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他人の心の痛みを理解することの難しさと大切さ

2023年8月末にnoteを始めて、これまでこの未解決事件について、父が医療事故に遭って死亡するまでの経過、父が死亡してからの病院側の完全犯罪的な隠蔽工作、弁護士への相談の様子、マスコミへの情報提供、調査依頼について、お話ししてきました。
 
しかしこちらの期待と裏腹に、ビュー数、フォロー数はほとんど伸びなかったこともあり、モチベーションが低下し、最近は投稿が完全に止まってしまいました。
 
この事件を明るみに出したいという気持ちがいくら強くても、ほとんど読まれない記事を投稿し続けるだけのモチベーションはなかなか保てないものです。
 
しかし全く読まれないわけではなく、ビュー数は平均して1日数回ずつ増えていることも確認しています。
 
そこでこの記事を開いて下さった皆様にお願いがあります。
それは少なくともこの記事だけは最後まで目を通していただきたいというお願いです。
今回の記事の目的を一言で言い現わせば、「医療事故を含めた事件・事故の被害者の心の痛みを理解していただきたい」というお願いです。
 
それでは、前置きはこれくらいにして、本題に入りたいと思います。
 

事件・事故の被害に遭った他人の心の痛み、皆さんは分かりますか?

皆さんは医療事故によって大切な家族を失った被害者遺族の気持ち、つらさ、悲しさ、悔しさ、怒りなどの感情が分かりますか?
 
いじめによる自殺で子を失った親の怒りと悲しみ、絶望が分かりますか?
 
過労による自殺で我が子を失った親の深い悲しみが分かりますか?
 
民主主義を標榜する某国家による拉致被害者の家族の悲しみ、怒り、絶望の気持ちが分かりますか?
 
冤罪で処刑された人の遺族、冤罪とされた家族の怒り、悲しみ、悔しさの気持ちが分かりますか?
 
大抵の人が「分かります」と答えると思います。しかし実は分かっていないことが多いです。言葉の意味を理解するのは簡単ですが、言葉の意味を理解したとしても、被害者の本当の気持ちまで分かったことにはならないところにその難しさがあります。
 
ではどうすれば被害者の気持ちが理解できるでしょうか?
 
一番確実なのは、実際に自分が被害者になることです。当事者になれば、そのつらさ、悲しさ、悔しさ、怒りがどんなに凄まじいものか、身をもって知ることができます。しかし被害者になりたくてもなれないですし、なりたいと思う人などこの世にいないと思います。被害者になることで失われることも多く、胸が張り裂けるほどの悲しみに陥り、目の前には絶望が広がります。
 
では、被害者にならずに被害者の気持ちを理解するにはどうすればよいでしょうか?

それは自分の人生の中でこれまで経験してきた悔しい出来事、悲しい出来事、理不尽な出来事を思い出し、その時にどのような感情を抱いたのかを思い出してみることです。
 
皆さんも、友達だと思っていた人に嘘をつかれて騙された、裏切られた、心無い言葉に傷つけられた、学校でいじめられた、職場でパワハラに遭った、差別に遭って苦しんだ、詐欺に遭って大金を失ったというものから、事故や病気で子供を失った、親を失ったなど、何らかの被害者になった経験があると思います。その心の傷はなかなか癒えないものだと思いますし、場合によっては、恨みやわだかまりとなって、心の傷跡として一生残る場合もあります。
 
医療事故の被害者の心の痛みは、それと同じ類のものではありますが、程度がはるかに大きく、平穏無事に過ごしている皆さんの想像をはるかに超えるものです。
 

医療事故被害者の心の痛みの原因

医療事故被害者の心の傷は何によってもたらされるか。それは本来助かるはずだった大切な人を事故によって突然失うということもありますが、それ以上に大きいのは、「病院・医師に嘘をつかれて事実が隠されること」、「被害者遺族の心の傷を誰にも理解されず孤立無援になること」、場合によっては「他の無関係な医療従事者や第三者からいわれのない攻撃を受けること」です。
 
