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片づけがうまくいく夫婦
週末の片づけの依頼
個人宅で片付けの仕事をはじめて約1年。
(今はお休み中)
週末の依頼もけっこうある。
フルタイムの共働き夫婦で、幼児~小学生の子供がいる家庭というパターンが大半だ。
私がおじゃますると、休みの日なので、家族全員そろっていることが多い。
片付けは「いる・いらない」の判断をしてもらったり、どこが使いやすいかなどを聞きながら進めるので、私1人ではできない。家族のうち、誰かと一緒に作業をすることになる。週末の依頼だと、旦那さんか奥さん、どちからと私が一緒に作業をして、どちらかが子供を見ているというパターンが多い。
まだ仕事をはじめて1年程度なので、訪問した家は100軒弱くらいだが、それでも、「この家はうまくいきそう」「ここは大丈夫かな?」など、なんとなく感じる傾向がある。
片づけがうまくいく夫婦
結論からいうと、ゴールを共有して、前向きな話し合いができる夫婦は、片付けがうまくいく場合が多いように感じる。
たとえば、「物置になっている部屋を、子供部屋にする」というゴールを目指して、片づけをはじめるとする。
家中の使わないもの、いらないものが物置になっている部屋に集まっているので、だんなさんのもの、奥さんのもの、子供のもの、誰のか分からないもの、などがごちゃごちゃになっている。それら一つ一つについて、「いる・いらない」を判断するのだが、そのときに、前向きな話し合いができるとスムーズに片付けが進んでいく。
「これどうする?」
「もう使ってないよね」
「処分しようか」
「こんなにたくさんいるかな?」
「少し減らそうか」
「これとこれかな」
「残りは〇〇にあげようか?」
「あなたのものがたくさんあるけど、全部必要?」
「これはいらないな」
「全部いらないの?必要ならとっておいていいんだよ」
「この場所じゃなくてもいいね。あっちに移す?」
「あの棚、ここに使おうか?」
「いいね!」
「あっ、こんなのあったよね」
「なつかしいね」
などなど。
会話が弾んで和やかな空気で進んでいく。
逆に、ゴールを見ないで、お互いのほうを向き合い、陣取り合戦をしたり、悪いところを指摘しあうようになると、なかなかスムーズには進まない。
「おまえのものばっかりじゃないか!全部いらないよ、捨てちゃえよ」
「だって、まだ使えるし」
「いつ使うんだよ、無駄なものばっかり買うなよ」
「あなただって、クローゼットにたくさん着てない服あるでしょ!」
「あなたのものがいっぱいだから、減らせる?」
「減らせばいいんでしょ、はいはい。」
「これ、全部いるかな?」
「いるからとってあるんでしょ、全部いる!どれも捨てたらだめだぞ!」
などなど。
こうなってくると、ちょっと雲行きが怪しくなってくる。
家族の片付けで大切なこと
当然、私が見てきた家庭の数は多くはないし、全てがあてはまるわけではない。あくまでも、私の経験上でだが、家族で片づけをするとき、作業を始める前に、家族で持っていおいたほうがいい共通認識があると思う。
それは、
片付けは、「家族みんなが快適に過ごす空間を手に入れるための手段」であり、「異なる価値観を持つもの同士が話し合い、どうすればいいか決めていく共同作業」であるということだ。
みんなで使う空間だから、
みんなが快適に過ごせるように、
みんなで考えて行動する。
(小学校の標語みたいやん…)
片付かないなぁと思ったら、家族と、夫と、妻と、ちゃんと会話できているか、前向きな話し合いができているか、相手の話を聞けているか、ちょっと考えてみてほしい。それが、実際に手を動かすより前の、片付けの第一歩。
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