デヘイシェ難民キャンプでの出会い

AzusaSuga

壁に色んな人の顔が描かれているけど誰なんだろう?政治家とか?有名な人?

彼らは戦士だよ。パレスチナのために戦い死んでいった仲間だよ。 

その顔の多くは少年だった。まだあどけなさが残るその顔、その笑顔にやるせなさが募る。

すると男性が言葉を発した。

僕は生きている。大学で法律を学んで卒業したけど、仕事もないから難民キャンプのパン屋で働いているんだ。家族と住んでるよ。それだけで十分だ。愛する家族と一緒に生きているそれだけで最高に幸せなことだと思うんだ。夜には隣りのイスラエル軍基地から兵士たちが嫌がらせに来るんだ、ここに。

嫌がらせってどういう?

だいたい11時くらいから朝方まで石を投げたり、大きな音を出したりして。それで眠れないことも多いよ。

ヘブロンに行ったことがあるならわかるだろうけど、それでもここの方が暮らしやすいと思うよ。これが僕たちの人生なんだ。仕方ないよ。

諦めとも悟りともつかない言葉だった。

彼は家族との時間が一番の幸せだと強く言っていた。当たり前のことなんて1つもないのだ。

来てくれてありがとう。僕たちは君をリスペクトするよ。知ろうとしてくれて。いつでも来てくれ、デヘイシェキャンプは君を歓迎するから。兄弟と思って頼ってくれ。

そういって連絡先と湯気が立つ焼きたてのパンをくれた。

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AzusaSuga

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