僕の場合も、あの時、医師が「治療は成功した」と嘘をつかず、「カテーテルで冠動脈を突き破ってしまいました。新たに心筋梗塞を作ってしまいました。大出血を起こしています」と正直に打ち明け、然るべき対応をとってくれていたら、結果は同じだったとしても、ここまで怒ることはなかったと思いますし、僕自身もその数年後、医師になる医学生という立場からも、医師らを許していたと思います。僕が怒っているのは、嘘をついて医療事故を隠蔽し父をその状態で放置して看取らせようとしたことと、その後の完全犯罪的な隠蔽工作に対してであって、それに比べれば医療ミスに対する怒りは微々たるものです。
 
自分の大切な人が医療事故によって亡くなるだけでも大変なことですが、その医療事故が、嘘の説明により隠蔽され、なかったことにされてしまうと、相手側病院・医師への怒りは無限に増幅していきます。僕の医師人生の中で、僕が見聞きした中でそのようなケースは全くないことを考えると、かなり稀なケースだと思われますが、その一部は明るみに出て真実が明らかにされたケースもあります。
 
但し、真実が明らかになるケースは、実際に起こった医療事故の氷山の一角であり、ほとんどは医師の嘘の説明、病院側の不誠実な対応などによって煙に巻かれ、明るみに出ることなく、闇に葬られているのではないかと考えられます。
 
医療事故被害者遺族の1人1人の怒りや悲しみは無限と思われるほど強く深いものですが、残念ながらそれを伝えるすべがありません。言葉で伝えることはできても、その「程度」までをリアルに伝えることは不可能です。怒りや悲しみの程度は、声の大きさでは測れませんし、多くの場合、被害者遺族の声は非常に小さいです。
 
ですから、被害者以外の第三者が、被害者の本当の気持ちを理解するには、限りない想像力が必要となるわけです。「自分の大切な人を医療事故で失って、それを病院・医師が違法な手段を使って闇に葬り、なかったことにされたら、果たして自分はどんな気持ちになるだろうか」と、胸に手を当てて十分な時間をとって想像していただきたいというのが、私が皆さんに是非ともお願いしたいことです。皆さんの中に、僕の本当の気持ちが理解できたのではないかと思える方が複数出てくることを願っています。
 

医師であり医療事故被害者でもある自分ができることを模索

医療事故被害者のアカウントを探すと、皆、小さな声を必死に上げていますが、残念なことにほとんど誰からも相手にされていないのが現状です。僕は医療事故被害者として彼らの心の痛みが痛いほど分かります。ですから、僕自身は単なる第三者、傍観者で終わりたくないと思いました。僕が医師として彼らのために何か力になれることはないだろうか、と考え、積極的に医療事故被害者のフォロワーになりました。
 
しかしそれでも医療事故被害者の方からの積極的なアクションはほとんどないのが残念でした。医師には積極的に絡めない、と敬遠しているのかもしれませんし、「大抵の場合、医師は他の医師をかばうというのに、この人は逆に医療事故被害者の味方になってくれるのだろうか、何か魂胆はないのだろうか」と疑心暗鬼になる気持ちは分かります。しかし全く何の魂胆もありません。あるとすれば「被害者として一致団結してお互い協力してアカウントを育て、その流れの中で自分の事件も世に出すことができれば」という程度です。
 

あり得ないようなことが実際に起こったことを理解してほしい、助けてほしいという心からの叫び

フォローして下さった医療事故被害者の中には、こちらの事件の内容を初めから「あり得ない」と決めつけてしまい、心無い言葉でこちらを非難してくる方がいました。しかしこの事件は実際に起こった出来事です。「あり得ない」ことは起こらないのではなく、あり得ないようなことがこうして現実に起こったからこそ、僕はここで声を上げて、皆さんに助けを求めているわけです。その点を誤解しないように皆さまにも重ね重ねお願いしたいところです。
 
私の目標はこの事件を明るみに出して、この病院・医師の実名報道を実現することです。それによりこのような事件が二度と起こらない、つまり再発防止につなげたいと考えています。
 
またこのような不誠実な対応をする悪質な病院や医師を明るみに出すことで、医療の世界をより良いものにしていきたいと考えています。
 
皆さん1人1人のフォローや拡散が励みになります。
 
応援よろしくお願い致します。

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