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「ランチタイムに国歌」を分析してみる

はじめまして。ただの大学生です。

起き抜けにtwitterを覗いたら、気になるトレンドを発見しました。


2023年5月31日 午前4時51分撮影
マークアップ済み

中学校の給食のあるあるを言い合う大会でもされているのか、と思って覗いたら違いました。そのほうがくだらないけど楽しい。

どうやら以下のニュースに対し、記事全文が短いことも作用して色々憶測が飛んでトレンド入りまでしたようです。

なぜこれがトレンド入りしたのか? を考えてみます。
今受講している講義と関係ありそうなので。

内容としては、①生徒がランチタイムに校内放送をかけていた。曲のコーナーが半端に余ったので「君が代」を校内に流した。②同学校の教師がこれを聴き、「ふさわしくない」との理由から、放送をただちにやめさせた。③放送室にいた(?)生徒のうち、一人が体調不良を訴えた。

です。
こうしてみてみると、わざわざニュースにしなくても、よく起こりそうな出来事に見えます。

これがニュースになった背景に潜む意図を考えるべきなのでしょうか?

ともかく、このトレンドには3タイプくらいの人がいます。その発言をする原因と共にまとめてみます。

  • 先生を批判する人←表現の自由に注目している。あるいは、「国歌」と「ランチタイム」の組み合わせに問題を感じていない。そのため、先生の行動が理解できない。理由を見出した結果、「この先生は生徒に、国歌を聞くための姿勢なるものを押し付けている」と考え、「一生徒に右翼思想を植え付けている」とまで飛躍(実際そうかもしれない)している

  • 生徒を批判する人←「君が代」をポップソングやBGMのように聴く、という姿勢が理解できない。「国歌」と「ランチタイム」の組み合わせに問題意識を持っている。

  • ③、生徒の体調不良について心配する人、あるいはこれにより先生を批判する人←③の記述の意図がニュース記事からうかがい知れないから

多分こんな感じです。

問題なのは、「君が代」は昼食を食べながら聴いてはいけないのか? ということよりも、ランチタイムと「君が代」を組み合わせることを、学校という公共の場で容認していいのか? ということだと思います。

学校、教育現場、という場所で起きたということ抜きに考えてみます。

「君が代」はYouTubeで聴くことができます。
よって、
「朝ごはん」と「国歌」
「漫画読みながら」と「国歌」
「爪切りながら」と「国歌」
は、状況として成立します。実際やるかどうかは別として。

同様に、他国の国歌も、アンパンと牛乳食べながら、サッカーワールドカップで歌っているのを聴けるでしょう。選手たちは真面目な顔つきをしているかもしれませんが。

以上のことを考えると、先生はもしかすると、上のようなことをしたことがあるかもしれないので、政治思想を押し付けているとまで考えるのは難しそうです。

しかし、公の場でこれを認めるとどうなるでしょうか。

ワールドカップの選手は、歌っているときは自分たちの国歌がどんなテキトーな姿勢で聴かれているかは気にしないでしょう。
でもやっぱり、目の前で鼻くそほじりながら聞かれると不快なんじゃないでしょうか。

学校の給食時間というのは、一斉に起こるものです。皆が「食べている」という動作の最中であることが前提です。

この時間に「君が代」を流すのは、目の前で鼻くそほじりながら、国のアイデンティティを聴く、みたいなもの……かもしれません。

国が存在する以上、国に愛着がわくのは自然です。
よって、愛着の要素としての国歌をテキトーに聴くことを、公共の場で容認することが、先生としてどうなのか、ということですね。

よくわからなくなってきました。

誰だって、心から敬愛するアーティスト、アイドルの曲が、なんとなく消費されていたらちょっと心が痛いのではないでしょうか。

そういう事態をすべて避けようと思ったら、ランチタイムには何も流さないか、当たり障りのない鳥の鳴き声を流したほうがよいような気もしてきます。

やはり、このニュースがわざわざニュースにされたこと、衆目を集める俎上に出したことに、なにか意味や意図があって、そここそ論じるべきな気がします。

名前も知らない生徒と先生を糾弾するのではなく。

よくわからないです。時間の無駄と思った方、ごめんなさい。ただの大学生の限界です……。

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