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マーケター向け: 『戦略の作り方』/もっと言うと『戦略とは何か?』 を解説してみます。

こちらの記事は主にマーケター向け(特にマーケティングコミュニケーションの中でも広告コミュニケーションを担当されている方向け)に戦略とは何か?戦略構築する際の着目点を解説させて頂きます。

戦略とは何か? 瞬時に答えると・・

戦略とは活動の選択と集中


以上が私が考えている戦略です。


●自己紹介
・私はデジタルマーケティングを中心に企業のマーケティング部門に15年在籍し、広告プロモーションの全体企画・ディレクションを行なってきました。
・転職も何回かしておりまして、在籍した企業の規模は10名程度のベンチャーから100名規模、1000名規模、今は社員数2万人以上いる、いわゆるナショナルクライアントの宣伝部門で部門長を務めています。
・その意味でいろんなサイズでのプロモーションを経験しておりますので多くの方に共感いただける記事を共有できると思います。


なぜ戦略を作ることが大事なのか?

リソースは有限である、ゆえに戦略構築が大事になる

戦略とは何か? (例え話から)

もし猫軍 vs 犬軍 ダイヤモンドを奪い合う戦いがあったら?


戦略がない戦いって?

では、どうやって戦略を作れば良いのか?

まず:戦略を作る ワークとして 「今」を分析してみます

まず・・今がどんな状況かを冷静に見てみましょう。
犬軍の様子を偵察してみます。

すると分かったことは・・
犬軍の背後はガケ/川があり逃げ道がないことがわかりました。


そこで猫軍が選んだ戦略は「持久戦」



これが戦略です。数ある戦いの中から猫軍は「今」の状況を見て、犬軍の降参を待つ戦略を選択したのです。

戦略ができたら、次は戦術。具体的なActionを考えます。

戦略「持久戦」を体現する戦術とは?

例えば、

戦術①
犬軍を包囲する

戦術②
補給路を断つ

以上のような戦術をとると有効そうです。

戦略策定ワーク まとめ

① 目的を決める = ダイヤモンドを奪う
② 現状分析 = 今を見てみる
③ 戦略策定 = 目的にたどり着く行き方(シナリオ)を選択する

重要:マーケターが行う戦略構築 | その効果を左右する一番の要素とは何でしょう?

答えは「予算配分」です。

マーケティングコミュニケーション戦略構築の過程では、以下の4つのステップが必要となります:

  1. Whoを決める:自社の商品/サービスの利点を最も享受できる顧客を特定する。これを戦略ターゲット設定といいます。

  2. Whatを決める:その戦略ターゲットの課題やニーズを満たす商品/サービスの特定の機能/利点を強調し、顧客の行動を引き出します。

  3. Howを決める:戦略ターゲットに対し、どの(メディア)を通じて、誰から(手法:インフルエンサー、SNS、PR、広告等)、そしてどのようにその利点を伝えるか(クリエイティブ)を決定します。

  4. Whenを決める:上記で決定したアクションをいつ実施するかを決定します。

マーケッターが行うマーケティングコミュニケーション戦略の決定事項は、これら4つに絞り込むことができます。

繰り返しになります。戦略を実行する際、最も効果を左右するのは予算配分

ここでは予算配分を「重心」という言葉を用いて説明します。

以下が整理されれば、後続の具体的なアクションは自ずとでてきます。
また以下を整理しておくと、部署をまたいだプロジェクト進行の「北極星」のようなものになり、部署をまたいだアクションが散逸しなくなります。

  1. 顧客の重心:戦略ターゲットが複数存在する場合、その中でも特に「誰」向けに予算を配分するか?

  2. 訴求の重心:戦略ターゲットに伝えるメッセージ/訴求の中で、どの訴求に最も予算を投入するか?

  3. メディアの重心:メディアの配分はどのように行うか?(TV/デジタルメディア、Google、Yahoo!等の詳細メディアを含む)

  4. 時期の重心:コミュニケーション活動を実施する時期の重心はどこに置くか?(予約開始日、発売日、もしくは平均的に行う等)

以上、マーケッターに必要なスキル、戦略構築で最も大事なのは予算配分である、という私の考えをまとめてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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