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I am a SHINTOIST.

"What do you believe in?"
海外での長期滞在で一度は聞かれたことがあるであろう質問。
今まで無宗教(not religious)とか、仏教徒(Buddhist)と答えてきた。
けれど今僕はこう答えるようにしている。
I am a Shintoist.
(日本語だと神道徒?有識者教えてください…)

神道と仏教の違い

意外と知られていない神道と仏教の違いをまとめる。
神仏習合したため、かなり例外もあるのだけれど。

発祥・信仰対象

神道と仏教はそもそも発祥が違う。
神道は日本固有の宗教で、八百万の神を信仰対象とし、開祖や経典を持たない
ギリシャ神話や北欧神話とかなり似ていて、全ての自然に神が宿るというアニミズムの代表としても知られている。
因みに神様の数え方は一柱、二柱(ひとはしら、ふたはしら)と数える。

仏教はインド発祥で、釈迦が開祖の宗教である。
仏教は解脱悟りを開くことを第一目的とし、仏や菩薩を信仰対象としている。
ざっくりと、「仏=解脱や悟りを開いた存在」のことであり、「菩薩=その中でも他者の解脱や悟りを開く助力をする存在」のことである。
日本には6世紀ごろに中国から輸入された宗教である。
因みに仏・菩薩の数え方は一体、二体(いったい、にたい)と数える。

建築

ということで、神道と仏教は建築も異なる
神道は神社で神を、仏教は寺院で仏を祀る。

神社の入り口には鳥居が置かれ、本殿には御神体が祀られる。
神道の信仰対象は八百万の神々であり、この御神体は神々が「宿る」とされる対象物や象徴である。
従って、木々であったり、鏡であったり、石であったりと形態はさまざまである。

一方で寺院の入り口には山門と呼ばれる門が置かれ、本殿には御本尊が祀られる。
御本尊は仏や菩薩を象った仏像・菩薩像そのものである。

面白いのが、神社は日本固有で、寺院は中国由来の為、その施設が神社か寺院かは訓読み音読みで判断できる。
例えば、「浅草神社は”アサクサ”神社」であり、「浅草寺は”センソウ”寺」と読む。
もちろん例外はあるけれど。

参拝方法

一番異なるのは参拝方法
神社は「二礼・二拍手・一礼」で、寺院は「合掌し礼をする」である。
この違いは、神社において、参拝する際に御神体に”宿ってもらう”必要があるため、音を鳴らすとされている。
その一方で、仏教では、御本尊とは仏や菩薩の象徴であり、仏・菩薩の教えや理念、悟りの象徴と理解される。
従って、この教えや理念に参拝するため、御本尊に宿る必要はなく、その仏像ないし菩薩像に合掌をする

What do you believe in?

では、自分は何を信仰しているのか。
神仏習合であるため、両方と答えるのが正しいのかもしれないが、自分は神道だと思う。
神道の宗教イベントである初詣をするし、仏教のような解脱や悟りといった第一目的も、経典も持たない
自然に対する畏れはあるし、自分の宗教の基盤は神道にある、と言える。
その上で、足りない部分を他の宗教で補うのだろう。

神道の通過儀礼は、お産参りや七五三、成人式がある。
しかし、冠婚葬祭がないため、結婚はキリスト教で補完し、葬式は仏教に頼るのだろう。
これは八百万の神を信仰する神道だからこそ取り込めたことであり、やはり自分の宗教のベースは神道にあると思っている。

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