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【インドネシア体験談 vol.2】自分の生き方と真っ直ぐ向き合えた10日間

チャレンジャーの今を追う

この記事では、プログラム参加者の帰国後インタビューを通じて、参加者がどのような変化を遂げたのか、どのようなチャレンジをしているのかを追う。

世界を舞台に挑戦できる、短期集中の海外プログラム。

2023年春から始まったタイモブスクールでは、春には100名、夏には200名以上が世界15カ国の最前線に飛び込んだ。

行ったことのない場所、出会ったことのない人、新しい自分。
参加者は非日常の中で様々なチャレンジをする。
そしてタイモブスクールが大切にするのは、それだけではない。

"チャレンジが日常でも継続すること。"
非日常で出会った学びを、帰国後の日常で継続出来てこそ本物のチャレンジャーが生まれる。

これまでタイモブスクールから生まれたチャレンジャーは、どのように成長し、新たなチャレンジへと向き合っているのだろうか。


サステナブル・イノベーション・キャンプ〜SDGs達成に向けてアクションする10日間〜
2023年春にバリ島のプログラムに参加した木村咲良さん

『 人としてどう生きたいか 』 に真っ直ぐに。


その行動力には圧倒される。

2023年3月、高校3年生でバリ島でのプログラムに参加した木村咲良さん。

その4ヶ月後には、バングラデシュでの別のプログラムに参加する決意を固めていた。

太陽のように明るい笑顔が印象的な咲良さんは、バリ島のプログラムで「人生が変わった」と語る。

プログラムを通じて、一体何を感じ、何を考えたのか。

これから始まる咲良さんの新しいチャレンジと、そこにいたったストーリーを語ってくれた。

自分の感覚と社会のイメージとのギャップに気づいた

中学生の頃からLGBTQに強い関心があったという咲良さん。
高校生になってからも文化祭で発信活動をしていたが、そもそもなぜLGBTQに関心を持つようになったのだろうか。

「LGBTQに興味をもったきっかけは、高校まで続けていたダンスです。そこでLGBTQや黒人の方々に出会う機会がありました。

彼らはかっこいいし、私にとっての憧れ。羨ましい、なんて素敵な感性なんだろうって思いました。

だからこそ、そんな自分の感覚と社会のイメージの差に問題意識が生まれたんですよね。」

意外な場所で “あ、自分はこれがやりたい” に出会う

その問題意識に対して、これまでは何となく向き合っていた感覚があったという。
そして、バリ島のプログラムを通じて、その感覚は”強い思い”に変わった。

「バリ島である施設を訪問した際に、社会課題に対する発信の方法についてヒントを得ることができました。

そこは多くの人が遊びに訪れるレジャー施設なのですが、家具やオブジェは海で流れ着いたビーチサンダルやゴミで作られたものだったんです。

社会問題って、問題意識のある人しか知らないことが多いと思います。

でもこうして廃棄物をアートにすることによって、施設に遊びにきた人が環境問題に自然と触れる、というアプローチがすごくいいなと思いました。

そして、”あ、自分はこれの人権バージョンがやりたい”って気づいたんです。

だから自分は大好きな「アパレル」を通じて、多くの人に人権問題に興味を持ってもらいたいと思い、アパレルブランドの立ち上げを発案しました。

そして帰国後はLGBTQに限らず、子どもから高齢者まで、とにかく誰でも自分らしく生きれる社会をつくりたい、という思いに変化していきました。」

アパレルを通して世の中に伝えたい想い

バリ島のプログラムの中で、自分のやりたいことを見い出した咲良さん。
大好きなアパレルと、自分が関心のあった人権問題。一見結びつかない組み合わせだが、どのようなアイデアなのだろうか。

「男性も履けるスカートのブランドを作りたいんです。

男性がスカートを履けるのが当たり前になる社会だったらいいなぁと思って。

バリ島で作ったプロトタイプ、モデルは現地のコーディネーター

女の子だからこれをしなさい、男の子だからこれしちゃいけない、そういう強制を私はなくしたい。着たいものを着ればいいんじゃない?って思うんです。

そこで、男性が一番着ないのはスカート。売れるかどうか別として、注目や衝撃を与えることを目的にスカートのブランドを立ち上げたいと考えました。」

バリ島で感じた「悔しさ」と「申し訳なさ」を胸に、勉強に対する意識が変わった

人権問題に向き合うことに加えて、咲良さんはもう一つ挑戦していることがあると言う。
英語の勉強だ。
それはバリ島で涙を流した、ある経験がきっかけだったと語る。

「チームメンバーで活動していた時は、自分が英語が分からなくても誰かが助けてくれました。

でも一人になったときに「一人だとこんなに何もできないんだ」って思い知ったんです。

目の前の当事者の方は色んなことを必死に伝えてくれてるのに、私はほとんど理解することが出来ず、絞り出せた言葉は”Thank you”の一言。

泣いたのはそんな自分への「悔しさ」と、相手に「申し訳ない」という思い。

英語なんてコミュニケーション力でなんとかなる、って思っていましたが、実際には「ありがとう」の一言しか言えませんでした。

その悔しい経験から、今は勉強に対する向き合い方がポジティブになり、英語にも一生懸命取り組んでいます。」

活動を共にしたチームメンバー。右下、咲良さん。

人としてどう生きたいか

バリ島での経験を通じて、今は人権問題に向き合いながら英語の勉強に励む咲良さん。
そして、バリ島での人との出会いによって、自分の生き方についても考えるようになったと続ける。

「バリに行ってから、”人としてどう生きたら良いか”ということも考えるようになりました。

そのきっかけが、バリのプログラムを運営していたタイガーモブのスタッフの方との出会い。

バリに参加した時の自分は、周りからすごいねって言ってもらえるためにやっていた気がします。

でもそのスタッフの方は、人と向き合い、幸せにすることが心の底から自分の喜びだとおっしゃっていて、それを目の前で実現していました。

そんな姿を見て、私も自分の言葉や発信で、人の心をワクワクさせるような生き方がしたいって思いました。

新たな挑戦

次はバングラデシュのプログラムに飛び込む咲良さん。この短期間で次のプログラムに参加することに迷いもあったというが、その視線はすでに次の挑戦を見据えていた。

「私、H&Mがずっと好きなんです。

でも、バングラデシュの縫製工場で起きた”ラナ・プラザの悲劇”を機に、ファストファッションの裏側を知ってから、労働問題や人権に関心を持ち始めました。

そこで、アパレルブランドを始めるならアパレルのことをちゃんと知りたいと思い、ファッションと人権問題をテーマにしたバングラデシュのプログラムに申し込みを決めました。」

自分の生き方を問い直し、新しい挑戦に向けて真っ直ぐに歩み始めた咲良さん。
そしてインタビューの最後、咲良さんの言葉には、自分自身がどう生きたいのかに正直になれた喜びと、未来への希望が溢れていた。

「人生変わった、って周りの友達に言ってます。

本当に変わったと思ってるんで。ありがちに聞こえる「人生変わった」が、本当にあるんだって。

あとは人間、やるかやらないかだな、って今はそう思ってます。」

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🐯🔥
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咲良さんが参加したバリプログラムを含むタイガーモブスクールは、2024年3月にも世界中で開催予定!

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編集:株式会社タイガーモブ

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