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昭和99年のデジタル小作人:日経の見出しを吹き飛ばすべく野心とゲームチェインジの視点で成長のために貪欲にVUCA時代を行動していこう!

刺激的なタイトルの記事がありました。
日系企業をデジタル小作人と称しています。
昭和99年という言葉も最近踊っています。
懐古主義的に日本のものづくりを礼賛していたマスコミの豹変にも色々考えるところがあります。


デジタル時代のモノづくりは今までのモノづくり礼賛ではできない


IT投資が伸びなかったり、IT人材があまり育っていなかったりする現状を振り返る形でレビューしています。
モノづくり自体がサービス業化して、マーケティングが成長のための投資に変化していく中でデジタル技術を運用するすべを取り入れて、人材を含めたリソースのアロケーションを進めてきた=日経新聞的な言い方をすればビジネスモデルを変化させてきた欧米企業、そして、その欧米企業を参考にし、梃子として進化をしてきたアジア系の企業と日本企業の差はどこにあったのでしょうか?


デジタル小作人、米に貢ぐ5兆円 稼ぐ日本「壊」より始めよ 昭和99年 ニッポン反転(11)


誰のための投資資金か?


ITの設計・デザインはアメリカに依存して、ITのスタジオ機能はインドやパキスタンに期待するということが実際におきています。ソフトウエアの世界のモノづくりについては後進国です。結果的にIT関連費用は国外に流失しています。
これを称して「デジタル小作人」ということですが、実はITビジネスのプロセスにおいては何も手にするものがないとも言えそうです。

デジタル小作人、米に貢ぐ5兆円 稼ぐ日本「壊」より始めよ 昭和99年 ニッポン反転(11)

職業における専門性を重んじる


日本人のキャリアはジェネラリスト志向。
終身雇用を前提に一つの会社の中でキャリアと企業組織の中での専門性を培っていきます。
流動性が低く外部の人材市場への対応がそもそも前提とされていません。
また専門性の観点では大学教育においても同様の問題があります。

専門性のない人のリスキリングとは何か?単純に疑問に思います。

マーケティングの世界では大学でマーケティングを専攻した人が事業会社に就職して実践する、その実践の積み上げをケースとしてMBAで再びノウハウ化するというループができています。デジタル領域でも同じようなことが起きています。
発注者側に専門性がある、目利きができる=技術的なチャレンジとその納品物のクオリティが判断できるということは残念ですが日本は遅れています。

記事には以下のようにまとめられていますが、発注者側の専門性の欠如は大きいです。

米企業はサービスを運用しながら顧客と対話を重ね、失敗をいとわずに自らの意思と知恵で新たなサービスを素早く作り変えていく。対照的に日本はIT(情報技術)企業が顧客から丸投げされた提案を、忖度(そんたく)しながら作り込む。

顧客に納める以上、ミスは許されない。綿密に擦り合わせるため、時間がかかり技術は陳腐化する。失敗を避けるもたれ合いの構造が生まれ、進化を阻んだ。

デジタル小作人、米に貢ぐ5兆円 稼ぐ日本「壊」より始めよ 昭和99年 ニッポン反転(11)

不確実性に弱い日本人


今回特にショッキングだったのは日本人の不確実性への対応力についての項目です。
VUCAと言われて久しいですが、改めて日本人は不確実性に弱いのだなぁと。

デジタル小作人、米に貢ぐ5兆円 稼ぐ日本「壊」より始めよ 昭和99年 ニッポン反転(11)

オランダの社会心理学者ヘールト・ホフステード博士が開発した国民文化を測るモデルがある。日本は不確実性を回避する傾向がロシアなどに続いて高く、世界で2番目に完璧さを好む国だ。逆に変化を恐れない傾向が顕著だったのは北欧。デジタル競争力ランキングの上位に名を連ねる。

国を代表する製造業だった携帯大手ノキアがスマートフォンとの競争に敗れると、フィンランド政府は延命ではなく創造的に「壊す」ことを選んだ。巨艦を離れた技術者の新興企業立ち上げを支援し、産業の新陳代謝を有機的に起こす戦略に国が舵(かじ)を切った。

「レガシー(過去の遺産)を作り替えるより、ゼロからデジタルの仕組みを作る方が早い」。慶応義塾大学の安宅和人教授は話す。

デジタル小作人、米に貢ぐ5兆円 稼ぐ日本「壊」より始めよ 昭和99年 ニッポン反転(11)

かつては現場主義と言われた日本の優位性の面影は何処へ。
しかも、やる気のない社員ばかりという資料も…。
そうなるともはや人手不足や人材不足の問題ではないでしょう。



重要なのは成長への野心


IT人材充実を含む投資を積極的に行っていくことと大事なことは成長への渇望を持つことに思います。
成長する意欲があるのか、現状維持バイアスから抜け出すことをしないとIT投資も成果がないということになります。
ITは成長へのツールであり、現代の読み書きそろばんです。そこには文系も理系もありません。
経営者と現場が指を差し合っていても全く意味がなく、一人ひとりの問題として解決をすべく課題にしていく必要があります。
一人ひとりの改善への努力いかんによっては人口減で待ったなしの社会の崩壊へのスピードが加速するだけになります。

「昭和の時代に作られた会社や事業は成功体験が残り、今もそれなりの利益をあげている。でも、大きな成長にはつながらない」。三部社長は変えないモノはホンダのフィロソフィー(企業理念)のみと訴える。

経済成長がなければインフラは直せず、医療も介護も維持できない。成長を目指すのは昭和と同じだが、古い仕組みを改めるのではなく、壊して新しいモノを生み出す。成長する国づくりは「壊」より始めよ。

デジタル小作人、米に貢ぐ5兆円 稼ぐ日本「壊」より始めよ 昭和99年 ニッポン反転(11)

大事なのはゲームチェインジの視点


最近お仕事をさせていただいている企業向け研修でも強調していますが、成長へ向けた野心とそのための視点をつくっていこうと話しています。

新しい成長のためにゼロイチが大事なことはその通りですが、今あるものを改めて進化させていくための努力をより多くの人たちがすることも重要です。
不確実性に弱い日本人という事実にもゲームチェインジの視点でチャレンジしていきましょう。


さぁ、ゲームチェンジを一緒に


成長のための視点を培う気づきは日々のニュースにあります。
それを読み解く工夫をみなさんと一緒にできるような研修を進めていきます。興味のある方はお声がけください。

そして行動する勇気を持とう!


加筆です。
DMMの亀山さんの記事から「行動する勇気の大事さ」に気づきました。
ゲームチェインジの視点と勇気を持って行動することで前進しましょう!


みなさんと一緒に野心的にマーケティングの力で世の中を進歩させる、それがゲームチェンジャーを名乗る僕の意義だと思っています。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。

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