見出し画像

Step by Step 10月21日 ■□自分の本意、相手の本意□■

イエスは彼にむかって言われた、「わたしに何をしてほしいのか」。その盲人は言った、「先生、見えるようになることです」。マルコ10章51節


 日本人のコミュニケーションを現す言葉で「腹芸」というのがあります。お腹に顔を描いて踊るのも「腹芸」ですが、それとは違いますよ笑。

 腹芸とは、聞き手としては、会話の中に言葉としては表現されていない相手の本意をくみ取る技術のことであり、逆に、語り手としては、言葉にはっきり出すことなく言いたいことを伝える技術のことです。要するに、言いたい内容はあるのに、それを言葉で現さずに、語り手や聞き手がそれを察していくという至難の芸当です。そこから建て前と本音というのが出てくるのでしょう。それを上手に汲み取れる、上手く伝えられるかで日本社会のコミュニケーションは全く違ってくると言うわけです。面倒臭いコミュニケーションです。

 人間関係重視の日本社会ですから、このような腹芸が発達したのかもしれません。しかし外国に行くと腹芸は通じません。口に出した言葉がそのまま言いたいことになります。そういう意味では、日本人も自分の言いたいことや自分の願っていることを、率直に且つ丁寧に相手に伝える技術を身につけることが必要ですね。相手に本意を汲み取ってくれることを期待してばかりだと、いつまでも心がモヤモヤしつづけます。

 また聞く側も、相手の本意をくみ取ろうと苦心するよりも、率直に「本当はどうしたいの?」などと質問してあげることが重要かなと思います。質問力が大切ですね。

 キリストでさえ相手に「私に何をしてほしいのか」と質問して、相手の本意を聞き出しました。キリストは相手の本意が分からなかった訳ではないでしょう。敢えて質問することによって、相手の本意をより明確にさせて、それを口で告白させてあげたわけです。なぜなら、本意のみがその人の人生に反映されるからです。

 相手の本意を汲み取ろうとするよりも、「本当はどうしたいの?」「本当にそれでいいの?」という質問をして、相手が本当に願っていることを引き出してあげることが大切なのでしょうね。そのためには「本意」が言える関係作りが重要になってきます。


■祈り■
 神よ、あなたは私達ひとり一人に願いを起こさせて下さいます。私達自身も自分の願いをしっかり受け止めることができますように。イエスの御名によって、アーメン。


#人生   #バイブル #聖書 #キリスト教 #教会 #スピリチュアル #高砂市 #加古川市 #姫路市 #キリスト #イエス #真理 #教訓 #光 #いのち

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?