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#コラム

じっくり、コトコト、煮込んでいく。

じっくり、コトコト、煮込んでいく。

私の大切な友人のひとりに松嶋啓介シェフがいる。

20歳のときにフランスへ渡り、25歳で南仏ニースにて独立。その4年後には外国人として最年少でミシュランの星を獲得している。2009年には原宿にも店をオープンし、いまは日本とフランスの二拠点生活を送っている。私とは同年代ということもあり、日頃は親しみを込めて“啓ちゃん”と呼ばせてもらっている。

先日、急な休みが取れたので、ひさしぶりに啓ちゃんの店を

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DXは流石にやりすぎな気がする

DXは流石にやりすぎな気がする

2023年も社会全体の取り組みとして、様々なワードが注目されている。ニュースやCMなど、テレビを見ていても、目新しく一見何かわからないワードというのは、毎日のように生み出されている。

今やかなり当たり前になりつつあるが、SDGSなどとてもいい例である。Sustainable Development Goalsの略称で、日本語で訳すと持続可能な開発目標といった意味になる。冒頭の単語である「サステナ

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「どんな髭剃りにも哲学はある」

「どんな髭剃りにも哲学はある」

明日の言葉(その14)
いままで生きてきて、自分の糧としてきた言葉があります。それを少しずつ紹介していきます。

村上春樹の『1973年のピンボール』は何度も読み返している好きな小説だ。

その中のジェイ(ジェイズ・バーの店主)のセリフのくだりになると、毎回サマセット・モームを思い出し、ランニングについて考え、森鴎外を読み返したくなる。

それはこんなジェイのセリフだ。

あたしは四十五年かけてひ

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