エルサレム？ここ？

何度も行っているというのはただの回数でどれだけ知っているのかの指標ではない。まざまざと見せつけられた。
エルサレムに向う列車の中でいつの間にか眠っていたわたしは眼が覚めるとどこかわからなかった。終点なのでとりあえず下車する。
早朝にドイツミュンヘンを出てそのまま空港で列車だったので、この抜けるような空の青さ、そして気温が体に染み渡り中東（といっても地中海沿岸だが・・）に来たと実感している。
改札を抜けると・・・・え？ここどこ？？
GoogleMapsで今の位置だけ確認しよう。
そうか・・・わたしの思っているエルサレムからかなり離れている。わたしが思うエルサレムは旧市街と新市街歩ける範囲だけのことだった。
エルサレムは意外と広かった。６回目の訪問にして知る。
同じ電車で来た人々はお迎えが来ているようだ。各々車に乗り込んで消えていった。残されたわたし。
駅のそばにテント張りのようなマーケットがある。時間はある、どこかもよくわからない、それなら楽しむしかない！
入り口手前は定番のフレッシュのフルーツジュース屋さんがいる。

先に進むと思ったより広いがほとんどが衣料品の店舗のようだ。店舗といっても区切りもなく、規模が大きめのバザーと言ったらわかりやすいかもしれない。衣料品と他に絶対食べ物があると確認していた。スパイスの香りが鼻に付く。
なぜか白いTシャツだけを売っているお店、小さな装飾が施された瓶ばかり並んでいるお店、香水屋さん。ずんずん歩いて行くと、ドライフルーツの山。そしてナッツの山。ナッツにスパイスがまぶされているものがある。きっと匂いの元はこれだと思われる。
買おうかどうか・・・・やめておこう。
小さなことかもしれないが、出来るだけ東エルサレム、パレスチナ人のお店で買うことにしている。もちろん、急いでいて西エルサレムで買うこともあるから徹底しているわけではないが、出来るだけ。ナッツは食べたいけれど急ぎではなかった。
さて、どうしようか。SIMカードを入れ替えていない、入れ替えてもお金をチャージしていないので使えない。残念ながらここはwifi もないようだ。

シャローム。エルサレム、旧市街の方に行きたいんだけど。

ここ出てすぐ階段があるの。そこ上がったらバス停あるからそこから行ったらいいわよ。

人の良さそうなマダムに尋ねてみた。

トゥダ！

お礼を言って、シュークを抜けて階段を見つけ幹線道路と思われる大きな道に出た。

+++訪れてくれるみなさまへ+++

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

本文章を書いているAzusa Sugaをサポートしてやろう！という奇特な方がいらっしゃいましたら、下にある「クリエイターにサポートする」機能からのサポートをご検討くださいませ。

そのサポートはこれらの文章や写真を本にする出版資金または次の文章を書くためのパレスチナ取材旅への資金へと使わせていただきます。

kindle book 聖地パレスチナ一人散歩も好評発売中です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B074DDF7C6