見出し画像

LA LA 浅草 LAND

とりあえず何から始めるか、
で、今さら語るのも恥ずかしい「浅草キッド」から

レビューも軒並み高得点でもっぱら好評を博してますが、たけしの原作、というよりは
「ラ・ラ・ランド」なのであります。
観賞後感近い人、結構多いのではないかな。

練習シーンがシームレスに本番に繋がる編集や、ラストの回想シーン、たけしと師匠・深見仙三郎の関係、あるいはたけしと踊り子千春の関係は、まんまミアとセブ、
そして何より劇団ひとりが偉大なビートたけしの原作に挑み昭和の演芸を描くという構図は、若きデミアンが往年のミュージカルへのオマージュでハリウッドを描く構図と全く同じ。メジャースタジオでなくLIONSGATE、今回はNetflixというところも。ジャンルもハードルの高さも違うけど。。

ラストの回想シーンも、映画では端折(はしょ)られたが、原作にあるフランス座の日々のエピソードの数々を知っていれば、もっともっと感慨深い。

個人的には現役浅草芸人の土屋の見事な漫才回し、そしてただの弟子思いではない、誇り高き師匠を演じた大泉洋の物悲しさ(原作では自殺を匂わせている)がやはり印象深い。

ラストの和田誠なアニメーションと桑田楽曲の怖いほどカタルシスな大団円で、悪口の言いようがない。
で多分、映画初号後の喝采がホントに心地よいんだよなーこういう時、場内に幸福の空気感溢れてて。わかるわ、まるでM-1決勝の結果発表だ。
勝者・錦鯉はいまも浅草の舞台に立つ、ってよくできてんなー。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?