□現在地を充実させる□■

　イエスは答えられた、「第一のいましめはこれである、『イスラエルよ、聞け。主なるわたしたちの神は、ただひとりの主である。心をつくし、精神をつくし、思いをつくし、力をつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。第二はこれである、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これより大事ないましめは、ほかにない」。マルコ12章29-31節


　たまに高砂教会の場所が分からない…という電話をいただくことがあります。そういう時に私が必ず尋ねることは「近くに何がありますか？交差点の名前は何ですか？」ということです。この情報によってその方がいる場所が大体分かり、「それではこう来てください」と伝えることができます。そういう情報が分からない人には、その方の現在地が掴めないので、行き方を伝えることが出来ません。このように自分の現在地は、動かない何かとの関係で明確にすることができ、そこからの道順を知ることが出来ます。

　人生には地図がありません。しかし確かな人生を生きようと思えば、自分の現在地を知っておくことは非常に重要なことです。では「自分の現在地」ってどんな場所でしょうか。それは「ここにいていいんだ」という場所であり、「こここそ自分のいるべきところ」という場所であり、「生きる喜びと生きがいを感じる」場所でしょう。

　そういう場所は、地球に経度と緯度のように縦の関係と横の関係によって確認することが出来ます。縦の関係とは神との関係、横の関係は人との関係です。この二つの内で大事なのが神との関係です。なぜなら、人は変わり（動き）ますが、神は変わる（動く）ことがないからです。不動で変わることのない存在との関係がしっかりすることによって自分の存在の根底（自分は愛されている、自分には価値がある、人生には意味がある…など）が安定します。それに人との関係が加わることによって、自分の存在の根底をどのように表現すればいいのかが分かります。

　それは縦軸と横軸のグラフのようです。縦軸は神との関係、横軸は人との関係です。神との関係が充実し、人との関係も充実していく時に、そのグラフは最も安定したグラフとなるでしょう。つまり自分の現在地が充実するということです。どちらかに偏ったグラフになると、自分の現在地が空回りしてしまいます。

　今のあなたのいる場所を上記のグラフで表すと、どのようなグラフになりますか？自己評価してみましょう。そしてできるだけ安定したグラフになるように努力をしてみましょう！一回きりの人生です。自分の現在地を最高に充実した状態にしていきましょう！

■祈り■
　神よ、与えられた人生を充実させるために、神との関係と人との関係をバランス良く充実させることができますように。神を愛し、自分を愛するように隣り人を愛することが出来ますように。イエスの御名によって、アーメン。


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