変化の時代です。
変化を待つのではなく、自ら起こしましょう。
その時に一番大事なChange Perspectiveの理解をみなさんと一緒に深めるべくケース観察をしていきます。
その第一弾は今年の夏の甲子園を賑わした慶応義塾高校 森林監督の視点です。
先日掲載された日経新聞でのインタビュー記事をもとに迫ります。
高校野球の意味と意義
記事のタイトルにもありますが、「髪型」に注目が集まってしまうことはミスリードかなと思います。
本来の森林監督が目指したことは上記のインタビューに凝縮されています。
現状維持バイアスは日本中に溢れている
物事をよくすることに対する無力感からくる思考停止と言っても良いでしょうか?
現状維持バイアスは身近な問題です。
「思考停止、旧態依然、上意下達」に集約された「指示に従うこと(判断しないこと)」が美徳とされています。
成長の限界を自らつくってしまう、現状バイアスから自由になりましょう。
森林監督が目指したゴール
教育者でもある森林監督の課題設定は「成長至上主義」です。
「勝利至上主義」ではないことが興味深いです。
勝利を至上としたことから起きたとも言えるビックモーターの事件などはまさに思考停止の結果とも言えます。
現代を生きる我々に反省が迫られていることです。
日常的に言葉を大事に使う努力
変化を起こすためのChange Perspectiveは言語化されて初めて機能します。
言葉を丁寧に使うことが一番大事なトレーニングです。
このトレーニングを通じて人を動かす変化の「視点」が養われていきます。
高校野球の価値を再定義するために必要なもの
変化の視点で高校野球を観察し、課題を達成するための最強ルートを見つけるために必要なアングルは3つあります。
1: 危機感(社会的問題と個人的な問題)
2:心に刻まれた体験(自分ごとからみんなの課題へ)
3:客観的な事実(データやアカデミズム)
危機感が自分の原体験を後押しして、価値の再規定が進んでいきますが、人を動かすためには裏付けが必要です。
上記の3点はインサイトを見つける上でも重要です。
危機感:社会的な問題→高校野球人口が減っている
危機感:個人的な問題→教師としての無力感