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それぞれのエコ

ヨガをするようになり、早十数年。
いつの間にか、生活の中でも無駄をださないようになり、なるべく健康に良い習慣、環境に優しいもの、資源を無駄にしないよう、使うものを考えたりもしている。

みんなエコの範囲?レベル?って違っていて、それぞれ落としどころがあるのかなと思う。

私の場合、買い物もよくするけれど(ショッピングもエネルギーの循環(笑))衝動的に買うことはないし、割と考えて、長く使えそうなものを選ぶように。

選択の基準は、時間的にも経済的にも、無理なくできる範囲のもので、食べ物でもモノでも、自分が嬉しくなるものを選んでいるという感じ。


北欧はとてもエコな国々が多いことで有名ですが、前に北欧雑貨のお店の人が「エコバックをたくさん買ったり、何度も買い替えたりしていたら、全然エコじゃないんですよね。」という話をされていて、ものすごくうなづけた。


そして、少し前から(年単位)ちょうどよいものを探しているのが、台所洗剤。

環境に良さそうなのを使っているけれど、一度買ったらしばらく使うことになるので(詰替用を最初から買うから)年単位になりながらも、色々使ってみている。

これを書こうと思ったのも、今使っているものが、あまりにも使い勝手が良くなかったから(笑)


洗浄ものを選ぶ基準って、みなさんはどうしていますか?

最近は「生分解性の高さ」というコンセプトが謳われていることが多いけれど、環境に優しいかというと、それは一部を切り取って考えれば・・というだけで、資源的にどうなのか、製造工程ではどうなのか、と思うと、難しい。

洗浄剤の成分を考えると、石鹸系が環境に良い!と言われているけれど、資源的な部分を考えると、石鹸は合成洗剤に比べて数倍以上の油脂を使って製造され、利用時も油には弱く、シンクには水垢もすごくついて、すすぎの水量も洗剤の量もたくさん。これってどうなんだろうと。
(我が家は、良質の油をしっかり取るようにしているので、どうしても油が・・)

ちょっと優しい植物系の合成洗剤は、原料のパームヤシなどの栽培のために熱帯林が破壊がされていると聞くし、現代人の生活には、石油系合成洗剤がいいという研究者もいて。

昔、シャンプーの話で、美容師さんが「合成洗剤が一番、結局のところ優しいのよね。」という話をしていたことも思い出されたりもする。

また、洗濯洗剤を石鹸系に変えたら、洗濯機の汚れ&カビの酷さにビックリ。
そうなると、それを落とすための手段を考え、また違うなにかを・・ということにもなる。

昔の住環境と違って、機密性の良い住宅に住み、便利に暮らしていると、そのままだと、それなりに不都合なこともあるわけで、片方に良いと思えば、もう一方には良くない・・と思うこともたくさん。

せめて環境に優しいもので・・と、重曹やクエン酸をたくさんつかって、エコだといっているのもたくさんみるけれど、重曹もクエン酸も、製造過程でかなりのエネルギーつかってますよー、そんなにドバドバ使うのって・・と思うのです。

気にして調べ始めると、本当にキリがない。。。


こんな記事を見つけた。

環境に配慮して日常的に行っているこれらの小さな行動は、実際に役に立っているのだろうか。それ以外にするべきことはないのだろうか。
地球に配慮するためにわれわれが行う小さな変化が環境全体に与える影響を測定するのは、考える以上に難しい。

この記事の中で、ユトレヒト大学で海洋学と気候学を研究しているエリック・ヴァン=セビル博士は、環境に対するひとつの影響をそれだけ切り離して見てはならないと語っている。

「プラスティックの問題をそれだけで見ることはできません。プラスティックと二酸化炭素排出の間には、常にトレードオフの関係が生まれます。
これ以上プラスティックを使わなくなるのは非常によいことかもしれませんが、実際にはそのうちどこかで、さらに多くの二酸化炭素が排出されることになります」

ほんとにそう思う。


日々時間がない中で、仕事をしたり、家事をしたり、子育てをしたり。自分のことを後回しにして、ストレスを抱えながら頑張っている人がほとんど。

ここに書かれていることを、全て実践するって、なかなか大変なことだけど、少し立ち止まって考えてみて、取り入れる、実践することは、大切なことだと思う。


使わないのが一番なのよね。ほんとうは。
リサイクルの研究をしている友人が、そう言っていました。
でもそれは無理だから、使うなら少しだけ、とするか、優しいならたくさん使っても良い、とするか、何を基準に考えるか。それぞれが考えることが大切。


身近で手に入らないものを食し、何も考えずに目先のナチュラルに誤魔化される。世の中、レジ袋を悪者にして、エコバックをたくさん買い替え、情報に洗脳されてることもたくさんあるなぁ、と思う。

いいんです、それを自覚してやってる分には。
そういう時代に生まれてきたしね。
自然に、環境に優しい生活が一番!それ素敵!
楽しく暮らすことって、心にとっても大切。


でも、その考えどこからきてるか、立ち止まって考えることは大事
それが、自分の芯に少しづつなっていくから。

どこかからの情報によって、いつの間にか植え付けられたものが私たちの中には、たくさんあって、ちゃんとそれを自覚して、自分なりに取り入れてるのかどうか


少しマクロな視点で物事をみて、考えてみて、意識して取り入れる。
無理なく自然に変えられる落としどころを探す。
と、長く続けられて、それがあたりまえの習慣になっていく気がします。

そういう「選び方」という行動自体も、エコな行動なんじゃないかな、と思うのです。


ヨガもエコ習慣はぐくんでくれます。

ヨガは、細部を意識することによって、とっても無駄のない体の使い方を覚えていき、余計なエネルギーの消耗をしなくなったり、バランスがとれるようになってきます。

無理なく、体や心と付き合っていく方法が、自然に身につくものだなぁ、と、みなさんを見ていて、つくづく思うこの頃です。

これからは、自分の考え、ものすごく問われる時代です。
それぞれのエコを!

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