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戦前に発行されていた雑誌『九州民俗学』第7号

 以下の記事で三松荘一が戦前に発行していた雑誌『九州民俗学』を紹介したが、今回はこの雑誌の第7号を紹介したい。この号は某所で確認する機会を得た。以下に書誌情報を記載したい。

書名:九州民俗学 第七号
大きさ:約23.5cm×約15.9cm、和装本、謄写版印刷
印刷:昭和5年6月25日
発行:昭和5年7月1日
編集兼発行人:三松荘一 福岡市鳥飼前田
印刷人:豊島喜重 福岡市庄一一四
発行所:九州民俗学会 ※編集兼発行人の住所と同様
頁数:18頁

鳥の傳説 安部幸六
福岡県八女郡の習俗 杉森暢男
折尾町附近の民謡 豊島喜重
宗像郡神興村久米の習俗 的野梅太郎
薫風(編集後記)

 印刷人の豊島喜重の住所と上記の記事で紹介した第1巻第6号の印刷所である順天社印刷の住所が一致するため、豊島は順天社印刷に所属してると考えられる。「薫風」によれば、安部の鳥の傳説に対して柳田国男から称賛の連絡があったという。柳田が読んだのは前号に掲載された安部の文章のことであろう。

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