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顧客接点設計と管理で起きる広告代理店とコンサルティングの競合・融合について考えます。

広告業界においての大型トピックでもあるコンサルティング会社との競合についてどうなるかについてまとめてみます。


マーケティングにおける広告の役割はプロモーション


広告は統合マーケティングにおいて商品サービスの価値について知名認知・理解・購入意向を促進するところを出発点としてます。また購入後についてもロイヤリティ醸成の観点で顧客との価値共有の役割にあたります。
広告代理店の立場では得意先商品価値をファネルで管理します。
顧客と顧客との接点でのマネージメントになります。



個人的には広告業の未来としてプラニングの復権と価値のコミュニティマネージメントがあるのではないかという仮説はこれを根拠としています。


広告的な最大の顧客との情報接点であったTV

CMプラナーという職種は日本独自のものです。
TVCMの放送枠を売るために生まれた職種です。
収益の観点でクリエイティブをビジネスにしている点では日本では一部のブティックで成立していますが、大手総合広告代理店では出来上がっていません。

得意先の代理店への大きなシフト


これは欧米系エージェンシーが2000年前後に直面した課題です。
メディアの代理業か得意先の代理業かの論理的な対立が60年以上続いていましたが当時制度上は得意先の代理店であることを選択し、メディア代理店とクリエイティブ代理店を分離しました。
ビジネスモデルは人件費モデルへシフトします。


フランスのように代理店ビジネスにおける手数料問題などについての政府・政策的な指導があったケースもあり特に費用面での透明性や説明責任が大きく問われています。


スケールを追求するための方法


メディアプラニング機能と購買機能をグループ内は引き続き設定しましたが、クリエティブエージェンシーの近くにプロダクション機能を確保すること(WPPのDASモデル)でスケールを維持しています。

デジタルによる顧客接点管理


インターネットの登場以降、企業と顧客との関係が大きく変わります。
オウンドメディアを通じて価値のやりとりが直接できるようになるだけではなく、統合マーケティングに関わるすべての活動がモニターできることになります。

顧客接点での戦い

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