黄金に輝く

ここには何時間でもいれそうだった。祈りの力なのか心地いいエネルギーが流れているのか無意識裡に人間観察をしていて飽きがこないせいか、壁の前に立つと自然と瞑想状態に入ることができる。嘆きの壁にはそんな力がある。

嘆きの壁の女性の祈りの場のほんの横に岩のドームに通じる道がある。道というか歩道橋のようなものだ。そこでももちろんチェックポイントがあり、そこを通過して細めの歩道橋を歩くと上から嘆きの壁に祈る人たちを俯瞰することになりほどなく、岩のドームの敷地内に入る。アラブ様相の庭園の中心に金色に光るドーム、壁はブルーのトルコタイルが敷き詰められ金と青のコントラストは目に見張るものがある。遠くから聞こえる“アッラーハクバル”の声。女性たちだ。声を張り詰めて大声を張り上げて神に祈りをささげている。それを横目に観光客はスカーフをふんわりと頭に巻き、異国情緒を楽しんでいる。手入れされた庭園にはテーブルと椅子のセットが数カ所設置してありコーランの勉強会と思われる集まりが目につく。

敷地入って右側にあるモスク、その中では祈りが捧げがれており中を覗こうとすると制される。モスクの外にも1畳ほどのジュータンを敷き祈りを捧げている人も多くいる。この庭園を様した敷地には多くの緑がある。芝生の上でもピクニックができそうだし、ヤシの木の下は木陰になり涼める。風の吹き抜けも悪くない。

黄金のドームを正面に見る。右側の木陰の丸テーブルを囲む5人のグループ。ヒゲをたっぷりと蓄えた長老を筆頭に手にはコーラン。目が合うとみんな笑顔で返してくれる。

サラームアレイコム

アレイコムサラーム

そんな挨拶から始まり、わたしもその輪の中入れてもらった。

あなたがサポートしてくれた分を同じだけ上乗せしてパレスチナのジェニン難民キャンプで使います!!もしジェニンをサポートしたいと思ってくださった方はこちらへ< https://thefreedomtheatre.org/donate/ >