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初めての一人暮らしが海外で何もかもドキドキした話

パリ到着初日からなにやってんだ

日本は桜が咲いてるというのにパリは北風が強くてまるで真冬のようにブルブル震える。セーターを1枚しか持ってこなかったことを後悔した。

AM6:50に空港へ到着、ロワシーバスでオペラ座へ。タクシーを拾い、パリの南東13区はずれ、チャイナタウンと中東の移民が集まる場所にある学生寮へ。

空港から学生寮まで乗り物を乗り継ぐ、
たったこれだけのことなのにずっとドキドキしっぱなし!心臓バクバク!

「海外でタクシー拾ってどこか連れていかれたらどうしよう」
「学生寮に申し込まれてない、と言われたらどうしよう」
「治安悪くてとてもオンナ一人で歩ける場所じゃなかったらどうしよう」

日本ならなんてことはないのに、
行動一つ一ついちいち心配が尽きない。

ドキドキしながら学生寮に着くと受付には管理人がいた。

初日から根拠のない自信が吹っ飛ぶ

管理人はブリュノといい、アフリカ系フランス人で歳は20代後半、170センチを超える細身の男性だ。パスポートと入学証明書を見せ、その場で2ヶ月分の家賃を払い、鍵をもらった。早口で寮の説明を受けるがほぼ聞き取れず。

「やばい…きっと大したことを言ってないのに全然わからん!この先やっていけるんだろうか」と猛烈に不安になる中、最後に聞き取れた言葉がこれ。

「ボンジュール、フランスへようこそ」

はあ、やっとフランスについたんだ、と実感した言葉だった。まだアウェイ感がハンパないものの、無事に入寮できてホッとした。学生寮の建物は近代的な白壁のアパート。シェアハウスタイプで、部屋は一人部屋だが、台所は4人共同で使う。お風呂は各部屋にシャワーのみ。暖房はオイルヒーターがついている。 一人で暮らすには十分。周りの治安はちょっと不安…。
この部屋には約半年お世話になった。

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まったく知らない街の知らない学校でテスト

ベッドに座りホッとするのもつかの間、クラス分けテストのため、すぐに寮から20分の語学学校 Allianse Francaiseへ向かった。13区・porte d'italie駅から6区・Raspail駅へ。学校はリュクサンブール公園の近く、同じ通りにA.P.C がある。築100年以上の伝統的なアパートが立ち並ぶ一角にあり、とてもパリらしい雰囲気。

学校へ向かう間も
「入学の申し込みはされていない」
「クラス分けテストは今日ではないと言われたらどうしよう…」といちいち心配していた。

学校へ着くとあまりの寒さにくしゃみと鼻水が止まらない。学校の受付で学費を支払い、学生証をもらった。クラス分けテストの順番をおよそ1時間待つ。だんだん熱が上がってきてしまった。

やっと順番がきても日本のように「お待たせしました」という言葉はない。
ベテランぽい女性の先生が早口で会話と筆記テストの説明をする。
時差ボケと風邪が同時に襲い、まったく頭が働かない。
ヤバい。このままだと初級クラスだ。

結果は・・・案の定散々だった。

いったい今まで日本で勉強したのはなんだったんだ。着いたその日にテスト、というのも無理がある。自分の勉強不足がたたる。悔しい。初級クラスでも中級一歩手前のレベルだったのでまだましか。

おでこが熱い。

パリ到着初日に風邪をひくとは!

「薬局…薬局…どこ………」

まったく知らない街で朦朧としながら薬局を探す心細さといったら!薬局を示すミドリの十字マークの店を見つけ、薬剤師にたどたどしいフランス語で症状を伝えた。

海外で初めて買った風邪薬。

睡眠薬か!とツッコミたくなるほど強烈に眠くなり、部屋に戻ると即爆睡した。ホント、到着した初日は緊張と初めてのことばかりの連続でぐったりした。

気まぐれにつづく

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