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ADHDはカッコいい ~スティーブジョブズに勇気づけられた~

 映画とかドラマとか見てるときに、いつも斜に構えてしまう癖がある

浅い考察癖


 どんな癖かというと、映画見てるとき
「このアングルはアレだな。主人公の心情をうまく表すためにこの角度で撮ってんだな」
とか、
「この場面は、あの映画のあのシーンに似たようなやつあったよなー よくあるくだりっぽいし なんか新しさがないよねー」
とか、流れている映像そっちのけで展開の予想を立てて
「この展開だと、この後主人公、あれするよな~」
でも大体違ってて
「あ、そっちの展開ね。まぁ悪くないんじゃない?」

「悪くないんじゃない?」


 とか映画そっちのけで思ってしまう癖
無意識にこうなるから、純粋に映画とか劇とか楽しめない
 十分な知識があってこうなってしまうならいいんだけど
全く知識ないのに細かいとこばっか見て浅い考察してしまう

囃子方しか見ない自分

 

囃子方

 先日、歌舞伎を始めて見に行った時もこの癖が出た。知り合いに誘ってもらっていくことになったのだが
舞台の中央で演技してる役者さんを見ず
ずっとサイドにいる囃子方の歌い方を観察してた

「この人が最初に歌いだすんだな。多分リーダーなんだろうなー」

「長く声を出し続けられるなんてすごいな 自分だったらすぐ酸欠なって病院行きだわ」
とか
「発声のコツとかあるのかな よく腹から声を出すことっていうけど プロでもそうなのかな」
 
「囃子方のいるとこはひな壇になってるから バラエティみたいに『ちょっと待ってくださいよ!』ってストーリーに文句言わないのかな」

「もし舞台で人が殺されるシーンがあったら
『ちょっと それはないでしょ~ 勘弁してくださいよ!』
って囃子方がパンサー尾形さんみたいに出てきたら面白いのになぁ」

「そういう芸人が多い番組で見る 有吉さんのMCすごいよな~」

「NHKに出てる時の有吉さんはなんか違うんだよな NHKが有吉さんのいいとこを吸ってしまってんだよな」

 ってずーっと囃子方を見てどうでもいいことを考えていたら 
 気づいたときにはもう劇が終わってた 
 
そのあと舞台の感想を話す時間があったのだが、しょうもないこと考えててストーリーなんて覚えてないために全く会話に参加できず 
「サイドにいた歌ってる人たちの声量すごかったね」 
 と浅いことしか言えなかった

半分好きで半分嫌い

 そういう癖がある。他人から見たら変なやつだなとか思われるかもしれないけど
 ぼくはこの癖が半分好きで半分嫌いだ
だってカッコいいじゃん そういう細かいとこに気が付くところ
 誰も気にしてない場所を気にしてるし、小さいことから展開していける力があるじゃん 展開力って芸人に求められる力の一つだぞ すごいじゃん自分!って思ってる   半分はね 
 
 残り半分は
 楽しめないから嫌い 
 考えずにその作品をそのまま感じたいのに勝手に脳みそが回転しやがるから 「脳みそうるさいな」ってなる これはわかる人にしかわからないと思う 
 そしてほかの人と話が合わないこと こういう見方を面白がってもらえる人じゃないとわかってもらえないから そういう人じゃない限り、言いたいことがあっても我慢しなきゃならない

 

ADHDの特徴

まぁいろいろ書いたけど ご察しの通り 
 こういう癖ってADHDの特徴ですわな

 別に恥ずかしいことでもないから書くけど自分はADHDですよ 
 小学生の時いろいろあってADHDであることが発覚してからずっと精神内科に行ってる人間ですわ

 恥ずかしいことじゃないというか自分はADHDであることを誇りに思ってるから全然気にしてない
 
 世の中には、ADHDであることをマイナスだと思ってる同士がいるみたいだが 全然気にしなくていいと思う。
 確かに、ADHDである自分は世の中で”普通”と言われていることは当然できない。 スケジュール通りになんてこなせたことがないし、洗面所で顔洗った後は絶対床がびちゃびちゃになってるし、自分のしたいことと違うことをすることが我慢ならないし、いつも感情でしか動けないし……。


 
 マイナスの部分を挙げたらキリがないほど出てくる。そこを否定的に捉えてしまってた時期もあった。他人と比べて、自分を情けなく思っていた

スティーブジョブズに勇気づけられた


おすすめのスティーブジョブズの伝記

 しかし、中学の頃、スティーブジョブズの伝記を読んですごく励まされた。 
知ってる人も多いと思うが彼もADHDで僕の同士だ。
 彼は人生で挙げた業績はものすごく華々しいが、
実際はめちゃくちゃな人だった。”普通”な人から見れば頭がおかしいだけのように見えるはずだ。
 
 ライトなエピソードだと、家具にこだわりすぎた結果、決めることができず、家にはアインシュタインの写真と寝袋だけしかない時期があった
 
 ヘビーなエピソードとして
 部下が出したアイデアをめちゃくちゃにバカにして罵倒したのにもかかわらず、数日後には自分のアイデアとして持ってきたことがある。気に入らない部下を即時解雇したことがある。

 もし彼が素晴らしい人たちに愛され、支えられなければただの頭がおかしい人であったと思う。

 そんな彼にものすごく勇気づけられた。マイナスがあるからこそ強いし、自分のへんな行動ってはたから見れば面白いんだなって。
 
背中を丸めて歩くより胸を張って歩いたほうがいいって聞いたから、意識して胸を張って生活していた時、他人に変だよって言われて、鏡を見てみたら

発情期の雌鶏かってくらいの姿勢だった

という僕のADHD丸出しのエピソードも面白いと思ってもらえるって事かぁ
って思ったら元気が出た


 自分がADHDであることを嫌だと思っている同士や自分の悪いとこばかりを考えてしまう人はぜひADHDだった偉人の伝記を読んでみてほしい。僕のようにきっと勇気づけられるはずだ。

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